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Acoustic Revive QR-8 と ヒッコリーキューブ HQ-4のレビュー

今回はAcoustic Reviveの音質改善用アクセサリー「QR-8」と「ヒッコリーキューブ HQ-4」インシュレーターを紹介します。QR-8は天然クォーツ レゾネーターとある通り、半透明のスモーキークォーツ(煙水晶)の小さなチップ。僅かΦ6mm厚さ1mm。こんな小さな水晶のチップを、オーディオ機器の任意の場所に貼り付けるだけで音質が変わるという触れ込みの!?製品。制振チップやレゾネーターとも呼ばれるように、震動を巧く制御して心地よい音色を生み出す目的のオーディオ用アクセサリーです。

Acoustic Revive QR-8 クォーツレゾネーター
アコースティックリバイブ
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対してヒッコリーキューブは、見た目には何の変哲も無い2cm角のヒッコリー材の角材。ぶっちゃけホームセンターに一個数十円で売っていそう…( ³△³  ).。o。ちなみにヒッコリーの和名は沢胡桃。ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の実が採れる木です。楽器の素材としてはドラムスティック等に良く使われています。

Acoustic Revive ヒッコリーキューブ HQ-4

尚、HQ-4は天然蜜蝋塗装が施されていますが、塗装がテカテカしている訳ではなくパッと見ではあまり判りません。商品画像でみると結構色が濃かったりしますが、ロットの違いもあるのか管理人が所有するキューブはかなり明るい色です。天然素材ですからロットや色でも少し音質が変わる予感・・・…( ³△³  ).。o ちなみに、購入時は店頭在庫の中から一番色にバラツキが少なく明るい(白っぽい)個体を敢えて選びました。

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Acoustic Revive QR-8 音質レビュー

先ずはQR-8をスピーカーaudiopro Image11の背面中央部、CDプレーヤーARCAM CD72Tの天板中央、その他にDAC707の天板or背面など、何カ所か効きそうな場所に貼ってみます。それほど貼り付け強度の強くない粘着シールですので、何度かは貼りり替えは可能。剥がす際に機器側を傷つける心配もほぼ無いと思われます。この粘着シールは和紙素材で音質的にも吟味されているそうで、張り替えでシールが駄目になったら付属の換えの両面テープと交換出来ますし、なんならAcoustic Reviveからもお取り寄せできるらしいです。※10年以上前に管理人が購入した際は交換用の粘着シールが同梱されてませんでしたが、需要が多かったのか、現在では商品に最初から交換用の裏面粘着シールが付属しています。

Acoustic Revive QR-8 クォーツレゾネーター 1個

潤いがあり滑らか音色に先ず耳を奪われます。トーンとしてはやや暗めのアンニュイで落ち着いた大人びた雰囲気。高域は金属的な耳障りな歪みが丁寧に取り去られたような聴きやすい音質になります。Acoustic Reviveらしく楽音帯域の中高域はほんのりとクローズアップされてる印象。中域には響きが乗りボーカル帯域は仄かに甘めで肉感的&有機的で血の通った印象に。

反面、ドンシャリ傾向からナチュラル傾向になって上下のレンジ感の伸びが薄れるのと、間接音の分離に曖昧な部分があり、ピアノのタッチの使い分けやピアノ線のうなりは響きに埋もれる傾向 ※特に取り付け当初は気になりました。リスニングポイントがコンサートホールでの数列後方席に移動するイメージです。低域方向の沈み込みは少しだけ浅くなります。

Acoustic Revive 天然クォーツレゾネーター QR8
Acoustic Revive QR8 はM&Mと比べてもずっと小さい

総じて直接音よりも間接音が増す印象で、そのぶん音の密度感はやや薄まりますが、耳障りな歪み感が取れ、落ち着きが増し、背景がぐっと沈んで聴感S/Nが改善するのがメリットの様です。

