びっくりしました。3日目の朝の事です。アンプに火を入れてしばらくしてからピレシュのノクターンを再生すると・・・なんか今までと明らかに違うんです。ずばり、透明になった。というより極度に透明。ダイヤモンドダストみたい。そして表現が大きい。音がはつらつと有機的にうごめき、素晴らしい音楽性♪このCDの音質がピアノ録音としては非常に良いのもあるのですが、それにしても昨日までの音は一体何だったんだ???てか、これじゃまるで別物じゃん。。。もしやサンタが寝ている間に試聴機をすり替えたのか???(笑)

音像のフォーカスもビシッと決まっています。前日まではぼやーっとした感じでしたが、無色透明の薄いクリスタルガラスのようなキリッとした硬質感で輪郭感も出てきました。変わらない部分は鳴りっぷりの良さと音場の等身大に近い大きさ。この、等身大スケールで中央から前後に展開する感じでこれはPrima Lunaの持ち味みたい。高域方向は最初粉っぽく、その後はクリーミーな砂糖菓子のように溶けた感じで、耳に痛い音ではありませんが、それとは逆の意味で何かが不自然な感じでしたが、上方向への解像感と伸びも出てきて、もはや全くロールオフしては聞こえません。

ここで試しにスピーカー接続端子を4Ωから8Ωに変更します。すると更に上方への伸びやかさと全体の表現の大きさが出てきてイイ感じ。悪く云えばドンシャリ傾向なのですが、それでもエナジー感と叙情性は8Ωが良い。4Ωは制動力があってモニター的な印象。正確ですがやや表現が重めで平坦になります。やはりVienna Acoustics MOZART T-2では欲を云えば中間の6Ωがあればベストだったかも。

オリガ・ボロディナを再生すると声が伸びる伸びる、伸びすぎてトゥイーターが壊れそう(爆) そして、情報量、いままで聴いたことのない微小情報が大量出現。これは困りました。TAG McLarenONKYO機の解像度は私的には割と高い方だと思っていましたが、それらとはクラスが違う印象です。こうルーペで拡大したかのような情報量の再現は、良くできた真空管アンプの特徴でしょう。この部分だけでも手に入れて損はないアンプかも。

表現が大きく快活且つノリノリの鳴り方で、ついつい音量を上げてしまいます。マリンバ・パーカッション系も今までに聴いたことの無いようなビジュアル的サウンド。低域が充実しているのでものすごくリアル。ただ、楽器がそれぞれ主張しすぎて、ボーカルが埋もれてしまう傾向がなきにしもあらず(汗) この点は前日とは違う印象。ボーカルはクリアですが、時間が経過するにつれ正確さと引き換えに色気が無くなってきた(謎) あと、声を張ったときにエナジーが強すぎてスピーカーが悲鳴を上げる寸前。

とにかく、昨日までとは全然違う音。私の体調のせい?とかも思いましたけど、先に聴いた音に耳が影響を受ける(一時的に跡が残る)部分を差し引いても説明できないほど、音調がドラスティックに変化したように感じてます。これに関しては正直困惑気味。先に書いた試聴レポートと、3日目以降の印象がまるで異なるため、「このアンプはこういう音ですね」って断言できないんです。真空管アンプicon特有のデリケートさと、このアンプ自体が持つ感受性、反応の鋭敏さが原因かもですが、繋げるスピーカー、電源環境、ケーブルそれぞれの複合がもたらす波形の個性に対して、アンプ自体が時間と共に追従していき、出力波形が七変化していくような・・・。わたしのスキルの少なさから、これを不思議だと感じてしまっているだけかもですが、そんな感じで、今回に限ってはこう、書いていることに自信が持てないんですね(´Д`;)
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4日目ですが、なんか落ち着いた感じです。音色はクリスタルガラスのままですが、表現がノリノリで大きかったのが一段落し、割と淡々としたクールな表情になってきた。そう、最初はウォームでホットでしたので、その面でも戸惑い感大爆発・・・(謎) 1日目ののメモには"おおらかでちょい下品"と書いてあるのですが、今は北ヨーロッパ的でスイスメイドみたいな清涼感・・・とまるで逆。音場展開とエネルギッシュな表現自体はつらつ系ですので、TAG McLaren程は上品でノーブルな鳴り方ではありませんが、下品な訳でもない。

それにしても困りました。結局どの音がPrima Lunaなのかやっぱり判りません。確実に云えるのは、スケール大きさ、元気の良さ、低域の質とドライブ力の高さ、情報量の多さ。高域方向の印象と音色の傾向、音楽性に関しては、ちょっとした事でコロコロ変わります。何もしなくても時間を追って変化するし、適当なオーディオボード(コーリアンボードは最悪)や、手元にある電源ケーブルと入れ替えるだけでも激変。同じオランダのKharmaは良く合いますが、付属ケーブルはどうだろう?日本仕様の3P/2Pケーブルですが、この音質には疑問。ちょっとした周辺アクセの変更で音色ががらっと変わるので、管球交換のみならず、アクセサリ等で自分好みの音に染め上げることが案外簡単に可能かも知れません。

