久しぶりの店頭試聴記です。2年くらい前の試聴記で管理人の諸々の都合でオフラインのまま一般公開していなかったのですが、まだ現行で入手できるモデルも多いので今更ですが公開します。

複数のお店を渡り歩いて、日を置いて少しずつ試聴@更にスピーカー毎に短時間での試聴をした総論となり、レビューが必ずしも同一環境での比較になっていない点をお断りしておきます。オーディオ量販店での試聴ですので、セッティング及びスピーカーケーブルやセレクタの引き回し等の問題から、本来のスピーカー性能やアンプ、プレーヤーの性能が十分に引き出されているとは云えない状況で、エッセンスのみをなんとか汲み取っている点にご留意くださいませ。
あくまで個人マニアの主観に基づくレビューですので、きちんとセッティングされた試聴環境では評価が管理人自身ですら大きく異なる可能性があります。その点を踏まえた上で、参考にならない程度の参考として読み流してくださいませ。ここでは傾向に興味を持たれる程度にし、実際に購入される際にはなるべく御自身で試聴し、納得されてからにしてください。
尚★の数はおすすめ度というよりは、あくまで個人的に欲しいと思った度合いであって、音色の好みとコストバリューに大きく左右されます。質的な客観的評価ではありませんので勘違いされませんように。★ゼロのスピーカーが他に沢山ありましたが、管理人的には書くに値しないので★一つでも此処で取り上げられている時点で、何かしら琴線に触れる魅力があるという意味です。


試聴で使用した機器については、前半が英国の組み合わせでプリメインアンプAUDIOLAB 8200A+CDプレーヤーROKSAN Kandy K2 CD。KEF以降はフランス製のプリメインアンプATOLL IN100SE+CDプレーヤーATOLL CD100SE-2です。

DALI ZENSOR1


★★★ 以前にもレビューしたDALIの中で一番人気の廉価モデル。イマドキのウッディでやや乾いた音色で、直接音の質感は所詮エントリークラスだなぁと思わせる部分が無きにしも非ずですが、素直な響きの広がり方と広い音場の展開は魅力的。値段を鑑みると大ヒットするのも頷ける、ヨーロピアンサウンドのエッセンスを超低価格で味わえる入門機種です。個人的にはセンソール1よりも最近発売されたDALI ZENSOR PICOをなるべく手元に置いておきたいなぁと。ただちょっとばかり値上げしすぎ。。。

DALI MENTOR MENUET


★★★★★ MENTOR MENUETの音の出方はセンソールとは全く違い、音場はナチュラルではなく魚眼レンズ的な歪みを伴って手前に音像が並びます。音色は同様にDALIらしくウッディですが、こちらの方が明るくウェットで、木管楽器や撥弦楽器などアコーステッィク楽器の質感が非常にリアル。女性ボーカルも蠱惑的で等身大。クラシックの300〜500人収容程度の、響きの良い小ホールで聴くような感じです。なにより音楽性の高さは今回聴いたスピーカーの中でもトップクラス。エンクロージャーが小さい事もあり、中低域をポンつかせて量感を稼ぐ味付けでホントの意味での低域は足りていませんし、歪みな音場なのでソースを選ぶ傾向はありますが、音楽を活き活きと、質感豊かに愉しませる点で、サブシステム用として箱ピュアに是非とも導入したいスピーカーだと感じました。(注:2015年秋より後継機の無印MENUETにマイナーチェンジされました。)

B&W 685S2


★★ 最初、試聴比較のベンチマークとして使ってみたのですが、B&Wらしい針金のようなツイーターの音と、クラスを超える分解能の高さ、レンジの広さが特徴。但し全体に剛性不足な箱鳴りと雑味感が伴うので、そこらへんは上位モデルとはかなり明確に差別化が図られている印象が否めず、トータルの出来は価格相応に感じます。S2で妙に定価が上がってしまい元々のお買い得感が無くなりましたし、B&Wに手を出すのでしたら、なるべくCMシリーズなどもう少し上位モデルをお薦めしたいです。

Ortofon Kailas SS200


★ いまだに伝統的なオルトフォンの音は健在。暖かくマッタリしていて、良い意味で混濁感があって、古いアナログ音源、クラシックなら弦楽器向き。ただし表面的にはヨーロッパトーンのような雰囲気ですけど、やっぱり何処か日本の音ではある。

