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オートバックス専売ナカミチの黒い噂・・・

【知る人ぞ知るナカミチのカーオーディオ】
C4昔話ヘッドユニット分解|黒い噂|スピーカー

Nakamichi CD-35を筆頭にMD-85/MD-20等々、オートバックスでの専売品だった廉価なナカミチ製のヘッドユニット。(安いと云っても近頃の最高級デッキよりもお高かったりする訳ですけれども・・・)当時のネットの噂ではサンヨーOEMで(ビクターとかアイワとかSONYという噂もあり)、ナカミチなのは名前だけなどと揶揄されていました。・・・でもこれ、実はある種の誤解が伴っていたのではないかと管理人は考えてます。

Nakamichi CD-35

関係者ではないのであくまで推測の域ではありますが、ヘッドユニットの製造委託先がもしかするとサンヨーの下請けメーカーだったんではないかな~と。ナカミチが製品企画をして、一流企業傘下の下請けグループ会社への製造委託という、特に珍しくもない形態が、うがった見方で他社製品のブランド名だけ付け替えていると云う風に、捉えられたのではないかしら~?なんて…( 3△3 ).。o


ちなみにNakamichi CD-350(及び共通デザインの1DINヘッドユニット)は前述したようにマレーシア製で、MD/CDチェンジャー搭載2DINレシーバーは、純ナカミチ/オートバックス専売共に日本製でした。下位機種と上位機種でプリアウトやデジタル出力の有無など細かな違いはありますが、前エントリで詳しく書いたように、シャーシやドライブメカについては、純ナカミチorオートバックス専売モデル共にほぼ共通の部品が使われています。

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余談ですが、当時サンヨーは光学ドライブ系のオーディオ機器OEM製造委託先として世界一のシェアがありました。例えば三洋メディアテック/三洋オプトロニクスは、元々はオーディオブランドC.E.Cの経営本体だったりします。当時サンヨーは自社ブランドでも安価なカーオーディオ用ヘッドユニットをいくつか製造販売していましたが、自分が探した限りでは、ナカミチと類似した筐体と構造のヘッドユニットは見当たりませんでした。丸ごとOEMなら少なくとも筐体は似た様な金型になってしまうと思うのですが・・・。

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ナカミチのような小さな会社が、少量生産の高級モデルでは兎も角、世界中で量販される安価なカーステレオのヘッドユニットを自社のみで大量生産はほぼ不可能です。よって光学ドライブ系の製品の大枠の製造は海外下請け工場を持つ大手他社への外注、特許のCDチェンジャー「MB MusicBank ミュージックバンク」のドライブメカ及び、ハイエンドCD700系等の高級モデルとMusicBank搭載機を日本で生産し、更に一部の最高級については、出来上がった基板やパーツの選別アッセンブルや最終調整をナカミチの中の人達がやっていた(注:100台限定生産のCD-700Ⅱ K.Kobayashi Tuningなど)と云うのが、オートバックスのナカミチは偽物という噂の真相ではないかしらと。

更に昔へ遡ります。80年代~90年代初めのバブル時代には、ナカミチ自身が企画設計製造まで全て手掛け、国内自社工場製造したカーステレオ用のインダッシュ高級カセットデッキや、Nakamichi1000dacや100mb等の大きなハイエンド外付けCDチェンジャーなどがありました。これらのモデルを所有するハイエンドオーナーからすると、90年代以降に発売されたCD-45/CD-40/CD-35/CD-350等の海外生産モデルは(パネルデザインが共通で一目瞭然ですよね)、他社製品と変わらない粗製濫造の安物に見えてしまうのは、ある意味仕方ないことだったのかも知れません。

ところでリンク先”Nakamichi History”の年表からの引用ですが、

“MSS(カーステレオ)は海外製、一部日本製もあったようだ。いずれも開発、製造とも香港、台湾系で行っていたようだ。”

とあります。サンヨーですらなく、そもそも台湾か香港だったのかー!?(実は後述するスピーカーは台湾製だったりする) ココまでグダグダ推論を書いておいて今更なんですが、90年代半ば以降の製品は、商品企画と仕上げのチューニングを除くと、ナカミチの開発陣が直接カーオーディオの製造に関わっていた範囲は意外と限定的だったのかもですねぇ。。。\(^o^;)/

internalNakamichi 自動車用スピーカー編 SP-C10 & SP-C16 (10cm/16cm)に続く・・・。

【知る人ぞ知るナカミチのカーオーディオ】
C4昔話ヘッドユニット分解|黒い噂|スピーカー

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コメント一覧 (7件)

