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SUPRA(スープラ) CLASSIC 2.5Hスピーカーケーブルを使ってみました。

今回はなんとなく先日購入してしまったスピーカーケーブル、SUPRA(スープラ)CLASSIC 2.5Hの音質について書いてみたいと思います。スープラはサエクが代理店をしているスウェーデンのケーブルメーカーJENVING社のコンシューマーオーディオ向けブランド。日本ではマイナーな部類ですが、ヨーロッパ最大のオーディオビジュアルケーブルの生産量を誇るメジャーブランドらしいです。

SUPRAのスピーカーケーブルの中でも、独特の特許理論に裏打ちされたハイエンドスピーカーケーブルのSUPRA SWORDが以前に新次元の高音質という評判で話題になったことがあり、同社が日本で販売しているローエンドモデルに当たるCLASSIC 2.5Hでも、SWORD(ソード)のエッセンスが感じられたらいいな~くらいの軽い気持ちでトライしてみました。


CLASSIC 2.5Hのポリエチレン被覆は防振素材&不燃性でハロゲンフリー。薄水色で適度にソフトな感触。見た目は何の変哲もない良くある細い平行型のSPケーブルです。導体は極細の5N高純度銅線320本(OFC無酸素銅)撚り線で2.5スケア。ピュアオーディオのスピーカーケーブルで錫メッキは今時珍しいかも知れません。※ちなみにCLASSIC2.5Hには同一構造で芯線を増やした上位モデルとしてCLASSIC 4.0CLASSIC 6.0があります。

CLASSIC 2.5HをサブシステムAに接続してみます。スピーカーはスープラと同じスウェーデンのAUDIOPRO Image11。アンプはオンキヨーA-1VL。CDプレーヤーがCREEK EVO-CDです。CLASSIC 2.5Hから音を出してみて直ぐに感じられるのが残響の豊かさ。響きが豊かにたゆたいます。私はホールトーンが豊かなライブ傾向の音色が好みですのでこれはなかなか好感触♪ 立ち上がりが速く輪郭が強調されるHi-Fiな音です。音像の表面は多芯線独特の滲み感があり、響きの多さもあってある種、静電型(エレクトロスタティック型)スピーカーを連想させるセンシティブな鳴り方です。よって高域方向は華やかで魅力的ですけれども、反面低域のボリュームは控えめ。これは一番導体が細い最廉価モデル故でしょうか・・・。

楽音帯域の高域がシャープですので、長く聴き続けるとやや耳に付く傾向があるかも知れません。超高域や背景の描写は静かですが情報量は普通。パッと聴き音の表面のクリアネスが高くHi-Fiで高解像度なのですが、聞き込むとどうやらそうでもないというか、深い意味での情報量までは流石に出ていない印象です。同じスウェーデン製だからではありませんがaudiopro Image11とは似た傾向の音質で、そこへ更に色を付けたような感じです。オーディオプロ ALLROOM SATとは全然違いますけれども。。。

エネルギー感は控えめで大人しい傾向です。音像の線が細く繊細で上品ですので、文字通りクラシック音楽・・・特に古楽器や室内楽には向いていると思います。また、音楽のニュアンスが豊かで音楽性は高いです。この手の繊細で解像度の高い音質のケーブルは、大抵音が無表情で死んでいることが多いのですが、CLASSIC 2.5Hはピアニッシモ方向へ誘われるような独特の気品あるニュアンスが溢れていて好印象。ただし力感が欠けている分、弾けるような陽気な表現は苦手、、、仄かにもの悲しく愁いを帯びた印象です。響きがクリアで透明感が高く一聴すると華やかなクール系なのですが、聞き込むと音そのものの内面的な温度感はそれなりに感じられ、この辺りのディティールの甘さが高級ケーブルとの違いかも知れません。錫メッキ線ですがメッキのキャラクターは感じませんでした。音のカラーレーションはサングラスを掛けたようなOFC銅撚り線の範疇で、錫メッキの色や薄水色の被覆からイメージされる爽やかな音色とは異なります。

新発売のステレオミニプラグ→RCA変換ケーブルSUPRA BILINE-MP。iPod等の携帯音楽プレーヤーを<繊細なヨーロッパサウンドにコンバートしてくれるハイセンスなケーブルです。

CLASSIC 2.5Hの音色をベースにレンジ感が下にもスーッと伸びて、適度な力感が加わり情報量がグッと増えるとしたら、、、超高音質との評判高いSUPRA SWORDを一度は使ってみたいかも。。。今回テストしたローエンドのCLASSIC 2.5Hについては、パッと聴きは高音質ですが、どうにも生命力に欠けるのと繊細な中高域の立ち上がりが時に気になる部分があり、最初のおおっ♪という求心力の割に数時間聞いていると飽きが来てしまいました。撚り線独特の滲み感がこのスピーカーケーブルの繊細感を強調する魅力となっている部分もあるのですが、、SUPRAのYラグ端子かバナナプラグでカシメて接触部分をタイトにし、もう少し音のサーフェスに滑らかさを加味した方が良いかも・・・。あくまでネジ式ではなくカシメタイプがあればですけれども。