Fundamental SOULNOTE SS1.0

★ お値段を見てびっくり。お高すぎて箱ピュアのコンセプトに合わないのですけれども、何かしら惹かれる部分がなくはない。そもそもこの横並びの試聴環境では本来のポテンシャルの半分も出てないだろうと推測した上での感想ですが、見た目も凄いけどフルレンジと云うこともあってスピーカー単体だと個性的な音色。ストレート云々より発音がおもいっきり日本語で傾向として邦楽向きだと思う。ジャズに囚われず、アニソンとかポップス系も色々と合いそう。ただ、ソウルノートの音のフィロソフィはスピーカーだけ入れて達成できるようなものではなく、主義主張が一貫しているぶん入口から出口まで一式ソウルノートのみで揃えるのが絶対に良い。揃えたら最強のサブシステムになると思う。小さくて安価なsm1.0の後継モデル出ないかな〜。

英国製復刻版 Stirling Broadcast LS3/5a V2


★★★★★ いくつかあるBBCモニターの復刻版LS3/5aを直接比較試聴した訳ではありませんが、私が聴く限りStirling BroadcastはちゃんとLS3/5aの音でした。LS3/5aですので上方向の伸びやイマドキの解像度は望めませんが、濃く、ウォームで、定位が上ずらず安定したバランス音が出る。良いコンディションのLS3/5aがこの価格で手に入るのですから、半分壊れてるものが多い骨董品にもう拘らなくても良いかもしれない。アナログ時代の昔の音源を聞く為にレトロなLS3/5aの音に価値を見いだせるかで評価は変わるでしょうけれども、素直に欲しいと思えるスピーカーでした。

Spendor Classic SP-R S3/5R2


★★★★ イギリスの空の色を思わせる翳りのある紛れもなくスペンドールの音。S3/5R2もLS3/5a V2同様に出音に余裕があり、低価格機のようなツイーター寄りではなくウーファーの低い方から音が出てくるのでやっぱり上級機だなぁと。音色の好みはあれど、10万前後の機種と比べるとS3/5R2の鳴り方はそもそも1〜2クラス上の高音質です。独特のスレンダーでパリパリした音の質感は古楽器にベストマッチ。あと、撥弦楽器、ギターは古楽から現代まで合いそう♪ 昔書いたレビューはこちら

KEF LS50 Standard


★★ KEFの50周年記念で発売されたLS50 Anniversaryモデルの後継機でスタンダードバージョン。高域が金気臭いユニキューUni-Qドライバの性質を最大限活かしたサウンド。音が前に出てくる。解像度は高いのですけれど、音場描写が樽型収差の強い広角レンズ的で個性的。ポテンシャルはものすごくありそうですけれども、歪まないように鳴らすにはスピーカーの価格を超えるミドルクラス以上のアンプが必要そうですし、組み合わせやセッティング含めて、店頭の並列置きでこのスピーカーの真価を測るのはかなり困難というかほぼ不可能だと思われます。慣らしきれる環境の人にとっては★★★★★になり得るスピーカー。

KEF R100


★★★ 同軸2WAY Uni-Qドライバのブライトでシャープな音と、中〜低域方向のトラディショナルなKEFのマッタリ感と潤いある箱鳴りがマッチしていてかなり好印象。見た目はともかく音質は昔ながらの馴染みあるナチュラルサウンドですので、個人的にはLS50よりR100の音質が好きです。セッティングや組み合わせ等々、きちんと追い込めるだけのスキルとシステム予算が無い場合には、KEF R100の方が簡単に良い音が出て好結果をもたらすのではないかしら?

KEF Q100


★ Uni-Qドライバの歪みでブライトな高域が更に目立つ感じ。R100と比べると潤いが足りなくて音質もお値段なりかな〜。自分だったら、Q100で妥協するなら全力でR100を狙いたいところ。

DYNAUDIO DM2/6

⇒【Amazon.co.jp

★★★ 分解能が高くてややウッディドライなディナウディオらしいサウンド。トゥイーターの位相が正確な反面、バランス的にはウーファーが目立つ。なんというかハイエンドなカーオーディオっぽいバランスの鳴り方で、サイズの割にどっしり安定している。ただ今までもっとすごいディナウディオのコンパクトブックシェルフを色々聴いてきましたので、DM2/6そのものの印象は薄いかも。

長くなりましたので「小型スピーカー23モデルを比較試聴してきました@2014-15 後編」は次回のエントリで。

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