  • こんばんは。
    “そのプレイヤーはサンヨーで作っているんですよね~”10年以上前の怪しい記憶ですが、オートバックスの店員さんが口にしていたような。。。
    自分もオートバックス専売モデルが初めてのトレードインでしたが(それから進歩していません…(^^ゞ)、カセットデッキで憧れのナカミチサウンドの片鱗を安価で体感できたことは、一般消費者にとって良い時代だったのかなと思いつつ、ナカミチにとっては不遇な時代だったのかなと思うと生産者と消費者の微妙なバランスを感じます。

  • >>スガさん
    そうそう!私も最初はオートバックスの店員が元ネタでした。それでその場で聞き返したんですよ。サンヨーのどのモデルですか?サンヨーは安いから同じモノがあるならそっちが欲しいのででって。そしたら…しどろもどろで同じモノはありませんって言われて。
    それで、自分はナカミチの1DINレシーバーと、剥き出しビニールパック詰めのサンヨーの製品とをしげしげと見比べたんですが、シャシーの金型もリアパネルも素材も何もかも全て違ってる。普通、OEMでしたらフロントパネルのデザイン違いだけで、金型その他多くは共用部品を使いますよね。見た目で同じだったり、似てるなこれって感じで。工場のライン的にそうせざるを得ないですし。
    それで、逆にオートバックス専用モデルと、高価なナカミチの純正モデルとを比較してみると、今度はフロントパネルどころか、シャーシーもリアパネルも配線も素材もぜ~んぷ同じパーツ。即ち同じ場所で作っているヘッドユニット確定。よって専売品がサンヨー製が事実なら、それ以外も結局サンヨー製って事になります。
    ですので、これってオートバックス内部で流れた半可通の噂が、店員を通して全国拡散し一人歩きしたのか、或いは、ナカミチの高級モデルを薦めるために、敢えて利益の少ない専売品を貶めてセールスしてたかではないかと。
    それで更なる真相は、台湾か香港企業の製造設計ベースモデルを、ナカミチが意匠デザインしたものだったと。この手の中華OEMは国内外限らず、高価なオーディオ機器でも実はありふれていたりします。
    ナカミチのカセットデッキは初期のアジマス調整付いているのはナカミチメカの日本製で、そうでないと汎用メカを使った大量生産品になりそう。

  • “剥ぎ出しビニールパック詰め”懐かしいーです。暇に任せて用もないのに徘徊しいてた当時のカー用品店々内が想い出されます。
    再生したいカセットテープが何本かあるので、ナカミチは無理でも状態の良さそうなデッキを物色してみようかと思っています。テープのびのび~だったりしてっ。

  • ビニールパック詰めは今でもありますよん。カーナビが主流ですが。
    >再生したいカセットテープが何本
    私にも沢山あります。こちらも状態不明ですし段ボール開封するのが怖いです。
    デジタル化しようと思いつつ、気付けばほぼ20年以上放置・・・。
    90年代のSONY製のテープは大半が劣化して腐ってるだろうなぁ・・・・。
    TCK-555ESL使っていたので相性考えてSONYのテープが多かったのですが、
    あの当時のSONYの高級メタルテープは漏れなくSONYタイマー入りだったという。
    今更ハードオフで漁っても、もうコンディションの良いデッキがなかなか見つからなさそうですし。TCK-555ESLの音質も元々実はあ゙~○×△◇…。

  • >ビニールパック詰めは今でもありますよん。
    あらっ。そうでしたか!見ているようで気に留めていないんですねぇ…
    自分。
    >今更ハードオフで漁っても、
    そうなんですよね。“あれやこれやCD買えちゃうな~”と陳列棚を前に思い、帰って来てしまいました。
    因みに自分のPCはVAIOですが、SONYタイマーは故障中のようです。

  • VAIO裏山す~♪普通にかこいい。私はPC関係はコストを最優先にした結果、中古とのバルクパーツの寄せ集めで、ここだけ美意識が崩壊してしまってます。ぶっちゃけ全部入れ替えて見目麗しい形に整理したいです。

  • そうだったんですか
    俺は、昔というかバブル少し前にナカミチのPA-350や?TDなどと言うヘッドユニット
    とアンプを使用してましたが、流石に定格出力が低くても音の広がりや安定した音に
    感動してました。因みにSPはA/D/Sのを使用。
    PA-350は35Wx2で非力に思えるかも知れませんが最大音量でも音割れしませんでした
    アンプがそうしてたんだと思います。
    今でもアンプはナカミチを利用してます。

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