各社のSSDを独断と偏見のみに基づいて比較検討してみるの続きでございます。で、何だかんだで結局またSamsung 850 EVO MZ-75E250B/ITの250GBモデルをチョイスしてしまいますた(ぇ
samsung_ssd_850evo
悩んだら自分の美意識に忠実に。とにかくあたまで考えるよりは直感的に美しいと思った方を選べば間違いないってのが、箱ピュア管理人の人生哲学でございますので・・・(謎) 。日本人ならここはCFDやPLEXTORなどの東芝製品と言いたいところですけれども、PLEXTORはあんまり売ってないし、現在(注:2017/1月)売れ筋NO,1のCFD CSSD-S6T480NMG1Qについては、実際SAMSUNGのSSDと並べてガジェットとして見比べた場合に、中身がOCZ設計のアーキテクチャが複雑カッコイイ系で、これってばどうなんだうと。。。それから米Amazon.comで見たときに、850EVOが日本と変わらない価格水準にもかかわらず圧倒的に支持されているのに対し、Toshiba OCZがむっちゃ低価格勝負をしているところも気になるっちゃ気になる・・・OCZってハイブランドだと思ってたのに・・・。
   
「Samsung SSD 850 EVO」徹底検証――“3D V-NAND”搭載で5年保証の主力モデルは買いか?
ランダムライトが高速化した「Samsung SSD 850 EVO」の性能


samsung_ssd_850evo_innerSAMSUNGは2.5inch SSDとして先ずシェルケースの見た目が美しいですし、中身の基盤も無駄がなく、極めつけにシンプルに集積されていて設計思想が合理的。シンプルなのが良いか?チップが沢山載っているのが良いのか?これについてはもう、完全に個人の好みの範疇ではありますけれども〜゜゜(´▽`。)°゜。

見て呉れより大事なのはベンチマークの方だぁ!って言われてしまいそうですけれど、Samsungは850PROも850EVOも・・・750EVOすらも、東芝機に負けず劣らずベンチマークは良いのです。特に実用面で一番効きそうな4KについてはSamsungのSSDが速い。巷のベンチマークソフトで有名なCDMことCrystaldiskMarkでの測定になりますが、体感レスポンスに効果があるのはシーケンシャルより4K。環境によって基準値が変わるのであくまで相対的な指標ではありますけれども、シーケンシャルが読み書き500MB/s越えで、4KがRead 40MB/s Write 120MB/sを超えるSSDは速いと思う。
Samsung850evo_cdm

Rapid ModeをONにするとこんな感じです↓
Samsung850evo_Rapid Mode
この測定はASUS VivoMini VC65-G108Z上ですが、結果を盛るためにクリーンインストール直後に常駐プログラムを可能な限り切ってる条件では無く、通常使用時にバックグラウンドソフトを全て動かしたままでの適当な測定ですが、これくらいの数字は普通に叩き出せますので、条件が良ければ4K Read 46MB/sとか出てきます。


それでもまぁ個人的に大事なのは机上の空論になりがちな仮想条件でのベンチマークよりも、なにより実使用時のレスポンス。そして出来ればGB単位での画像、動画、バックアップファイルなど大容量ファイルの転送速度、そして長期使用時の性能劣化、速度低下が少ない点です。SAMSUNGの850PROシリーズはともかく、EVOシリーズは長期使用時の性能劣化においてどうなのか?



これについては実際に常時Rapid Modeで3年840EVOを使用して"それなり"に納得。840EVO購入時はSAMSUNGが採用したTLC NAND...新型フラッシュメモリの耐久性に甚だ疑問を持たれていましたけれども、使ってみたらやたらと速いし安定していますし、SAMSUNGって実績としても、認めたくありませんがSSDは他より故障やトラブルが少ないっぽいですよね。。。自分基準のサンプル1ってのはとどのつまり無限大解釈可(爆)。
SamsungSSDEVO
と云いつつ3年使い続ければ、体感レスポンスはそれなりに落ちた気はします(注:最初が異様に速いために落差が気になる)けれども、これは上位の850PROSanDisk Extreme PROを選ばないと、普及価格帯のTLC SSDでは今のところまだどうしようもない。それでも850EVOは840EVOに比べ長期使用時の性能劣化が30%も改善しているみたいですし、とりあえずたまに忘れた頃にデフラグしておけば、導入後、少なくとも3年間は一線でもイケるのではとの皮算用。ちなみに管理人がSSDのデフラグに使っている無料の最適化ソフトはDefragglerです。

技術的に何が凄いの?

