待ちに待った久しぶりのF1、2008開幕戦。もちろんピュアビジョンによるハイビジョン映像とVienna Acousticsのスピーカー越しのエンジンサウンドで堪能しました。

昨年は、ミハエル・シューマッハーが引退した1年目という事もあり、なんか心にぽっかり空いてしまったようなイマイチ楽しめないシーズンでした。

F1初の黒人ドライバー、ルイス・ハミルトン(イギリス)の活躍に加え、アロンソ、ライコネンなど新世代ドライバーによる三つ巴の優勝争いはありましたが(最終的にフェラーリのキミ・ライコネンがチャンピオン)、シューマッハが引退したことにより、F1自体のレベルが一段下がったような印象がどうしても拭えませんでした。

もはやF1は誰でもドライブできると云われるほど、コンピュータ制御による高性能化が進んでいます。結果的にホットな争いというよりも、車の性能に依存したスムースでお行儀のよい走りと、アクシデントが少なく異常に完走率の高いレース展開が多く、以前の荒々しいF1ドライバー同士の過激なバトルと比べると、どうにもあっさりして物足りなくなったという印象が否めませんでした。
F1 LEGENDS「スーパーバトルヒストリー」

実際、アイルトン・セナ、中嶋悟、鈴木亜久里、片山右京が現役だった頃・・・90年代のF1レースの映像を観ると、絶対的なコーナリング速度は今ほど速くなくても、スタートした瞬間からの緊張感と白熱したつぶし合い的バトルのアグレッシブさは、現在のクリーンで小綺麗なF1とは雲泥の差があります。

しかし、今シーズンはTCS、トラクションコントロールシステムの使用禁止と、ECUの共通化、ミッションの仕様制限、エンジンなど各種開発の凍結が決まり、空力面以外でコンピュータを使った新技術が大きく制限されているため、チーム毎の車の性能差が昨年までよりもずっと小さく、一昔前のドライバーのテクニックによるバトルが蘇るのではないかと期待していました。

TCSの禁止によるレースへの影響は小さいともっぱら予測されていたにも関わらず、開幕戦オーストラリアグランプリの蓋を開けてみると、見事に以前のF1ドライバーズバトルが蘇ってた印象です。トラクションコントロールシステムが無い分、立ち上がりやブレーキング時の姿勢制御はドライバーの技量に任させることになり、スタート直後の第1コーナーから多重クラッシュ、その後も加速時にホイールスピンや各コーナーでテールスライドさせたり、ラインを保てず半分コースアウトしつつ攻める車が続出。オーバーテイクで突っ込みすぎスピンアウトなど、ドキドキハラハラのドリフトF1が文字通り戻ってきました。
フェラーリ F2007
No.6/2007 キミ・ライコネン 最終戦ブラジルGP仕様


特にチャンピオンチームであるフェラーリ2人のデタラメ走行ぶりは惨憺たるもので、ライコネンはオーバーテイクの失敗による再三のスピンアウト、フェリペ・マッサもスタート時のスピンコースアウトに加え、その後も無茶な追い抜きでクルサードを接触大破させるなど、新世代ドライバーの技量も含めて、今年は色々と今までとは違う展開が楽しめそうです。優勝はポールから1人旅でバトルもなく殆どテレビに映らなかったwハミルトン。セーフティーカーによる3度の中断、終わってみれば22台中、チェッカー僅か7台(完走扱い8台)という久々の激しいサバイバルレースとなりました。
WILLIAMSTOYOTA
今シーズンからウィリアムズ・トヨタよりフル参戦を果たした中嶋悟の長男、中嶋一貴も凄かった。あちこちで接触を起こし、その度にライバルをリタイヤに追い込みつつ、自らは2度のノーズ交換でレースに復帰し、3位表彰台のチームメイト、ニコ・ロズベルグからほぼ周回遅れになりつつも、しぶとく最下位完走して6位入賞を果たしました。(注:チェッカー7位でしたが、6位のホンダ・バリチェロが失格で繰り上げ。更に黄旗中の追突により次戦10グリッド降格のペナルティ)

なんという強運。経験不足という部分で、今シーズンの速さや安定性には過度な期待はできないかも知れませんが、F1は速さだけでは勝てない世界。既に撃墜王だの当て逃げ王子だの云われ始めましたが、この運の強さなら何かレースをかき回して色々楽しませてくれそうです♪

まとめ、TCSを無くしただけでこんなにレースが楽しくなるなら、次はラウンチコントロールも含めて、電子制御系の仕様を徹底的に制限して欲しいと思う管理人でした。

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