とにかくサウンドステージは等身大。とてもじゃありませんが箱庭系じゃないです(^^; うちの環境では情報量がオーバーフロー。16.5畳の部屋サイズが軽く負けています。今のプアーなセッティングではウィーンアコースティックのスピーカーが負けてしまっていて、もっと音が開放されるように、伸びやかな開放感を得られるようにする必要性を感じます。サウンドステージがスピーカーの中央から前後へ等身大に展開する感じなので、小編成クラシックの場合はホールの最前列よりも更に近くで聴いている印象。ジャズバンドはこれがピッタリくるのですが、私は主にクラシック聴きですので、もう少し箱庭的に音場が後方へ整然と展開してくれる方が好みではあります。

国産の20万程度までのハイスペック重量級アンプのサウンドしか知らない人がPrima Lunaを聴いたら大抵たまげるのではと思います。音楽性の違いはあるにしても、情報量、解像度、ハイファイ性、全てに於いてグレードが違う。それでいて鳴り方は
国産機の多くに通じる押し出し感のあるエネルギッシュ系ですので、国産スピーカーや、国産システムで今まで全体を組んできた人々にも違和感なく受け入れられそうです。(従来私が推薦してきた"箱庭的"欧州系システムの音は、重量級国産機とは異なり、ニュアンス豊富でデリケート且つ静かな、音場が後方に整然と広がる物が多いですので、コンサートホール中程で聴く感じのそれらとは、根本的に鳴り方が違うように思います。)

最後にオーディオプロImage11を中心にしたミニミニ箱庭サブシステムに繋げてみます。こちらは4ΩのSPですので素直に4Ω端子に接続。CDPはパイオニアDV-545。基本的なクリアな傾向はVienna AcousticsT-2の場合と変わりませんが、やはりオーバーフロー気味。表情がしっかりする代わりに、自由な音の伸びやかさやニュアンスの豊かさでは小出力なコンパクトアンプに譲る感じ。タグマクラーレン60iや、オンキョーA-1VLでは、部屋全体が鳴るイメージで隣の部屋で聴くと心地良いのですが、そういった開放的な臨場感は出ないみたいです。完全にオーバースペックでした(^^)ゝ以前に使っていた鳴りっぷりの良いALR/JORDAN EntrySの方が合いそうな予感。

と、まあここんな感じです。5日間の試聴では、正直このアンプの実力の片鱗を感じる程度に止まってしまいました。試聴機をそのまま引き取っても良いかな?なんて思ったのですが、この後も別のアンプが来る予定が入ってまして、とりあえず思いとどまる(笑) 情報量と音色のクリアさ、中〜低域の量感、表現の大きさ、これは合格。15万の音ではありませんし、これでしたら訪問者様をビビらせることが可能です(爆) 気になったのは真空管アンプicon独特?の高調波歪み感。耳が痛くなるようなことはありませんが、長く聴いた後でテレビの音等が変わって聞こえるアレです。試聴会では感じませんでしたので、スピーカーとのドライブ力が合ってない為に歪みが強く出てしまっているのでしょう。(一例:過入力ではヴァイオリンの発音がアーではなくエーになってしまふ・・・) 但し、これはあくまで他の真空管アンプでも多かれ少なかれ感じられる物ですので、プロローグ1だからどうという話ではありません。私がソリッドステートに慣れているせい。エージングやセッティングで変わりそうな感じもしますし、もっとPrimaLunaと合うスピーカーを見つけられた場合は、こういう事は無く更に素晴らしいことになるはず。

最後に、試聴機を元通り梱包してA-1VLと60iをセット。其処から出てくる音は・・・やっぱりこれはこれで魅力的ですね♪情報量では遥か負けますし、あくまで箱庭系のサウンドですが、奇をてらった感じがない分、自分は音楽を安心して聴いていられます。ソフトで上品でニュアンス豊かなタグマクラーレン。美しい中〜高域の密度感に加え、現代的でハイスピード且つストレートな誠実さで、過剰な演出をせず、トーンに一体感と一貫性のあるオンキヨーA-1VL。それぞれみんな違った意味の良い音で鳴りますので正解は無いのでしょう。。。贅沢な悩みですが、結論が見つけられないのでもうしばらく考えてみることにします。今回は、自分がオーディオ機器に何を求めているのか、再度検証する良いきっかけになりました。

試聴機を貸してくださいましたバック工芸社さんには厚く御礼申し上げますm(__)m

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