先日紹介したエントリーモデルのEtoire(エトワール)に続き、今日は上位モデルのSoleil(ソレイユ)を紹介します。Soleil(ソレイユ)の意味はフランス語で太陽。こちらはEtoireに比べると価格が約2倍近いです。こちらもEtoireと同じく5N純銀単線にテルル銅を採用したaecoの高級プラグARP-4045Gの組み合わせ。
aeco Soleil
見た目はやや細目で黒い普通のシールドケーブルですけれども、実はノンシールド構造のままで制振対策に色々とこだわったRCAケーブル。こちらはエトワールほど取扱に気を遣う必要は無さそう。ハイエンドクラスの音質を、どこまで低価格で実現できるか?が開発テーマだそうで、100本以上の試作品によって完成度を高めたAudioCableCraftの代表的モデルだそうです。

Mini真空管サブシステム miumiu

先ずはARCAM CD72×Miuaudio×QUADLite-2のサブシステムで、ソレイユからエトワールにリプレイスしてみます。一聴して音の出方が異なるのは、SoleilはEtoireのような優しく自然に広がる大人しめのタイプではなく、ずっと輪郭がクッキリしていてエッジが立っている点。Etoireに比べて更に聴感上のS/Nが一段と良く、バックグラウンドの静粛感にも優れます。クールな温度感で音像の輪郭線がクッキリと明快且つハイスピードに描写されるモニターライクな方向に。
Soleil Miuaudio
レンジは上下共普通で特別広がる感じはしないのですけれども、フラット傾向なため聴感f特に変な偏りや癖がありません。Etoireには無い切れの良いスピード感と銀線的な輝き、エネルギー感がソレイユにはあります。なんと云いますか、Soleilを繋げると真空管プリアンプを核にしたシステムの筈が、まるでデジタルアンプのONKYO A-1VLを繋げたみたいなモニター基調のクリアな傾向になりますd(^_-)


CREEKのサブシステム

Musical Fidelity V90 DACSequel2の間に。直前までEtoire(エトワール)をテストしていましたが、普段はStereovox HDSEを充てている場所です。Soleil(ソレイユ)はフォーマルでリファレンス的な指向を持つ、真面目でクールでモニターライクなサウンドです。輪郭を伴った明晰な音抜けで解像度が高く、Etoireよりも細部の情報が克明に見えるようにもなり、この辺りの音質的な基礎体力についてはクラスの違いを感じさせる部分です。
Soleil Musical Fidelity
高域には光沢が乗り、直線的に迫る銀線的なセンシティブさを感じるのですが、元々低情報量でレトロスタイルのCREEKのサウンドがシャッキリとした現代的なサウンド傾向へシフトチェンジされますので、同様に今一歩解像感が足りないと感じるシステムにSoleilを充てがうことで、一気に鮮度感とHi-Fi性能がブラッシュアップされると思われます。キャラクターとして辛口のモニター調一辺倒でもなく、中域の口当たりには若干の弾力感から来る優しさや甘さが見え隠れしますが、あくまで仄かな味付けの範疇かな。

メインシステム

こちらも直前にテストしていたEtoireと入れ替える形でLUXMAN真空管ハーモナイザーの前段に入れてみます。印象としてはCREEKやmiumiu、ONKYOのサブシステムに入れたときとほぼ同じ。この辺りはシステム次第で5N単線純銀導体とaecoテルル銅プラグのどちらが目立つかで印象に幅があるEtoireとは違い、Soleilはあくまでトーンが一定しているイメージです。非常に聴感S/Nに優れ、クール且つソリッドでハイスピードなサウンドが輝かしく迫ってきます。
Soleil Pro-Ject
フラットに上下が伸びるエトワールに比べるとレンジの広がりは中域寄り。中〜低域方向はほんのりと弾力的で量感は程々、高域方向は音像に銀線的な鮮やかさとシャープネスの高さがあります。正直、敢えて色を付けて響きをたゆたわせるエフェクターの真空管ハーモナイザーとは趣向的に合わない組み合わせですけれども、現代的なシステムを組まれている性能と精確な再現性を求めるユーザーには相応しい音質に仕上がっていて、ハイレゾ音源との相性も良さそうです。

Soleil(ソレイユ) vs Etoire(エトワール)

