■エルゴヒューマン”Ergohuman”EH-HAMを使ってました@感想
Ergohumanのワーキングチェアは残念ながら丸5年ほどでリクライニング機構が壊れてしまい、泣く泣く廃品回収で引き取って貰いました。それからはとりあえず高さが調節できるピアノ椅子(クラビノーバ)を使ってたりしましたが、首や腰のetcを前に、まともなワークチェアが無い状態でパソコン・デスクワークを長時間しつづける訳にもいかず・・・。ただ今回は療養中・・・5年前とは違って椅子に大金を叩ける状況ではなっしん。。。ですので、なるべくお安く、しかし出来ればエルゴヒューマン ベーシックよりも、座り心地の良い椅子を探してみよう・・・かなり無理がありますが(^^; などと考えつつリサーチを開始♪
まずは各種ワークチェアが揃うニトリ、IKEA、島忠、ルームズ大正堂などの家具量販店を一通り巡って、売り場にあるワーキングチェアを座って比較してみる。それに加えて、有り難いことに横浜・神奈川には、オフィス家具の倉庫みたいな中古OAチェア店が幾つもあって、新品で購入すればかなり高価な海外製ワークチェアが、種々大量に陳列されてます。大半がオフィス引き取りの中古チェアですので、物によってはきったないんですけどねw お店の方が、引き取ったオフィス家具一式を日がな一日磨いておられたりします。
今回は、体が体ですので、以前のように外観の美しさやブランドに囚われず、本当に体にとって負担の少ない椅子はどれか?といった観点で椅子選びをしてみました。Ergohumanの場合、余りにも奇を衒った作りのため、短~中時間は集中力が増幅されて良いのですが、長時間座っていると、落ち着きが足りず全身疲労的な意味で変な疲れ方をする。メッシュ座面でコンセプトの類似したハーマンミラー・アーロンチェアやオカムラ コンテッサ”Contessa”等でも大なり小なり同じ事が云えますが、前傾を強いられるこの微妙な不安定さと緊張感は、元が健康な方がアクティブに仕事をされるワークチェア向けには良い造型なのですが、能動的すぎて病人には結構辛かったり。。。
そこでまぁデザインの好みとか価格の上下は関係なく、お店にあるワーキングチェアを片っ端から試座してみたところ、案外、普通の椅子が疲れないという事実に気付かされる事に。普通の椅子といっても種々様々あるので説明し辛いのですが、ポイントを挙げると・・・
・座面がフラット(水平)で、
・クッションが柔らかくも硬くも無く
・それでいて底突き感が無く
・シート手前側にも普通に座れて
・剛性が高くて支柱のぐらつきが少なく
・バネ(ガスシリンダー)の突き上げ反発力が強すぎず
・アームレストが適切な位置と高さに設定できる
こんな感じのワークチェアです。リクライニングとか背もたれの広さ、ランバーサポートのフィット感、ヘッドレストも大切なのですが、肝心のシート部分が↑の要素を満たしていないとそれらが宝の持ち腐れになってしまふのよ。。。(´Д`;) 座った時に安定感と安心感があり、臀部から脊髄と頸椎を伝って頭に突き上げるストレスが少ない椅子が良い。これってば、実際に試座してみないと外観や値段だけでは案外判らないポイント。色々比較と試座をして、高級なハイエンド輸入ワーキングチェアーで個人的にこれは良いな~と思ったモデルをいくつか挙げておきます。
■ドイツ Wilkhahn(ウィルクハーン)Solis(ソリス)
■イタリア Vitra(ヴィトラ)Headline(ヘッドライン)
■アメリカ SteelCase(スチールケース)Think Chair(シンクチェア)
どれもエルゴノミックで有機的なデザインと云うよりは、フラット且つスクエアな構成で、構造体のブレが少ないワークチェアです。ウィルクハーンのソリスとヴィトラのヘッドラインは物は良いけど中古でも結構なお値段。スチールケースのシンクチェアは↑二つと比べるとハイエンドチェア特有のこれといった決め手には欠けますが、個性的なクセや欠点が少なく、スチールケース社の可動部10年/構造部15年の長期保証を考えると妥当な価格かも。
それと中古オフィス家具・・・OAチェア店を回った気付いたのは、同じ製品でもメチャクチャ個体差がある事。特に支柱のガタと揺らぎの個体差は大きく、同一モデルでもリジットで気持ちの良いものや、逆に不安定で座ると直ぐにオエっと気持ち悪くなる個体まで色々あります。
だからと云ってひたすらリジットであれば良いというものでもなく、ガタがあってもなぜか気持ち悪くならない個体や、僅かな揺らぎでも座った瞬間気分が悪くなる個体、突き上げの硬さで疲れる個体もあったりして。特にタマ数が多いシンクチェアでは、新品買った方がリスク少ないな~これ、と思わせるくらい色々な奴がおりました。 (中古は保証が付きませんので壊れたら終わり、そのぶん価格が安いのです。)
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これらとは別に、3万円以下の新品で購入できる低価格ワーキングチェアでお~っ!と思わせたのが、スウェーデンIKEA(イケア)のMARKUS(マルクス)とニトリのメカノ。店頭に並ぶイケアとニトリの全モデルを比較試座してみましたが、ニトリの家具は大抵日本人好みの保守的な製品構成をしているのに、ことワークチェアについてはクセのあるモデルが目白押し。人気のある肘掛付のコーリンやタンパ3も良いですが、モニタとキーボードに齧り付いて文章やらプログラムをがりがり書く御仁向けにはやや完成度が物足りないというか、他のハイエンドチェアと比較してしまうとやっぱり今ひとつ踏み込めない部分があったりもする。
そ~んな感じでしたが、丸一日×数回、横浜でイケア⇔ニトリ⇔シンクチェアのあるショールームを車で行ったり来たりした挙げ句、箱庭的ピュアオーディオシステムの薦め”AUDIO STYLE”管理人は、最終的にIKEA MARKUS(マルクス)を選ぶことにしたのでありました。なぜ敢えてMARKUSを選んだのか?それは使用感含めて次回IKEAで出会えた本当に疲れないワーキングチェア♪につづく~ぅ♪
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