SAMSUNG 850EVOは安価なTLCの中でもSAMSUNG独自の先進技術である3D V-NAND搭載。そして安価なMLC(含TLC)メモリのSSDでは、実用上最も高性能を実現するキーになっているのが以下のチート技術です。
Samsung Magician
特に大きいのが廉価SSDへのTurbo Write Technologyの採用とRapid Modeの搭載。Turbo Write Technologyは通常のコントローラーのキャッシュとは別に、TLC V-NANDの一部を疑似SLCとして一時的なバッファ領域に使うことで高速化、Rapid ModeではPC側メインメモリの一部(最大4GB/16GB実装の場合)を拝借して、擬似的にSSDの持ち分として利用することで、実使用時のレスポンスに於ける超高速化を実現しするという絡繰り。

読み書きのデータがフローしないかぎり、まずRapid Modeでメインメモリ(4GB)→SSDコントローラDRAMキャッシュ(512MB)→疑似SLCバッファ→TLCという順で読み書きをするため、細かい読み書き指令の多くが本丸のTLC領域へ書き込む手前で高速にやり取りされて終わるため、実際に保存テータとしてTLCメモリにまで書き込まれるデータ量を大きく低減できる&体感レスポンスが良くなるという効果があるのですね。

逆に云うと、大容量ファイルの書き込み/転送など、素のTLC NANDメモリの性能を暴露するようなベンチマークにかけると、素性が暴露されて凡庸な結果に収束してしまうのですけれども、そもそもSSDはチップ性能だけではなく総合力が大事。素のSSDとしての速度性能が凡庸で耐久性が低い廉価版TLCの弱点を逆手に取ることで、細かな読み込み書き込みが多い実用面で高レスポンスにする技術にサムスンは長けているんだと思いまする。DRAMやコントローラ含め、それぞれのパーツを完全自社生産しているのもSSDの完成度の高さに貢献しているのかな〜と。


近年の日本に於いてただでさえ不当に低く評価されるであろう、韓国製というイメージ上のハンディキャップを抱えつつも、コンシューマー向けエンタープライズ向け共に世界シェア1位。驚くことにコンシューマーで3年連続日本国内ですらシェア1位という実績を、単なる最低価格販売戦略に依存せずに実現しているのは、メーカーの国籍以前に多くの企業や個人から実性能を評価されている証明なのだと前向きに捉えてみたいと思いまする。

2016年Q2のNANDフラッシュ売上高は前四半期比で3.4%の増加
BCN AWARD 2017 SSD部門


5年保証

メーカー書き込み保証値のTBWは125GB&250GBモデルで75TB、500GB以上では150TB。TLC=低寿命という固定観念がありますけれども、SAMSUNGのTLC採用SSDは巷の故障報告が予想外に少ないというか、今節トラブルが多かったらメーカー採用シェアがダントツ1位とかありえないですし、耐久性に自信があるからこそ、850EVOで普及価格帯初のメーカー5年保証(他社は3年)を設けるに至ってるのではと思いまする。

但しSamsungの保証概念は日本メーカーとはやや違う模様で、Amazon.co.jpのカスタマーレビューには故障交換絡みでのクレームがちらほら。この辺りは、ホントのところSSDが主原因とは思えないトラブルについて、SSDを理由にしているケースはメーカー問わずありがちなのです。そういった初心者を含むユーザーの交換要求に対して、厳しく理由を問わずに交換に応じる日本型のサービス感覚と、ITGマーケティングのサポート(注:アイオーデータが下請け)対応との齟齬はどうやらありそう。個人的には、顧客独占、風評対策、ブランドイメージ向上のためのサービスコストと割り切った方が良いと思いますけどね〜(@_@;)