これはなかなか悩ましいです・・・。価格の違いよりも、システムとの相性と皆さんがオーディオに求める方向性でどちらを選択すべきかが全く違ってくるのかなと。使い分けとしては、現代オーディオに真っ正面から対峙し辛口でハイスピードな音質を追求する場合にはソレイユ、カジュアルにリラックスしつつ音楽に浸る癒しを求めるならエトワールが良さそう。それにしてもほぼ同じ5N純銀単線導体と金メッキテルル銅プラグを使っているのに、制振構造の有る無しだけでこんなにまだ違うものかな?という印象。まるで別の開発者が設計したの?と思ってしまうくらいのキャラ違いですが、AudioCableCraftで音決めをされている方は同じ方ですので、システムとの相性と、オーディオ再生に何を求めるかについて、敢えてベクトルの異なる別の選択肢を用意する懐の深さがAudioCableCraftにはあるという事でしょうか。


尚、SoleilとEtoireには更に上位モデルとしてプラグや線材のグレードを上げたLune(リュンヌ)があり、こちらはモニター傾向ではなくより個性があるとのこと。Lune(リュンヌ)のプラグがaecoではない旧型のデジタルケーブルタイプですが、相互リンク先のSugarさんが色々なハイエンドデジタルケーブルをオーディションされた上でLune(リュンヌ)を愛用されているとのことですので、是非そちらも読まれることをお薦めします。SoleilとLuneの価格差がさほど大きくないので、なんとなく、Soleilに手が届くような方はむしろLuneを選ばれるのではと思うのですよね。

o-greenSugarのちょっとお寄りなさいよ / デジタル・ケーブル追記

+For
 クール&ハイスピードで高い解像度とキレのある再現性
 モニターライクで正統派の高音質
 銀線らしい美しく伸長した高域
 深いS/N
 非常に高品質なプラグと構造

−Against
 システムによっては辛口・・・過ぎるかも
 空間の開放感とレンジの広がりは平均的
《あくまで管理人の個人的評価です》

aecoのRCAプラグARP-4045G"The STARS"について

SoleilとEtoire両モデルに共通しているのがaecoのRCAプラグARP-4045G"The STARS"が奢られている点。オーディオケーブルの音について良くご存じの方は聴感でお気づきになる方もいらっしゃると思いますが、このプラグの音の良さがかなりケーブル全体の出音の品質を左右していると云いますか、5N銀単線材の弱点を見事にカバーしていて、タイトな実体感や解像感、レンジの広がりに潤いのある豊かな間接音などを保証している様に聴こえます。要するに、このRCAプラグで音質が底上げされていなければ、これまでのAudioCableCraftケーブルの高評価はありえないと言えるくらい、めちゃめちゃ効いています。


通常、大半の帯価格〜中級クラスまでのRCAケーブルやデジタルケーブルではRCAプラグに黄銅・・・真鍮素材が使われている事が多く、メッキもニッケルメッキの上に薄い金メッキがほどかされているのが常ですけれども、aecoでは信号経路のピンに黄銅よりも導電性が遥かに優れたテルニウム銅(99%テルル銅)が使われ、しかもニッケルメッキを施さずにダイレクトに10μの金メッキが施されています。ダイレクト金メッキの電極やプラグはあまり見かけないのですが、一般的な金メッキのキラキラした甘い音は、あくまで下地にニッケルメッキを施されているが故のキャラクターだというのが、この手のダイレクト金メッキのプラグを聴いてみると初めて判ります。


コールド側も純銅。カバーは美しく高精度に切削ヘアライン加工された銅亜鉛合金(真鍮)。機器側のRCA端子を覆うインナーボディがグラスファイバー混合ナイロン製のため、RCAプラグで発生しがちな金属的な共振付帯音が抑えられているのもポイント。精度が高く端子の差し込み強度は充分ですが、勘合が独特でしっかりしてますので、抜き差しのコツとしては左右にぐらつかせるよりも、真っ直ぐ引き抜くのが望ましいと思われます。挿すときも抜くときもポコッ!となる感じです。メッキにはダイレクト24金・ダイレクト純銀・ロジウムがあり、更に上位モデルのARP-4055はセンターピンがテルル銅ではなく純銀になっています。管理人がセミオーダーするとしたら、敢えてこの純銀センターピンタイプのARP-4055を試してみたいですね。