Acoustic Revive QR-8が向いていそうな場所

ケーブルの各プラグ端子類
壁コン、電源ボックスなどの電源周り、ブレーカー
CDP、DAC、サーバー、各種デジタルプレーヤー、
アナログプレーヤー

管理人が試した範囲で効果的だったのは↑みたいな感じかなと。(注:アナログプレーヤー周りについては試していないので又聞きです。) 天板のように広い面積の場所に一個ぽつんと貼るよりは、背面やプラグ端子など、狭くてゴチャゴチャしていて共振が乱れていそうな場所と、機材では剛性の高い箱よりも、ペラペラで振動に弱そうなシャーシの筐体で試すと判りやすいと思います。

個人的にAudio Replas等の水晶素材インシュレーターはCDプレーヤーやDAC等のデジタル系に特に良くマッチすると感じているのですが。Acoustic Revive QR-8も同様に、何故かデジタル系特有の高域歪みを取るのに向いている印象です。

RCA⇔BNC変換プラ着 Black Cat Cable XOX75 に貼ってみました

色々試してみて一番良かったポイントの一つがデジタルケーブルの変換プラグです。普通のRCAプラグは丸形ですのでちゃんとくっつきませんが、Black Cat Cable XOX75は珍しい角形ですので試しに貼ってみました。

DAC側の片側に一枚貼るだけで、XOX75 BNC-RCAのキャラクターが美点・欠点含めて3割くらい後退するイメージになります。低域の沈み込みの重さが減る一方、スピード感の鈍さは改善。大ぶりだった定位はやや絞られて密度は薄まるイメージで少々後方展開気味に。Silverstar!75にXOX75を足した時の高級感、光沢感のある美音が少し抑制され、そこにQR-8の滑らかで暗めの響きが代わりに加わるイメージです。

Black Cat Cable XOX75 Silverstar!75 Acoustic Revive QR-8

低域方向に響きの深いXOX75 BNC-RCAとはまた違った傾向での潤いが出て、デジタルケーブル本体のSilverstar!75で気になる高域方向のドライな印象がほぼ感じられなくなったのが最大のメリット。音場の透明感は高いままですが、上下のレンジの伸びやタッチの解像度は仄かに抑制され、等身大傾向だった空間は一回り小さくなるのがデメリットと云えばデメリットかも。耳当たりが穏やかになるので長時間リスニング時に耳に残る違和感はかなり減少するけれど、良くも悪くもXOX75で得られるハイエンド的な美音と大ぶりの空間演出が抑制されるため、傾向として普通のデジタルケーブルの音場感になってしまうきらいはあります。ピアノのタッチや弦のうなりが響きに埋もれる傾向が当初は気になりましたが、取り付け後2~3日で分離と見通しが良くなり許容範囲になりました。

DAC CI AUDIO VDA-2 DAC側のXOX75に貼り付けて概ね成功したので、今度は気を良くしてCDトランスポート C.E.C TL500Zのデジタル出力側にも一枚追加してみたのですが、今度は中域がスカスカに薄まる上に、レンジがナローな後方展開になってしまい、数十分と聴いていられない気の抜けたしょぼい音になってしまいました…( ³△³  ).。o。これはしばらく馴染むまでテスト・・・する気にもならない音。QR-8を外したところ、ちゃんと元通り上下のレンジの広がりと音色の多彩さが戻ってきました。これだとわざわざXOX75を奢るメリットが台無しですので、過ぎたるは及ばざるが如しですね~゜゜(´□`。)°゜。

ヒッコリーキューブHQ-4のレビュー

ヒッコリーキューブ HQ-4に限りませんが、木製のインシュレーターを使う細かな音質への配慮として、縦横デタラメにただ置けば良いというものでは無く、基本的には木目を縦方向に揃えて並べます。厳密には繊維の広がりから木(枝)が生えていた向きと同じになる様、上下をきっちり合わせることが望ましいですが、木片によっては判らない場合があるかも知れません。年輪の刻みも、向かって横向きでは無く縦向きなるような設置にしています。この辺りは、敢えて横向きや逆さにすると良い場合もあるでしょうから、あくまでケースバイケースの話ではありますけれども。。。