心配されるTLCの寿命

最近のSSDの寿命についてですが、この界隈では有名な耐久テストを見る限り、普通の使い方をしている分には、SMCやMLCよりもひ弱なTLC採用のSSDであっても、PC本体の寿命より遥かに長く持つというのがFAっぽい。850PROで10年保証をされた日には実用寿命で永久保証とほぼ同じといっても過言ではなさそう(注:850EVOは普及SSD初の5年保証)。10年後には転送規格が替わり、容量も今より巨大化していて旧規格の小容量SSDなんてどうでも良くなりそうですし。USBメモリやSDカードなんかも、大分以前よりメーカー永久保証が謳われていますけれども、今更512MBとか1GBのやつ、交換する手間が面倒くさいので壊れたところで放置プレイになるのと同じ理屈で。
VivoMini VC65_850evo
自分の使い方の場合、840EVOでの使用状況が前エントリで述べたように3年間で13TB 16500時間になるのですが、逆算して大雑把に一日約20GB書き込んだとして、総書き込みバイト量が24時間稼働10年で約70TB。840EVOのメーカーTBW(保証値)が44TB、巷の耐久テストから安全寿命が75TBとみて、まぁなんとかなりそう〜?みたいな。ASUS UL20FTが護衛艦になってしまったので今後はここまで書き込まないでしょうし、母艦のVivo Mini VC65で新たに採用したSSD 850EVO(250GB/TBW75)もいずれより大容量のSSDに乗り換えるでしょうから、そうなると850EVOはまた護衛艦に回し、840EVOはどうでも良い音楽サーバー用途なんかに退役させるという目論見でありんす♪

そんな事よりSSD、NANDフラッシュメモリで注意しなければいけないのは、無通電のまま放置プレイすると、HDDと違い数年でデータが飛ぶ点です。保存データをSSDに詰めて引き出しの奥に半永久的に保存・・・という用途には現状向きませんので、何でも良いから適宜通電させ続ける事が重要です。

誉めてばかりでは箱ピュアらしくないですので850EVOのデメリットもにも言及しておきます。

2014年発売で古い

2014年12月発売モデルですので既に2年以上が経過し、流石に他のメーカーが性能面で追いついてきました。2016年末にM.2 960EVOが一部リリースされているので、2.5インチ SATA SSDでもたぶんきっと今年中に960EVOが出てくることでしょう。PCの世界って設計が古いパーツ=加速度的にゴミになる訳ですけれども、自分の場合、850EVOで巷に高評価の2年使用耐久レポートが出てきたことと、3D V-NANDの製造品質がより安定しているであろうことを含めて、OS用SSDとして一先ず手堅く選んだ感じです。駄目なSSDは2年経つと、そろそろおかしなバグや故障報告がぽろぽろと漏れてきますから。

発熱が大きい

CrystaldiskInfoで見ると36℃-42℃です。840EVOも同様ですので、SAMSUNG製SSDは元々熱しやすいらしい。高温耐性があるとは云え他社製より下手すると10℃くらい高いのではないかと。ノートPCに入れたらパームレストが熱くなってビックリしそうですし、小型PCでの廃熱効率を鑑みても熱くて良いことは何もないです。オーディオアンプでは発熱が大きい=消費電力が大きいって事でもありますから、T付きCPU機を敢えて選ぶ管理人が、SSDの消費電力にまで気が回らなかったのはかなりのお間抜けさん。ただ、公称消費電力は最大Read3.1W/Write3.6W/Idle70mWですので他社SSDと比べて決して高くはありません。妙に熱いのはたぶんチップの集積率が極端に高い(基板が小さい)からかな〜と。

