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バナナプラグやYラグ端子はピュアオーディオに不必要?(後編)

【バナナプラグやYラグ端子はピュアオーディオに不必要?】
前編|後編|メッキの音質AT6301バナナプラグ音質比較

後編はバナナプラグプラグついて。同一素材と同じメッキで作られたものでしたら、接点面積が広く構造がシンプルなYラグ端子の方が、震動の悪影響も少なく、理屈の上ではバナナプラグより確実に好ましい筈です。逆に云えば、圧着式のYラグと比べると、バナナプラグ(或いは大型のネジ止め式Yラグ)の方が質量があって構造が複雑になる分、音質に与えるキャラクターをYラグより強く出来るという意味にもなります。

あくまで同一素材とメッキでの比較でてすけれども、接点の安定性とシンプル&ストレート思想で選ぶと・・・

圧着式Yラグ>圧着式バナナプラグ>ネジ止め式Yラグ>ネジ止め式バナナプラグ

※プラグの影響力(色付け)を敢えて強く効かせたい場合↓

圧着式Yラグ<圧着式バナナプラグ<ネジ止め式Yラグ<ネジ止め式バナナプラグ

一応こんな感じになるかと思います。プラグの銘柄が異なる場合の比較では、不等号が当てはまらなくなる程度の違いではありますけれども(^^)ゝ

ピュアオーディオとしては些か邪道ですけれども、バナナプラグによる色つげ、キャラクター付加を積極的に愉しみたい場合には、バナナプラグをなるべく音質的デメリットが少ないアンプ側にのみ使うのがセオリーです。バナナプラグは接触面積が狭い上に、スプリングやネジを内蔵していて形状/構造が複雑なプラグも多く、単純な構造のYラグと比較してより音に歪みが乗りやすい傾向があります。よって震動の影響が極めて強いスピーカー側に使うのはなるべく避けた方が賢明です。(補注:スピーカー側にはYラグ端子を使います)

敢えてバナナプラグを使うとしたらなるべくアンプ側にのみ。セミオーダーメイドの完成品高級スピーカーケーブルでは、一体成型の端末処理をバナナプラグかYラグ端子かを選択できたりするのですが、配線上の問題が無ければなるべく両端Yラグを選択される方が高音質になると思います。メーカーによってはバナナプラグより価格も安くなりますし。。。。まぁでも完成品で採用されているシンプルな圧着(+ハンダ)式バナナプラグの場合は、ネジ止め式のバナナプラグと比べて副作用が少なく、同種Yラグとの音質差は軽微であるとは云えますけれども。

もちろん、じゃあなんでバナナプラグなんか使うんだ?って話なのですけれども、何よりもバナナプラグを使えばスピーカーケーブルの抜き差しが簡便で扱いやすい。Yラグ端子って、かっちりとターミナルにコンタクトさせるのが微妙に大変だったりするのです。特に高さに余裕が無いアンプ側では、スピーカーケーブルがアンプ背面に対して横挿し、直角刺しになるために”グニッ”と曲がってしまい、スマートに結線しづらいのが難点。画像のように無理して挿すと、見た目にもアレですが、高級スピーカーケーブルとアンプの端子双方にストレスがかかって良くありません。

アンプのターミナル_WBT端子

また、力を入れて端子を締めたとしても、Yラグを使っていると時間と共にケーブルの重みやテンションで結構ネジが緩んでくるものです。Yラグでの結線はアンプのターミナル端子とスピーカーケーブルに余計な曲げ圧力と負荷・・・テンションが掛かりやすいのですが、機器に対して水平に接続するバナナプラグでは、硬く太いケーブルでもスマートで安全な配線が可能になります。

それ以外にも、スピーカー端子が小さく間隔が狭いデスクトップPCオーディオ用アンプなどは、短絡防止のためにも(絶縁カバー付きの)バナナプラグを使用するのが賢明。これらのケーブル配線の不確実さを考えれば、簡単に抜き差しができて安全確実なバナナプラグは、仕組みとして理に適っているんです。

TOPPINGデジタルアンプTP-10Mk2

配線のスマートさでは、方向性指定付きのケーブルでパワーアンプ(プリメインアンプ)側にバナナプラグ、スピーカー側にYラグ端子での端末処理が、配線の見た目も綺麗ですし、接続機器の負担と、短絡及び脱落防止面でもスマートな選択。あくまで各々のプラグに内在する音質的な色付けを積極的に受け入れる事が前提にはなりますけれども。。。

で、最後に箱ピュア推奨?のネジ止め式バナナプラグは、消極的な意図から昔からオーディオテクニカの一番安価なAT6031なのですが、これはもうある程度の音質的デメリットは覚悟した上で、端子の質量、容量が小さく、キャラクターというかデメリットをなるべく小さく抑えるという意図です。そして安いので、セッティングが決まってもう使う必要が無くなったら、さっさと外して下さいね?という割と冷めた意図を込めた上での話だったりするのでした(^^;) ※2018年追記:聴感上の音質が管理人にとって納得できる水準のバナナプラグもいくつか見つけたので紹介しておきます。

internalaecoの新型バナナプラグABP-1111と旧型ABP-0202の比較レビュー(構造編)

そうそう、沢山あったはずの手持ちのAT6031が例の如くなぜかいつの間にか行方不明で足りなくなってしまい・・・(滝汗) 追加のためにAmazonでaudio-technica AT6031と画像では見た目がそっくりなナカミチのバナナプラグを取り寄せてみたのですが、届いてみてびっくりΣ(‘◇’*)エェッ!?、実物を比べてみると音も見た目も別物でした(゜◇゜)ガーン。これについてはこちらの記事で詳しくレビューを書いています。そして、次回はたぶんきっとオーディオ端子のメッキと音質について考察してみますのでよろしく~d(^_-)

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【バナナプラグやYラグ端子はピュアオーディオに不必要?】
前編|後編|メッキの音質AT6301バナナプラグ音質比較

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