ヒッコリーキューブ Acoustic Revive HQ-4 audio-technica AT6098 AT6099

先ず、プリメインアンプ TAG McLaren 60iの下に入れてみます。うって代わってヒッコリーキューブ HQ-4になると、明るく柔らかなテクスチャにウォーム且つ有機的で非常に音楽性高いサウンドです。ボーカルがナチュラル。ややマット調で音場の透明感が低下する傾向はありますが、木材にしては透明感が高い方だとと思います。輪郭強調感が無くなり、コンサートホール的な色彩感で特にピアノは木質感がリアル。組み合わせとして、音色が過度に金属的だったり硬質な音質のシステムに、有機的な柔らかさを加味するのに向いているのですが、元々柔らかい音のシステムでHQ-4を使用すると、流石に柔らかくなり過ぎるかも。。。

これは何もHQ-4に限った話ではありませんが、インシュレーターとして純粋な木片を使った場合に起こりがちな、Hi-Fiオーディオ的に角の取れた中庸の次元でまとまってしまい、音質面で妥協した感じの印象になってしまうのは少々歯がゆいところです。 実はここに、普段は京王アートマンで購入したお安いアフリカ黒檀の12mm角キューブを入れているのですけれど、TAG McLaren 60iについては、元々入れているアフリカ黒檀キューブの方が、ナチュラルな中にも良い意味で硬質感があるため音質的にマッチしていました。

Simaudio Moon Neo 220i プリメインアンプでテスト

次にサブシステムのMoon Neo 220iでテストしてみます。

Simaudio Moon Neo 220i

HQ-4の逸品館の人口コーリアンボードの上に3点支持です。絶対に合わないだろうと思っていたのですが、ん!?あれ、これもしかして良いかも…。ヒッコリーキューブが持つ音色の明るさ、膨らみと有機的なまろやかさがMoon Neo 220iの音色傾向である暗さと厳しさを適度に緩和し、想定外の魅力的な音質傾向に。帯域感覚は上下が薄く中域がやや前に張り出すかまぼこ型。但し音そのものは適度に太く陽気で、ある種、イタリア的な色彩とノリを感じるアコースティックなイメージです。ピアノの音色はウッディで非常にリアル。響きのサーフェスはややドライ傾向。木製なので高域方向はデッドになるかと思いきやそれ程でもなく、Simaudio Moon Neo 220iの固有問題である高域の圧迫傾向は残る印象。

Moon by Simaudioの場合、筐体の無機質的な素材感が支配的で木質的な甘さからは程遠い音色なので、敢えて自然素材を組み込む事で無機質製を中和する方が良いのかも知れません。

スモーキークォーツ QR-8とヒッコリーキューブ HQ-4の組み合わせ

Acoustic ReviveのHPでもみられるヒッコリーキューブHQ-4の上にQR-8のチップを切りつけてインシュレーター化したもの。

スモーキークォーツ QR-8+ヒッコリーキューブ HQ-4 a

これはなかなか面白いと音色感と云いますか、QR-8とHQ-4の美点を残しつつ、それぞれの単体で感じる弱点を打ち消してくれる非常に良い組み合わせです。基本的にはクォーツチップの音質が支配的ですが、QR-8の暗さとHQ-4の明るさが打ち消し合い、上品で潤いのある響きと軽妙でチャーミングな音楽性が浮き上がります。ハイバランス傾向の割に、高域の潜在的歪み感はHQ-4単体よりも抑制されていて、中域の手前への押し出し感も無くなりウェルバランス。

音楽性の面でも、QR-8は貼る場所でパッシブ傾向が強過ぎたり、HQ-4のみでは暑苦しさが少々演歌的に感じさせることがありますが、2つを組み合わせる事で、暖かな日差しの下でサラサラと流れる小川の水の如く、自然体の音楽性が得られます…( ੭ ・ᴗ・ )੭。弱点は低域方向が軽くバランスがやや上ずるのと、聞きこむにつれ、HQ-4側に起因するクリスプな軽快さが耳に残る点でしょうか。このサウンドバランスは、システム側、或いは上に載せるスピーカーの音質が鈍重過ぎたり低域過多だったりする場合に、補正を効果的に効かせてくれそうな印象です。