そういえば、音楽之友社Stereoムック2013年の自作でオーディオアクセサリーpart.2 RCAケーブルキット、これが意外に不人気企画だったのか、なかなか売れずについ最近まで不良在庫状態になっていましたが、キットに付属しているWBTコピータイプのネジ止め式RCAプラグがオヤイデの企画もので、オヤイデのオンラインショップを見るとAEC製RP-1013ZAGとなっていますので、確証はありませんがこれも製造元が同じという事になりますね。


ケーブルの特注・・・セミオーダー/フルオーダーも可能

店舗在庫をあまり沢山は抱えていないみたいで、AudioCableCraft Yahoo!店を見るとなんだか在庫切れが多いのですけれども、問い合わせたところ、多少の時間をいただければ、長さやプラグ等々、はたまたハンダの銘柄に至るまで特注にも応じていただけるのだそうです。この場合、AudioCableCraftが定めた標準的な組み合わせでも出来ますし、aeco製品の他のプラグやメッキ仕様と組み合わせるとこで、よりユーザーさん毎にマッチしたオーディオケーブルを製作して貰えるみたいです。注文後に製作されるため納期に時間が掛かる場合があるとは思いますが、海外メーカーや電線メーカーで委託生産している国内大手のメーカーさんでは中々対応して貰え無い部分ですので、安価な上にこういったサービスがあるのはとても有り難い事だと思います。⇒オーディオケーブルの特注について

管理人はSoleilとEtoireのどちらを選ぶ?

システムの組み合わせと使い手の好みで選択肢が変わりますので、皆さんにお薦めする際には好み!としか云えないのですけれども、手持ちに色々なRCAケーブルが既にあり、状況次第で使い分けが出来る立場で、更に色モノ系懐古趣味の管理人としては、此処は敢えて下位モデルのEtoire(エトワール)が欲しくなりました。その理由としては、Soleil(ソレイユ)は王道的なモニター系の高解像度基調で、音質的にはEtoireよりもクラスが上なのですけれども、この手の高解像度系のケーブルは価格的なコスパの面はともかくとして、王道であるが故に傾向的に近いものが探せば他にもありそうな感じがします。繰り返すけどあくまで価格的な問題は別にして(苦笑)。
aeco Soleil vs Etoire 2
それに対し、エトワールの音色は割と唯一無二の個性があり、自然な空間的広がりとタイトな音像に加えて、ほんのりと天使の羽に触れているようなあたりの優しさが見え隠れしています。キャラクター的には海外製ハイエンドケーブルの音作りに近い様にも感じます。5N純銀単線導体だけでしたら、たぶんきっと、音色が甘過ぎるし音がナヨナヨしすぎて使えないな〜と感じてしまうところを、aecoのプラグがレンジ感や密度を大きく拡張しているため、リファレンスモニター的な用途の高音質を追求しなければ、個人的にあまり不満のないレベルでの解像度は確保されていると感じたからです。

o-greenEtoire(エトワール) aecoの純銀線RCAケーブルをreviewしてみる♪

あと、今回お借りしたエトワールの試聴機(製品版の一歩手前バージョンだそうです)では方向性指定が無いのですけれども、機器との組み合わせの相性から音質面でマイルドさが先行し、コントラスト面でやや食い足りないと感じる場合には、逆接続にする事で聴感上のスピード感が上がり、高域にエッジの立ったクリアで明瞭な音が得られました。エトワールらしい耳当たりの優しさやふわりとした雰囲気感は少しばかり減退しますが、組み合わせでもしも大人しさが気になった場合には逆接続を試してみると良いかも知れません。


そんな感じで、試聴機をお借りした上で今考えてるのは、更にEtoireの音をグレードアップするために、プラグを純銀センターピンタイプのARP-4055にアップグレードしつつ、ハンダを吟味する感じでセミオーダーにチャレンジしようかな〜なんて♪ 今回確認できなかったメインシステムのCI AUDIO DACでも配線出来るように70センチ位の長さで。RCAプラグがお高いですので、たぶんお値段的にはSoleil(ソレイユ)とそんなに変わらなくなってしまいそうですけども・・・(滝汗)

o-green次回はaecoのテルル銅バナナプラグABP-0202Rの音質レビューを予定しています。

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