今回が3分割したレビューの後編です。aecoの新型ABP-1111系バナナプラグの特徴は、高価なテルル銅をベースに真鍮等の単純な金属素材の組み合わせではなく、2ヶ所にポリアセタール樹脂パーツ(POM)を敢えて組み込む事で、金属共振で発生する付帯音をダンピングし、よりカラーレーションを排除する方向で設計されている点です。
但しプラスチック系素材のパーツには功罪ありaudio-technica AT6301の樹脂カバーに見られるように、使いすぎれば解像度を落とし、音を柔らかく悪く云えば安っぽくしてしまいますし、逆に金属素材だけでは、共振付加に拠る特有の美音傾向は出せるものの、エネルギー感をロスしたり、付帯音で細かな音をマスキングするデメリットも無視できません。>>READ MORE