また、サウンドクオリティ的には明らかにヒッコリーキューブHQ-4単体より上になるのですが、Moon Neo 220iと相性的にどうかと云われると微妙なところ。それでもQR-8×HQ-4の響きは非常に魅力的で、家のシステムの何処かに常に入れておきたい音質ではあります♪

QR-8とHQ-4それぞれよりも、この2種類を組み合わせることで得られる音質は、云ってみれば足し算では無くかけ算でしょうか。問題は、ステレオスピーカーに使う場合は最低6個必要になりますので、QR-8にHQ-4が2パック・・・となると、お、お値段が・・・orz

スモーキークォーツ QR-8+ヒッコリーキューブ HQ-4 a + 黒檀エボニー角材
ホームセンターで購入した12mmアフリカ黒檀(エボニー)角材。一個数十円と安価でしたが、音質ではヒッコリーキューブに負けていません。

そう云えば、QR-8の一個、どこに貼ったのか思い出せず行方不明に…( ³△³ ).。o

~まとめ~

スモーキークォーツ QR-8+ヒッコリーキューブ HQ-4 b

前述の音質レビューで、QR-8はやや暗めのアンニュイで落ち着いた大人びた雰囲気・・・と書いたのですけど、音色の好みや機器との相性は割とある様に感じます。殆ど無意味な場所に貼っても気のせい程度の変化しか得られないですし、変な場所に貼ると音楽のグルーブ感が奪われてしまうことがあり、音と振動の関係性について感覚的に把握できない場合、使いどころがかなり難しい部類のアクセサリーだと思います。

Acoustic Revive QR-8は貼ると音楽性が上がって有機的に効くポイントと、振動が抑制されて(効き過ぎ)力感が削がれ、音楽性が下がるポイントがあります。ついつい効果が大きそうなポイントということで、最初はaudiopro Image11のスピーカー背面中央部で試したのですけれど、スピーカー本体に貼ると劇薬的に解り易い反面、音が落ち着きすぎてつまらなくなるリスクもかなりありそう。

アコースティックリバイブ
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よって音質傾向にそれなりの功罪(個性)はありますので、オーディオの本質は震動の管理だと解っていて、 単に聴き分けられるだけで無く、トータルの出音から、適切なポイントを見い出すことが出来る、訓練された上級マニア向けのアイテムだと思います。あまり利かない場所にたくさん貼ってもコスパ的に???になるだけですが、効く場所では1ヶ所でもシステム全体の音にメリット、デメリット含めて看過できない影響を与えるので、無闇に大量に使えば良いというものではありません。

この手の振動コントロール系アクセサリーは、つい何処でも使えば使うほど良くなる的な投資バイアスがかかりがちです。しかしシステム次第で千差万別となる貼り付けるポイントを間違うと、逆効果となって簡単に音を悪くすることも可能ですので、そこら辺の判断力に自信が無い方は手を出さない方が無難かなと。滑らかさや残響の改善に耳が奪われがちですが、特に直接音の上下のレンジが狭まる点、エネルギー感が削がれて音の実体感が薄まること、音色が煙水晶特有の単彩描写に陥りやすい点などは特に注意が必要だと思います。

クォーツレゾネーター QR-8

+For
効果的な場所を見つけると他に代えがたい
滑らかで潤いのある音色
歪みが取れます

-Against
真に効果的なポイントを見つけるのが難しい
貼り過ぎると音が死にます
価格が高い

ヒッコリーキューブ HQ-4

+For
ウッドキューブらしい優しくナチュラルな響き
明るく血の通った音楽性

-Against
素材として考えると高価
音の良い木材は他にも色々あります

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