96f63c6e.gif私などがLINNについて語るのは少々烏滸がましい気がしないでもありませんが、そこはブログの"箱庭的"趣旨として大目に見て戴けると幸いです。

LINNは、アイバー・ティーフェンブルンが主宰する、文字通り英国をいや世界を代表するハイエンドブランドです。英国王室御用達の称号を持つ唯一のHi-Fiメーカーでもあり、オーディオを余り知らなくても、一流のライフスタイルを志している人々には知られているブランドの一つでしょう。その高価なラインナップとステイタスシンボルとしての価値故に、音よりもブランドイメージが先行しているきらいが無きにしもあらずですけれど、価格やブランドという色眼鏡を無しに評価しても、決して一部囁かれるような怪しいものではなく、LINNの音は極めて真っ当で大変に精度が高く、そして音楽的にも充実しています。

LINNはハイエンドといっても決して大型の戦車の如き製品は作りません。英国ブランドらしくスマートでコンパクト、筐体は一般のコンポより小さいLP盤サイズですし、重量も150万を超えるUNIDISK 1.1ユニバーサルプレーヤーでさえ5圓鮴擇觀變未気如⊇杜未畔量で攻めるのではなく、コンパクトに小さく軽くシンプルに作る方が、音響機器としては真に音質に貢献することを作り手が良く理解しているのでしょう。そうした合理的コンセプトが主流の英国製メーカーの中にあっても、ひときわ部品の質と精度に対して日本のメーカー以上に吟味し、最先端技術を取り込んで入念に作り込まれている、LINNにはそんな誠実なイメージがあります。

そんなLINNの製品から出る音もハイエンドの名に恥じないとても精度が高いものです。ある種、英国を中心としたこういった種類のオーディオ機器には、全般に感性に依存した曖昧さや粗雑さが見え隠れする物も散見されるのですが、LINNに関してはそういった心配は全く要りません。確かに旧来のLINNの音色は、あくまで伝統的な、ちょっと枯れた渋さを伴う人肌の温もりのあるヨーロッパトーンで、音場をスピーカーの外側に誇張したような現代的なはったりサウンドでもないし、輝きを持たせて輪郭強調したようなエセハイスピードサウンドでもない。けれど、聞き込むと音の骨格と立ち上がりがシャープだし、節度の効いた抑揚と、その中に波打つ音楽的なリズム、そして、高級機になるにつれ非常に洗練され、喩えていえば、寺院の静粛を想わせる澄んだ余韻を伴う格調高い空気感が、LINNと他のブランドとの格の違いをつぶさに物語っているのです。そのハイエンドとして恥じない質感の高さは、シビアなオーディオファイルが重箱の隅をつつく様に聴き込んでもまだ十分に耐えうる音だと云えます。
LINN製スピーカーCLASSIKシリーズ UNIK
そんなLINNも近年になってピュアオーディオからラインナップのAV化が進み、音質傾向も旧来の少々辛口なキレを伴ったトラディッショナルなイメージからNINKA(ニンカ)・KATAN(ケイタン)・KOMURI(コムリへ続く一連の新作SPからは現代的なHi-Fiサウンドに随分様変わりした様に感じます。ある種モニター的で"ディナウディオ"等の新世代SPに近い傾向を感じさせる情報量の多いアキュレートさは、それ以前のKEILIDH(ケイリー)・TUKAN(トゥーカン)といった弦楽器を特にリアルに聴かせるクラシカルな音色を好んでいた私からすると、方向性の変化に若干戸惑う部分が無きにしもあらずですが、それを別にしてもLINN自体の根底に流れる質の高さと音楽的な表現力は、今後も変わることなく多くのエンスージストに支えられて着実に進化を続ける事に疑いの余地はありません。LINNにはそのフィロソフィとエッセンスを伝える普及機としてアンプ・CD・チューナー完全一体型のCLASSIK-T/CLASSIK MUSICがあります。これはLP盤サイズの小さな筐体ながら、LINNの名に恥じないピュアオーディオレベルの洗練された音質を聴かせる製品で、既存の一体型ミニコンポヤラジカセの音質には飽き足らないけれど、オーディオ機器マニア的な概念・・・音楽にとっては本来不必要であろう機器のセパレート化や複雑な配線の多用など、複雑で野暮なことには関わらずに、シンプルなシステムで純粋に音楽を愉しみたい・・・そういったライフスタイルを重んじる一般音楽ファン的ユーザーに向けて作られた数少ないハイエンド商品と云えるでしょう。
linn_classik_music
一音楽ファンとしては、巷に溢れかえるミニコンポの低品位な音質ではなく、シンプル&ストレートを基準に作られたピュアオーディオクラスの一体型である、こういった製品こそが本来"音楽再生機"市場の主流であって欲しいのですが、この種の"音楽ありき"の製品がなかなか作られないのは大変残念なことです。

ハイエンドのLINNサウンドには憧れるが、予算的に手が届かない・・・けれどLINNサウンドの一端に触れてみたい・・・そんな御仁には、例えば、システムにLINNのスピーカーケーブルを導入するという手があります。アイバーは昨今のHi-Fiマーケットに於けるケーブルの過熱ぶりに一歩退いたところから見つめているのか、LINNの専用RCA/SPケーブルは以前から一貫していてそれほど高価ではありません。それでいて、LINNケーブルはオーソドックスな質感の中にもLINNのテイストを感じさせLINNのハイエンドラインナップの性能を引き出すことの出来る十分な品位のものです。

LINNはまた、LINN RECORDSというオリジナルのレコードレーベルを抱えていて、LINNの機材によって収録作成されたそのCD/SACDソフトは、オーディオファイルの間では超高音質盤として知られています。残念ながら一般のレコード店の店頭・通販などで見かけることは殆どありませんが、音元出版(オーディオアクセサリ誌)のPhileWebで試聴・購入可能です。これらのCDはLINNサウンドの素晴らしさに触れる為の最善の手段になります。

季刊オーディオアクセサリ誌のバックナンバー110号には、LINNレコードのSACDサンプル盤が付録になっていて、しかもこれがかなりの高音質。現代LINNの暖かみを感じさせるハイスピードサウンドに、ややドライタッチながらもの凄い情報量と楽器のリアリティ、そして高度な音楽性を楽しめる聴いていてとても楽しい一枚です。ジャンルはジャズからクラシックまでオールジャンル、SACDといってもCDハイブリット盤ですのでどんなCDプレーヤでも再生出来ますし、このサンプル一枚で現代LINNサウンドの傾向を掴むことも可能です。110号は既に残り在庫のあるバックナンバーの中でも一番古いものですので売り切れ御免の早い者勝ちです。(後日注:売り切れました) この機会に是非LINNサウンドに触れられることをお薦めします♪《2009/03リンク修正》

Yahoo!ショッピングでLINN製品を探す

ピュアオーディオRANKING←クリックしてくださいませませ♪
mixiチェック このエントリーをはてなブックマークに追加