3D TLC NANDの素の性能は凡庸

10年保証付の上級SSD 850proやExtremeに比べれば基本性能は低い。Rapid Mode等々のチートを使い、表面的な速度は肉薄していますけど、MLCとTLCではメモリデバイスとしてそもそもの品質が違いますからね。大きなデータをやり取りした場合は途中で速度がガクンと落ちますし、長期経年時のレスポンス低下具合とかは看過できない差があるんだろうと。でも同クラスの普及型SSDとしては工夫が多いぶんまあまあだと思っております。


韓国でありんす

韓国メーカー・・・生理的に受け入れられない人もいるでしょう。愛国心の強い御仁は性能面で勝るとも劣らない(しかもより安い)CFDの東芝チップを買うのが吉・・・・元々は米国OCZ設計ベースっぽいですけど、性能大差なくて安いのに、なぜ態々韓国製を買う必要があるって問われたらグゥの音も出ませぬゆぇ。。。(^o^;)


ネット上のレビューでは感情的にSamsungやHynixは韓国だから嫌い、無条件に信用できない。ひたすら貶めないと気が済まないといった、極端なバイアスが前提の非論理的な批判も屡々見受けられますけれども、自称コスモポリタンな皆様はあんまり真に受けちゃ駄目だと思います。ググると上位に出てくるSSD比較レビューサイトなんかでも、コレ管理人の個人的信念に基づいてSamsung製を意図的に排除、若しくは低評価にしてるよね?ってケースもあったりしますので、ま〜その方が昨今のご時世的には特定ネット民に受けが良いのかも知れませんけれども、リアルマーケットでの評価とネットの風評は色々違ったりすると云うことで・・・┐(´〜`)┌

250GBを選んだこと

失敗した。どうせなら500GBモデルの850EVO MZ-75E500B/ITにしておけば良かった。某価格推移グラフを見ると私が購入した1月中は500GBが16K近辺でしたのに、今見たら既に20K越え。ここのところのSSDやシリコンメモリ関係の仕手株みたいな加速度的値上がりに(゜д゜)ポカーン

今まで840EVOでは250GBモデルでギリギリ足りていましたので、予算の都合もあって安直に同じ250GBを選択したのですが、後で調べてみると、SSDの容量差は文字通りの容量だけでなく、性能の違いでもあると云うこを今更知りました。容量が2倍になれば書き込み寿命が2倍で、TBW保証も250GB以下モデルが75TBに対して500GBでは150TB、元々の絶対速度の面でも少し速くなりますし、経時劣化に伴う速度低下も抑えられます。どうやら各社本気を出すのは500GB以上のモデルということでしたぁ〜\(^o^;)/。HDDでもそうですが、SSDも容量いっぱいに使わず、敢えて半分くらい余らせて運用することで高速レスポンスを長期に維持できるようです。

まとめ♪
今回は管理人が購入したSamsung 850EVOの優位性についてつらつらと述べてみましたが、これはあくまで普及SSDとしての優位性でございます。予算に余裕のある皆さんには当然、上位の850PROSanDisk Extreme PROをお薦めしておきます。保証期間10年もありますが、長期継続使用時に於ける速度低下の少なさは、上級モデルならではのものがありますから。或いは省電力目当てにIntel 540sも有りかと(TLCながらこちらも5年保証ですし)。


現時点で母艦のASUS VivoMini VC65の中は、SAMSUNG 850EVO 250GB+HGST Travelstar HTS541010A9E680 1TBの2基搭載なのですけれども、HDD側はさっさと1TBのSSDに置き替えて、近い将来できたら両方のベイをSSD運用にアップグレードできたら良いな〜なんて考えておりまする♪。ちなみに2基目にはSamsungのSSDは入れないつもり。これは850EVOが気に入らないからではなく、Rapid ModeがSSD1基までしか同時サポートされていないのと、いつも敢えて色々とごちゃ混ぜ&継ぎ接ぎにてマリアージュを愉しむのが管理人のポリシーだからなのれす(苦笑)。ここはちゃぶ台ひっくり返す勢いで低消費電力のIntel 540sとかOCZ≒CFDが欲しいかなっ♪。とにもかくにも、まともな1TBのSSDが1諭吉...せめて2諭吉未満って時代が早く来ないかしら?
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