Wyrewizard Spellbinderは、数年前より箱ピュア管理人のデスクトップPCオーディオで採用している米国マサチューセッツ州NORDOST社のスピーカーケーブルです。NORDOSTのスピーカーケーブルの中でも、完成品ではなく切り売りとして販売されていた、主にホームシアター用途向けの最下位ラインに属する製品ですが、これもれっきとしたMade in USAです。
Wyrewizard Spellbinder 2
細くて白い外皮には低価格帯のケーブルながらFEP"Fluorinated ethylene propylene"が奢られています。被服の中身は、丸い18AWG×2の7N OFC銅の固い針金的な単線。管理人が所有しているものは無メッキですが、当時は同じ名前で銀メッキタイプもありました。現在Wyrewizardシリーズはディスコンになり、後継モデルは平面単線のLeifstyle 2 Flat Speaker Cableになります。
   
NORDOST Wyrewizard Spellbinderワイヤーウィザード・スペルバインダーの音質は、タイト&ハイスピード。スリム傾向で音数は少ないのですけれども、NORDOSTの単線らしい3次元的な位相の正確さとピンポイントの定位がこのクラスでも特徴的。ミニチュアサイズに凝縮されたデスクトップの音場空間でも、音像描写の線の細さと空間の立体感が活き活きと展開される印象です。無メッキ線のため音色は7N無酸素銅の素性がそのままストレートに出たウォームな傾向で、銀メッキされたBlue HeavenRed Dawnのような残響の多さや透徹感はありません。逆にBlue HeavenやRed Dawnで見られる高域の神経質な響きもなく、ハイスピードながら歪み感が少なく耳当たりは優しいケーブルです。この部分は聴き疲れする歪み感が出やすいPCオーディオでは助かる要素。

表現力もそこそこあって、ディープな音ではありませんが、リズム感も良く明るくポジティブで快活な音楽性を備えています。無メッキ線で音色の色彩感がやや乏しく、良く言えばストレートでシンプルなのですが、銅色モノトーンになってしまうのが個人的に一番気になる部分。時、後期型モデルとして出ていたWyrewizard Spellbinder silver-platedバージョンでしたら、高域により明るさや色彩感が出るんだろうな〜と、無メッキタイプを手に入れてから銀メッキタイプを個人輸入すべきだったとほんの少し後悔してみたり。。。(注:当時、国内では無メッキタイプしか手に入りませんでした)

手持ちのケーブルで音傾向が似ているのは高純度銅単線を数本束ねたTara LabsSpace&Time Prism Omni 8Nですけれども、ワイヤーウィザード・スペルバインダーはオムニ8Nよりも透明度が高くタイト且つ、温度感がオムニ8Nほど極端にウォームではなく、ケーブル特有のキャラクターや付帯音が少ない、スッキリとしたアキュレートな音質になると思います。

デスクトップPCオーディオでWyrewizard Spellbinderを採用する以前はイギリス QEDのSilver Anniversary XTを使用していたのですが、Wyrewizard Spellbinderに比べるとSilver Anniversary XTは輪郭が滲んだボケ気味のサウンド傾向になります。QEDらしい生成りの肌触り的なナチュラルさや銀コート線の明るい脱色感は魅力ですが、同クラスの切り売りケーブルとは云え、音質的にもリズムのノリ的にもWyrewizard Spellbinderの方がより上質で、取り替えた際にはPCオーディオの音質に、まだまだ向上の余地があったのかと見直したのを覚えています。
Wyrewizard Spellbinder 1
ELAC CINEMA 2SATとの組み合わせでは、ミミニチュアライクに広がるタイトな3次元的とトーンとタイムアライメントの統一感から、(2WAYですが)よりフルレンジ的な音の出方になります。弱点はやはり下位モデルなりの音数の少なさと、弦楽器の倍音が控えめな点・・・ハイスピードなキレ感はあるのですけれども。素質がクリアなだけに、この方向性のままでよりスケールの大きな音場と情報量が欲しくなってしまいます。
Wyrewizard Spellbinder 3
将来的にデスクトップPCオーディオのスピーカーケーブルをより優れたものにステップアップするつもりはありますけれども、Wyrewizard Spellbinderを使った結果として、その際にまたNORDOSTでステップアップしたいと感じさせるだけのポジティブな魅力はあります。そこで現状からステップアップするとなると、上位モデルとしてフラットライン構造且つ銀メッキを施したBlue Heaven LSになりますけれども、これ一組みで現時点の箱ピュアデスクトップPCオーディオの総額と良い勝負という事になってしまふ・・・(^◇^;) ただ、日本での実売価格って現時点(2018/09執筆)では米国本国よりもどういう訳かお安いのですよねぇ・・・ごくり♪


もしも上位モデルにアップグレード出来た場合、Wyrewizard Spellbinderはカーオーディオで使っているFOCALのトゥイーターに回すのも面白いかな〜なんて思っていたりします。

+For
 ハイスピードでタイト。タイミングと空間位相が良好
 温度感の伴う明るく快活なサウンド
 固く丈夫で引き回しやすい構造
 低価格 ※当時1m/1200円

−Against
 音数が少ない
 ややモノトーン傾向の音色
 特別な音質ではない
《あくまで管理人の個人的評価です》

サウンドハウス
ピュアオーディオBlogランキング←雄弁ではないですけど魅力的なサウンドかもね♪
mixiチェック このエントリーをはてなブックマークに追加
ブログネタ
オーディオ【パート2】 に参加中!