本年6月22日に刷新されたユニバーサル・クラシックの廉価版ベスト100シリーズ。セレクトされているのはデッカ(DECCA)100+50枚と、フィリップス(PHILIPS)のクラシックベスト盤100枚で、お値段はなんと1枚1000円♪しかも、この手の恒例企画として

2005年10月31日までに添付のシール3枚分を返送すれば、お好きな1枚をプレゼント♪
10月いっぱいで終わってしまいますので御購入はお早めに♪

さて、お財布に優しいお手頃価格なのは良いのですが、この手の廉価国内版クラシックCDコレクションには、どちらかと云えばクラシック初心者さん向けの入り口、勉強用として、とりあえずシリーズで揃えて欲しい! というマーケティング戦略が見え隠れするのも事実。ある程度詳しいコアな音楽ファンには二の足を踏ませるトラップが満載なのも、レコード集めを長く続けている皆様は良くご存じと思います。

そこで管理人がこういった企画の廉価版に手を出す場合、どういった観点からCDをセレクトしているのか、試しに書いてみたいと思います。

■国内盤は輸入盤に比べ音質面で劣る

まず、国内盤であることが大きな問題点。クラシックやジャズの録音は多くの場合、同じ音源でしたら輸入盤の方が比較的音質がよい事が多いのが知られています。私もコレクターのご多分に漏れず、国内盤と輸入盤で同一音源をだぶって所有しているものが結構あるのですが、絶対ではありませんが、傾向として輸入盤の方が高音質な事が多いです。これは、国内生産と欧州プレスでプレス機が違うこともあると思うのですが、中にはどう聴き比べてもマスターが違うんじゃ?と勘ぐりたくなる様な違いがあるCDもあります。

とは言っても、聴き手の好みや使っているオーディオ機器との相性でも評価は異なりますし、或いは国内盤の方が高音質なケースもそれなりにありますし、高温多湿の日本では国内盤の方が圧倒的に経年劣化やカビにディスクが強いのも事実ですので、今ここで名演奏を手に出来る出会い・チャンスが人生の一期一会になることが多い事を考えると、無理して輸入盤を漁ろうとした結果、いつまで経っても手に入らないという結果に陥りやすい点も含め、さっさと手頃な国内盤を手元に置いておくのも悪いことでは無いと考えています。

■デジタル録音音源のみ選び、古いアナログ録音は避ける

80's以前のアナログ録音のリマスター盤については、特に国内盤と輸入盤での音質差が目立ちます。何故かアナログ録音の国内盤は、各レーベルの変なキャラクター、色付けが前面に出てしまい、音質がドライでつまらない音になっていることが多いです。それに加え、ブレス機の違いからか輸入盤の方が響きが多く聞こえることが多く、それが古い録音でも瑞々しくフレッシュに蘇らせて聞こえさせるメリットもあったりします。名演奏となるとどうしても古いアナログ録音に偏ってしまいがちですが、だからこそ、中途半端な音質では感動の伝わり方が足りず消化不良になりがち。私の場合、国内盤を買う場合は殆どデジタル録音のみで、(デジタルの場合国内盤の方がバランスが良いケースがある)古いアナログ録音は特に可能な限り輸入盤を選ぶようにしています。

■ボックス物のバラ売りが多い

次ぎに、"○○交響曲全集""○○ピアノソナタ全集""○○協奏曲全集"など、全曲ボックスや曲集で購入できる音源を、人気曲だけセレクトしてばら売りしているケースです。これについても、輸入盤BOXで買うのが一枚あたり結果的に安くなりますし、レコードコレクターとしても部分所有しているのは収まりが悪いのもあり、クラシック好きは最終的にBOXで全集を揃える羽目になってしまうことも多く、その場合には音源が重複してしまい、結局最初の廉価版が無駄になります。

■名曲集、名演集などはコレクションとしては???

これらは完全に素人向け?の企画だと思うのですが、○○名曲集とか、歌手の○○名演集とか、特定の作曲家の名曲を集めている代わりに演奏家がバラバラだったり、ある歌手の色々な時期の複数の録音から抜粋とか、録音状態がバラバラで聴いていて違和感を感じる、ある意味節操のないセレクトは、初心者や入門者のお試し盤としてはこういった企画も必要ですが、コレクターの保存版としては、それぞれの元となっている音源を個別に集めた方が良いのではないか?と思ってしまいます。こういった企画盤では、それぞれ異なる音質や録音レベルの音源を違和感無くセットに纏める為に、更なるリマスタリングをされているモノもあります。ですから、話題の○○セット、作曲家の生誕・没後○○企画、10枚3000円盤等の場合、個人的にはネタ以外でこの手のCDを殆ど買うことは無いです。

と、まぁこうやって自分の趣味に合わないものを除外していくと、250枚あっても買っても良さそうなディスクは数分の一に絞られます。今回pastel_pianoなりに20タイトル程リストアップしておきましたので、ご興味がおありでしたら画像をクリックしてみてくださいませ♪









3枚買ってもう1枚


注:好みでかなりバイアスがかかっていることはお断りしておきます(~~;

それと、中には個人的に聴いたことの無い録音も複数含まれています。基本的にデジタル録音で音質的に優秀なことに加え、曲優先のCDではなく演奏者優先のもの。全てではありませんが、BOXでは無さそうな、単発モノの再発盤を選んでいます。それからホルヘ・ボレットのように名演奏にもかかわらず、輸入盤で手に入りにくいレコードや、国内廉価盤の方が割安なものとか。結果的にオーケストラ録音より、ピアノ、声楽、ヴァイオリンなど小編成の録音が中心になりますが、これも箱庭的♪で私の趣味に合っているかなと(笑)

こちらでは挙げていませんが、同企画に含まれるオーケストラ録音でしたら、古い録音でしたらクナッパーツブッシュ、ボスコフスキー辺りの名演、デジタル録音ではハイティンク/コンセルトヘボウあたりが個人的な好みですが、気力がある人は、それぞれ全集BOXや割高でも出来るだけ輸入盤を探した方がいいかな〜?なんて思います。

とはいえ、1000円×3枚で更に一枚プレゼント!という価格と入手の手軽さ、名演・名演奏が手軽に味わえることを考えると、どれを買っても基本的に損はなく、クラシック初心者の方々には特に安心してお薦めできるシリーズになっていると思います。


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