お薦めって書けるほど色々なバナナプラグを試したわけではないのですが、先日audio-technicaのソルダーレス・バナナプラグが一通りリニューアルされましたので、これを機会に少しだけ書いてみます。ちなみにソルダーレスとはハンダ付けしないって意味です。

オーディオテクニカ、接続タイプ別バナナプラグ4モデルを発売

・・・・・・・・良く見れば既存の旧モデルと殆ど変わってないのですが〜(爆)

  旧     新
  AT6147AT6301
  AT6143AT6302
  AT6142AT6303
        AT6304(新)
  AT6C63→継続
  AT6C67→継続 (国産、真鍮削りだしロジウムメッキ)


型番が判りやすくなったのは有り難いです。箱ピュアお薦めのAT6147は新AT6301になって、プラスチックの赤黒カバーがaudio-technicaのロゴ入りに。AT6142とAT6143は、24金メッキのボディが艶消しシルバー塗装になりました。金ピカ好きとしては微妙に前の方が良かった気もするけれど・・・まぁこれは好みの問題か。それぞれ肝心の中身の仕様に違いは無さそう。他社製品ですが、ビクター AP-SC100が金ボディの従来品とたぶん同じ物です。AT6142→AT6303は定価が3990円→4200円と微妙に値上げされております。国産でロジウムメッキの最上級モデルAT6C67はそのまま継続みたいです。
ソルダーレスバナナプラグAT6147(AT6301)
さてこんなバナナプラグですが、管理人は昔からaudio-technicaの最安モデルAT6147(AT6301)を愛用しております。以前に高級品で知られるドイツWBTのバナナプラグWBT-0644を使っておりまして、これと比較したところなんとオーディオテクニカの方が音質が良くてびっくり♪実はこのしょぼいバナナプラグ、昔のクリークのプリメインアンプ4240に付属品として入っていたものと同じです。80年代までの英国製アンプには多かったのですが、CREEK黎明期から4330?くらいまでのアンプはバナナプラグでの接続が前提の背面スピーカー端子になっていまして、パナナプラグが無いとそもそもスピーカーケーブルを接続できない仕様になっていたのです。確か当時のネイムオーディオLINNのプリメインアンプもそんな感じでした。(※NAIMオーディオは音楽性が高く音質も良いのに日本への輸入が途絶えていますが、ここのアンプは今でもバナナプラグ専用仕様です。↓Naimaudio SUPERNAIT2 Integrated Amplifier)
RS1499_supernait-2_7-lpr
一般家庭でのアンプ×スピーカーの接続において、バナナプラグを使用することは接点の増加に繋がりますので本来お薦めは出来ません。ただ、店頭デモなどでスピーカーケーブルの抜き差しが多い環境では絶対に必要になりますし、家庭内でもケーブル繋ぎ替えをする機会が多い場合には、時に便利に感じる事があると思います。とはいえスピーカーケーブルの端末を加工する場合はバナナプラグではなく、接点面積が広くパーツ自体の質量が小さくて、音質的な悪影響が少ないYラグ端子を極力使用される事をお薦めします。(端末加工済みのハイエンド・スピーカーケーブルを購入される場合も同様です。)

TOPPINGデジタルアンプTP-10Mk2その他、最近デスクトップPCオーディオにこだわり初めて気付いたこと。手の平サイズのデスクトップ用小型プリメインアンプやデジタルアンプは、スピーカー端子の間隔が極端に狭い物が多く、パナナプラグを使用しないと正直接続が難しいのです。スピーカー接続端子が小さく、太いスピーカーケーブルは接続できませんし、通常の単品スピーカーやプリメインアンプ/パワーアンプ接続用に作られた大型のYラグ端子でも同様です。

無理に接続した場合、知らない間に緩んで短絡・・・ショートする危険性が高く、怖くておちおち裸のスピーカーケーブルやYラグでの接続ができません。こんな時には廉価なバナナプラグがあると安全な接続が可能になり、とても役に立ちます。
オーディオテクニカAT6301パナナプラグ
バナナプラグの問題は、接点部分が僅かな点接点となってしまう事に加えて、大抵の場合導通部分となる金属ボディのサイズが大きく複雑な形状をしているため、接続するスピーカーケーブルの純度や抵抗がどうのこうのという以前に存在自体(※金属素材と純度)に問題があるのと、円筒形のボディとコレクトチャック式の金属カバー、止めネジ、バネ等々が震動し、スピーカーにバナナプラグの妙な共振音が乗ってしまい、変な音に聞こえる事がままある点です。

