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マーラー交響曲第5番にかっ飛ばしてみる♪

先日お友達ブログのぶらーぼぉ(2006年注:ブログ閉鎖されました)でマーラー第5番、クラシックCD批評『男塾』~己の道で逝け!~ vol.1

「マーラー交響曲第5番」の決定版を決める!という企画がありました。

私はマラ5のCDをアバド(BPOライブ)とショルティ(CSO2度目)の2枚しか持たない上に、マーラーのことは普段殆ど聴かない(近所迷惑なので)し良くわかりませんので、3時間に及ぶ激論を拝見し、ただもうオケ奏者の皆さんの博識ぶりに恐怖と共にたじろぐばかりでしたが。 とにかく、こちらでベスト盤として決定されたのがこれ。バーンスタイン書けるニューヨークフィルのDG盤。

さーっと調べてみましたが、各所で凄まじいばかりの絶賛されっぷりですね。あまりの信者の多さにインプレだけでもたじろぎました…。 要するにマーラーのベスト盤、金字塔みたいな…。バーンスタインは嫌いじゃないですので、皆さんの超オススメという事でもあり、輸入盤の廉価プレスを買ってみました。。。ちなみにマラ1もセットの2枚組みです。

マーラー交響曲第5番 1番 バーンスタイン

で、やっと届いたので再生してみたのですが…

むぅ。

むぅ。

ぐぁぁ。

………・ゴメン、生理的に耐えられません…。_| ̄|○
3楽章終了時点で具合悪くなってCD止めました。

めちゃめちゃ濃いです。もうむちゃくちゃ。そう、出だしは良かった。引きずり回されるような感覚に、おおっ!と思いました。しかし、聴いている内にだんだん頭の中がぐわんぐわんしてきた。まるで脳が日焼けを起こしたかのよう…もはや耳の中がモグモグする。。。辛い、疲れる、死ぬほど喉が渇く…。てか、殆ど拷問…。 ウィーンフィルの情報量にCDフォーマットが応えられず、音色は変だし情報が詰め込まれすぎの上にカオスになってなんだか凄いことになってます。
手持ちのアバド/ベルリンフィルDG盤も若干問題のある音ですが、このくらいは一応高音質盤の部類らしいし、とりあえず聴ける。バーンスタイン盤では高調波の歪みで耳がおかしくなってしまって、聴いた後で他のCDまで暫く変な音で聞こえます。

mattaさんとmanpeiさんには悪いのですが、イデオロギーが違う音がする。ここまで生理的に耐えられない演奏(というより録音かな)は久しぶりです。生で聴けば、或いはもっとまともな録音なら全然印象違うかもですが…。

但し一つだけ断っておきますが、もしかしてもしかすると”廉価盤”を買ったのがまずかったのかも知れません。違うプレスの場合、評価が大きく変わる可能性がありますので…或いはうちの再生機との相性に問題があるのかも。ちなみに、セットになっていたコンセルトヘボウとのマーラー交響曲第一番と”さすらう若人の歌”は音質的にもそれほど問題無く楽しめました。こっちは素直にバーンスタインのマーラーって凄っ!て思いました。輸入廉価版でリマスターがおかしいのか、元から不自然なコンプか、電気的なエンハンスがかけられているのか、これも妙に弦がザクザクして高域は丸く潰れてもわーっとした音ですが、スケールがでかくて、(録音レベルを持ち上げて目立つように収録されている)音場感抜群です。

んでも、手持ちのマーラー交響曲第1番では他にアバド/ベルリンフィルのものとDECCAドホナーニ/クリーブランド管があったのですが、それらと聞き比べると…きっと濃いのが好きな人には評価に値せず!とか云われそうですが、私自身は生理的にドホナーニ盤の軽妙な上品さが一番好きです。オーケストラ薄いし音楽的には3つの中で一番下かもですけれどね。

