"バイワイヤリング接続"や"バイワイヤー"で検索してみたところ、意外と意味をご存じない方が多かったり、どうも色々と誤解されている事が多々あるみたいですので、ここであらためて簡単に解説しておきたいと思います。まず勘違いの多い点として、スピーカーの"バイワイヤリング接続"と"バイアンプ接続"がありますが、これはそれぞれ意味が異なります。
AUDIOPRO Image11_AT6301_Supra CLASSIC2.5H
バイワイヤリング非対応の普通のスピーカーは、1台あたりの接続端子(ターミナル)が±2つ、繋ぐケーブルも1組(±2本)で、スピーカー2台の左右合計で2組(±4本)です↑。
↓バイワイヤリング接続の場合、対応スピーカー(スピーカー1台に接続端子が4つある)を、2組(±4本)のスピーカーケーブルでアンプへ繋ぐことになります。左右では4組=合計8本ですね。
バイワイヤリング接続 QUAD L-ite2
バイワイヤリングで片側2組のスピーカーケーブルを繋ぐ場合、スピーカー付属のショートジャンパープレート/ジャンパー線は外します。(付けたままでは理論上の効果が全く得られません。) ジャンパーとは本来、バイワイヤー仕様のスピーカーで、シングルワイヤー接続をする場合に、一応それでも音が出るように上下を簡易接続するためのパーツです。付属ジャンパー板の介在は音質的には概ねデメリットしかありませんが、スピーカーケーブルが1組しか無い場合にもユーザーが使用できるように配慮として付属しています。
《余談ですが↑の画像ではスピーカーケーブルの方向性が上下とも逆になっています。比較したところ逆さまの方が聴感上の解像度が上がってレンジ感が広がりましたので、敢えて逆接続にしてあります。》

・ONKYOデジタルアンプA-5VLの背面(バイワイヤリング接続対応)


・ONKYOデジタルアンプA-7VLの背面(バイワイヤリング接続非対応)

《管理人愛用のA-1VLもバイワイヤリング非対応ですが、現行のONKYOのプリメインアンプとパワーアンプは、8端子(大型機or低価格機)と4端子(高級機)とでターミナルの仕様が分かれています。》

市販のオーディオアンプには、バイワイヤリング接続対応8端子モデルと4端子の非対応モデルとがあります。でも実のところ、プリメインアンプ(もしくはパワーアンプ)側のスピーカーターミナルが1系統か2系統かは、バイワイヤリング接続の本質とは関係ありません。アンプ側に接続端子が2系統(合計8端子)ある場合、単純にバイワイヤリング接続しやすいというだけで、端子が4つしか無いバイワイヤリング非対応機であっても、例えば↓のように結線する事で、問題無くバイワイヤリング接続の理論効果を得ることが可能です。
プリメインアンプ_スピーカーターミナル
このようにアンプ側のターミナル端子が小さかったり、太いスピーカーゲーブルの結線では、上下2本ずつのケーブルを1端子の穴にねじ込めないケースが良くあります。そういった場合、上下どちらかの片方をバナナプラグ、もう片側を裸線orなるべくYラグ接続にするなどして、物理的にスピーカー端子へ入るようにひと工夫します。
⇒高音質Yラグを探す【Amazon】【楽天市場】【Yahoo!Shopping】【ヤフオク!
小柳出電気商会 Yラグ端子 4個1組 GYT小柳出電気商会 Yラグ端子 4個1組 GYT

A/Bの2系統@8つのスピーカー接続端子があるバイワイヤリンク接続対応アンプの場合、A側とB側で(内部回路の引き回しや切り替え接点の都合等々)音質が多少なりとも異なる場合があり、より高音質に感じられるどちらか一方側のみへ敢えて結線する方が、実際には好結果な事があったりしますので、色々繋げ換えて最善の接続ポイントを模索するのもピュアオーディオの醍醐味だったりします。特にカタログスペックと機能が優先で、部品精度も低く内部接点や回路の無駄な引き回しの多い昔のベストバイ重量級アンプなどは、あまりチャンネル精度を過信しない方が良いと思います。

バイワイヤリングの技術的なメリットとしては、ウーファー側の逆起電流によってツイーターの信号が濁るのをある程度防ぐ事が出来る点が挙げられます。これは元々東芝の特許なのだそうです。また、バイワイヤリング対応端子を備えているスピーカーは、そもそもネットワークがバイワイヤリング接続を想定して音質設計されていることが普通です。そこへシングルワイヤー+ショートプレートorジャンパー線で接続した場合、理屈の上では確実に音が悪くなり、スピーカーの本来持つ性能が十分に発揮されないと云えます。(注:実用上は環境次第でケースバイケースですけれども・・・)
《シンメトリカル構成の高級アンプでは、このようにL/Rスピーカー端子が筐体背面の左右端に別れていたりします。↑のONKYO A-9000Rの場合はバイワイヤリング対応の8端子構成です。》

尚、バイワイヤリングと混同されがちなバイアンプですが、 これは同一チャンネルのアンプをツイーター側とウーファー側で分け、上下2台別々に使用してドライブすることです。3WAYのスピーカーでは3台のパワーアンプでトライアンプです。LRチャンネル左右で別のモノラルアンプを使うこととは意味が全く違います。バイアンプ駆動は必然的にバイワイヤリング接続をする事になりますが、バイワイヤリング接続自体は、(バイアンプ関係なしに)プリメインアンプかステレオパワーアンプが1台あれば可能になります。詳しい説明(ダイナベクター)

※バイアンプなんてカーオーディオを除けばイマドキのスマートなオーディオで挑戦する人は殆どいないと思ってましたが、よく考えたら外付けのパワーアンプ内蔵サブウーファーを追加する場合には、広義でのバイアンプ駆動になってますね。管理人は小型スピーカーフェチですが、最近はホームシアターでのマルチチャンネルやPCオーディオの普及で価格が下がったアンプ内蔵サブウーファーの追加も、箱庭オーディオ的にはかなり面白いかな〜なんて考えています。

ピュアオーディオランキング←お役に立ちましたらクリックしてくれると嬉しいです♪
mixiチェック このエントリーをはてなブックマークに追加