WBT-0644がこんな感じで音のエッジが変にキラキラして音場もスカスカ、まぁこれも好みでどう?って感じが無きにしも非ずでしたけど、どうしてもドイツ製で製造精度の高さに定評があるWBT製バナナプラグを使うのでしたら、グレード的にWBT-0600以上にしないと駄目だと痛感してしまいました。たぶんWBTのコレクトチャック式RCAプラグでピンケーブルやデジタルケーブルを自作される場合にも同様のことが言えると思います。


オーディオテクニカのAT6147(AT6301)は真鍮削りだし?のボディが市販のバナナプラグの中でも極端に小さく、先端の接点部分も、内部を押し広げるバネの無い割と単純なワンピース構造のためか、使用した際の音質的な悪影響も他の大きなバナナプラグに比べて抑えられているような感じがします。

audio-technica ソルダーレス バナナプラグ AT6301 audio-technica ソルダーレス バナナプラグ AT6301
AT6147(AT6301)はCREEKの昔のアンプに付属していたことからもお判りのように、20年〜たぶんそれ以前から存在する古いバナナプラグです。今で云うオーディオグレードの高純度な金属や、肉厚のメッキが施されている製品ではありませんが、中途半端なオーディオ専用バナナプラグを使うよりは、案外シンプルなAT6301を使っておく方が無難だと思います。

audio-technicaバナナプラグの比較テスト【逸品館】

AUDIOPRO Image11_AT6301_Supra CLASSIC2.5HAT6147(AT6301)は抜き差しを繰り返すと先端のバナナが徐々に緩くなってしまう欠点はありますが、とりあえずバナナプラグの中ではプラグの素材音が少なく、安価な真鍮金メッキYラグでカシメた音に近い傾向になると思います。ボディが小さく他のバナナプラグのように短絡する心配もありませんので、画像のように赤黒プラスチックカバーを外したまま接続することも可能です。好き好きですが、プラカバーを外した方が音質的には良い感じになるかも知れません。

もう少しAT6147(AT6301)の音質的特徴を細かく書くと、スピーカーケーブルを直接スピーカー端子へ接続する場合にくらべ、明るく滑らかな音質になります。やや中域の張りだしたカマボコサウンド気味ですが、音像の密度感が増して動的な表現になります。反面・・・残響感がやや整理されますが、高域が歪みっぽい音のするスピーカーでこのバナナプラグを使うとあら不思議、トゥイーターの暴れが納まって雑味感が払拭され、滑らかな聴きやすい高域になります。接点を増やすだけでトータルでの音質クオリティが上がるとは云えませんので邪道ではありますが、どうにもハイ上がりで聞き辛いシステムの場合に応急措置として使ってみると、その後のチューニングに於ける方向性が見えてくるかも知れません♪

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ちなみにこれらの安価なバナナプラグ、古くからあると書きましたが元々はオーディオテクニカが製造している物では無い?と思われます。audio-technicaオリジナルらしい最上位の国産ロジウムメッキモデルAT6C67及びAT6C63を除けば、廉価品は皆どこかで見たことのある形状のバナナプラグ。

ヤフオク!でバナナプラグを探すと類似のバナナプラグがわんさか〜なんて(爆) AT6147(AT6301)もCREEKのアンプに付属していたり、イギリスではIXOSブランドから販売されていたり。たぶんどっかの台湾か中国あたりで製造されているんだと思いますが、アキバのぁ ゃι ぃパーツ屋さんを探すとバルク品が安く売っているかも知れません。ちなみに普通に安く手に入れる方法を一つ紹介。実は(たぶん同じであろう)バナナプラグがラジコン屋さんにも置いてあるんです。イーグル♯2815という型番ですが、こちらはラジコン用パーツ扱いですのでオーディオ向けと比べてかなり廉価です。



じゃ〜どうして箱ピュア管理人はわざわざ割高のオーディオテクニカのパッケージ入りを使ってるんだ〜と問われると・・・え〜なんというか、オーディオオタクの性といいますか、要するにオーディオテクニカブランドが好きだから・・・・・・なのかも?(^^;

バナナプラグやYラグ端子はピュアオーディオに不必要?(前編)
バナナプラグやYラグ端子はピュアオーディオに不必要?(後編)


《リンク本文修正 2014/1/17》

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