アーティスト:クリストフ・フォン・ドホナーニ、クリーヴランド管
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ほんとごめんなさい。でも討論会では好録音盤は虐められっぱなしで、評価が名盤に偏ってると思ったので、こういったアンチ名盤的意見もあるって事で敢えてブログに書きます。ちなみに私、これに限らずアンチ名盤傾向強いです。ピアノでも名盤と呼ばれているレコードで吐き気を催して、子供の頃はホントに具合悪くなって吐いたりする人でした。今でこそ感受性が落ちたのか、ある種防壁が出来てそうはなりませんが、そういったピュアな幼少期に音楽に対して刻まれた感性は信じています。名盤と呼ばれる物の多くはそれだけ彫りが深く濃い演奏って事ですから、本来は好き嫌いが分かれる、分かれて良い物の筈です。私は音楽に於いて多数派に迎合するのは嫌いなので敢えてかっ飛ばします♪

アーティスト:サー・ゲオルグ・ショルティ, 指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ, 演奏:シカゴ交響楽団, 作曲:マーラー
¥5,222 (2024/03/10 00:13時点 | Amazon調べ)

他に話題に出ていた盤では、僕には手持ちのショルティ/CSO ムジークフェラインでのラスト公演の方が爽やかでえぐみ無く100倍好みです。ちなみに新録音の方です。こちらは聴いた後頭スッキリして明瞭な気分になりますから。金管が目立ちすぎで何が悪い♪ 明快なショルティ盤を聴けば耳が正常な状態に戻るし、なんだか悪魔払いになる。…要するに私にはマーラー向いてないのかも知れませんねぇ!_| ̄|○

でも、僕にとってのマーラーは、神と悪魔の対比的なコントラストの中で、光明を見出すような、孤高の精神性と清廉さ、人知を越えた純潔さが欲しいんですよね。旧約聖書の中で神に背いて荒野を彷徨うイスラエルの民の苦痛が満ちる如き、バーンスタインの演奏は人間的で血みどろすぎます。…・・なんつーか、ユダヤ的なカルマを引きずりすぎかな。。。そういう意味で、凄すぎるほど凄いけれども個人的には好きじゃないのでした…( ³△³ ).。o

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コメント一覧 (11件)

  • ご苦労なされているようですね。(笑)
    ま、マーラーなんて100倍濃縮のとんこつラーメンみたいなもんですから。
    神聖な演奏が聴きたければマーラー8番あたりじゃないでしょうか?
    5番なんて血みどろ系デス。
    録音は確かにグラモフォン盤は評判が良くない点もありますね。
    それならばやはりロンドン・プロムスを聴かなくては。(爆)
    オークション等で時々出回っている1987年9月10日の演奏のものですね。
    もっとも、健康面での責任は取りませんが。。。。

  • 追伸 音質面でロンドンプロムス盤(グラモフォンとは別盤)に興味がある場合はmatta氏まで聞いてみてくださいな。私よりは余程詳しいはずです。あのマラ1が聴けるのならば大丈夫だとは思いますが・・。やっぱり健康上よろしくないかもしれません。(笑)

  • さらに追伸
    ひょっとしたら今度全集で出るベルティーニ盤がお気に入りになるかもしれませんね。ご参考まで・・。http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1067624

  • はじめまして、ぐすたふといいます。
    ロンドンプロムス盤ってたしかファーストクラシックとかいうレーベルから販売されCDだとしたら、本当に凄い演奏ですよ。
    もうどろどろです。
    そのうちブログにアップする予定なのでお暇だったらどうぞ。

  • manpeiさんこんにちは♪ぐすたふさんはじめまして(^^)。
    いや、楽しんではいてもご苦労はされてませんです。
    ただ、私のマーラー観(という程詳しくないですが)みたいのが、
    静粛と暗闇の奥底から音が光となってスパークする!みたいな、
    宗教的な荘厳さだったものですから、バーンスタインの解釈には違和感がありました。
    名演!という意味では納得というか、好き嫌いは別として凄い物は凄いです。
    あと、録音に関してはこれはほんとうにまずいです。
    まずい典型みたいな…。こればかり聴いていると耳がやられてしまうと思います。
    帯域が狭いサブシステムの方では情報量が足りない分まあ何とか聴けるのですが、
    ワイドレンジのメインシステムの方では対処不可能(^^;
    正直、DGには耳の良い人にリマスターし直して貰いたいですね。
    ロンドンプロムス盤は探してみます。でもどろどろですか~(^^;
    健康上宜しくないってのはズバリ核心を突いてますね。
    病人に聴かせたら急速に病状悪化しそうです…。黄泉に引きずり込まれそうです。
    manpeiさんも深い音のするオーディオかヘッドホンの大音量でこれを浴びたら、
    感動の余り暑気中りするかもですよ。
    ベルティーニは残念ながら全く聴いたことがないです…。
    ぐすたふさん、もしお差し支えありませんでしたら相互リンクは如何でしょうか?
    マーラーの素晴らしさを教えていただけると幸いです♪

  • どうも、ぐすたふです。
    では、早速リンクしときます。
    よろしくおねがいします。

  • <Pastel_pianoさん
    いやいや。
    ロンドンプロムス盤を爆音で聴いて音楽を「体験」できるのならば暑気中りなど幾らでもしますよ。(爆)死んで本望でしょ。
    是非聴いてみた下さい。
    なお、ショルティ盤が好きならベルティーニ盤はきっと気に入ると思いますよ。全集としての内容もバーンスタインに引けを取らない素晴らしいものですよ。
    ちなみに、深い音がするヘッドフォンかどうかはしりませんが、手持ちのオーディオテクニカのヘッドフォンのサイズが耳に合わないので何か買い換えようかとも思うのですが、予算~20000円程度で良い物はないでしょうか?

  • <ぐすたふさん
    第三者の掲示板にて失礼致します。(笑)
    やっぱロンドンプロムス盤最強説ですよねぇ?(爆)
    過去に私のブログで記事を書いておりますので(改訂予定ですが)TBさせて頂きたいと思います。
    また、相互リンクの件も、改めてコメントさせて頂きますが、当方も宜しくお願いします。

  • バーンスタインは好き嫌いは別にして「凄い」一枚ですよね.
    プロムス盤の音質ですが,この手の正規盤じゃない盤にありがちな,低音(中低音)がゆるゆるぼけぼけで,残響垂れ流しでぼわぼわですね.情報量は少ないです.解像度や空気感はあきらめモードです.赤道直下の熱帯雨林のような音質,といえましょうか.ヴィオラパートの譜面を耳で追いかけようとしても,無駄な努力にしかなりません.
    この後にシャイー盤を聴くと,真夏に屋外からクーラーの効いた部屋に入った時のような気持ち良さを体感できます(笑)
    ただ,不思議なことに(?)プロムス盤はパソ+ヘッドフォンで聴くと,けっこう聴けるんですよねぇ.逆にシャイーだと薄くなってしまう.プロムス盤の情報量の少なさがうまく作用してパソではちょうどいい具合になっているようです.垂れ流しのアコースティックも,プラスに作用してるようです.

  • mampeiさん了解いたしました。早速リンクしておきます。
    みなさまどうもありがとうございます~。

  • >プロムス盤の情報量の少なさがうまく作用してパソではちょうどいい具合に
    >なっているようです.垂れ流しのアコースティックも,プラスに作用してるようです.
    さらっとヤバい事が書いてありますなー。
    mattaさん、良いヘッドホンとCDプレーヤー(+ヘッドフォンアンプ)を
    manpeiさん宅に持ち込んで押しつけて下さい…。
    ヘッドホンのオススメはすごーく書きにくいんですよ!。
    耳に合わないとどうにもなりませんし…、
    こればっかりはヨド行って実機チェックしてくれぇ!って感じ。
    音はSENNHEISER派かテクニカかはたまたソニーか好みは判りませんが、
    manpeiさんの好みの音楽と濃ゆさを考えるとドイツ物ですよね?

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