CLASSIC 2.5Hの響きの豊かな広がり感は素晴らしいですので、小型のサラウンドスピーカーのサラウンド感増強には割と向いていると思います。或いは元々の解像度がImage11ほど高くない小型スピーカーの場合、シャッキリして一気にHi-Fi感が増すかも知れません。CLASSIC 4.0かCLASSIC 6.0等、より導体が太い上位モデルを選んでいれば、もっと低音が出てバランスが改善されたのかも。それでもニュアンス豊かで繊細にたゆたう音色には捨てがたい魅力がありますので、この音質傾向が維持されつつより良くブラッシュアップされていると仮定して、中級モデルのSUPRA LINC 4.0を使ってCDプレーヤー用の電源ケーブルを自作するのも乙かななんて思ってみたり♪

《Update2013/8/28》

QUAD L-ite2 ぱ~と5 バイワイヤリング接続を試してみる その1《SUPRA CLASSIC2.5Hのインプレ有り》

1976年創業のJENVING社はAVケーブルの生産に特化、その規模はヨーロッパ最大の生産量を誇るとともに、その品質は世界市場で最高の評価を受けています。日本における最初の導入は平成7年SUPRA PLYスピーカーケーブルが第一弾であり、当時スピーカーケーブルに関して高音質の裏付けとなる理論を明確に示し大きな話題になりました。それはケーブルの構造で「インダクタンス」をいかに処理するのかを命題とするものでありました。その後それまでの常識を覆す発想で次々に新製品を発表し、2002年にはSUPRA SWORDと命名されたまったく新しいコンセプトのスピーカーケーブルが世界特許製品として世界中にその名をとどろかしたのはまだ記憶に新しいところです。CLASSICシリーズは、今までの理論上の正しさを証明できる究極のスピーカーケーブルであります。最大756本(2.5Hでは320本)の錫メッキ高純度銅線束は被覆電気抵抗値が高く、また半絶縁被覆構造の特徴である線束間の漏洩電流を最小限に抑止することで、高域でのインピーダンスの上昇を抑えることに成功。伝送ロスが大幅に抑制されて、基音と倍音の位相ズレが解消されることにより、バランスのとれた広帯域の力強いダイナミックレンジレンジが大きな特徴です。

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コメント一覧 (11件)

  • こんにちは。
    スープラのステレオピンプラグ欲しい。で、値段見てみたら、ちょっとお高い(笑)
    昨日、電源ケーブル自作してみました。PS3用に。
    ケーブルはオヤイデで、プラグはフルテックの金メッキを…
    音質については、少し奥行き感があり、スピード感あるような感じになりました。
    あと、今日はアマゾンで買ったトースター「TS-D017」が届きました~。ちょっとお洒落な感じ(^^
    29日にはハヤミのSPスタンド「SB-109」が届きます(^^)
    フロントL・R用に買いました。

  • ご無沙汰してます。。今回のスープラ編、、微妙にワタシ好みな予感。。スープラはHDMIのほうで気になっていたのですが。。なんとなくですが、ダリタワーに相性良さそうな。というか、プライマーの音質に似てるかもと思ってしまいました。もう少し上位のものにすると今欲しい低音の量感、エネルギー感が得られて良いとなると非常に気になる存在。。。今つないでるオヤイデエクスプロラー2も日本のメーカーらしく?非常にまとまった音を出してくれますが、もう一つ味わいらしきものが欲しいことがあります。で購入した際はレポートします。
    ところで、なんか、あの掲示板ではクリーン電源中村くんで盛り上がってますが、あらためてオーディオの世界は果てしない世界だと感じる今日この頃です。そういえば、最近になってプロケーブルさんのホムペ見つけたんですが、ここもなかなか個性的ですね。。。
    またバトン優勝か。。おやすみなさい。。

  • >Marantz userさん
    おはやうです。
    >スープラのステレオピンプラグ欲しい。で、値段見てみたら、ちょっとお高い(笑)
    微妙な価格設定ですw 私は今のところ手持ちのモンスターiCable for iPodに不満がありませんので、ま~いらにゃいかな?的な感じです。海外ではIPodのお陰でこの種のハイエンドケーブルが今沢山ありますので、個人輸入されると意外なほどリーズナブルな価格で手に入るかも!?
    >昨日、電源ケーブル自作してみました。PS3用に。
    ちなみにオヤイデのどちらをお使いでしょうか?・・・エントリをお書きになりましたらトラックバック下さいませd(^_-)
    >もぐさん
    微妙におひさです~。
    >スープラはHDMIのほうで気になっていたのですが。。。
    HDMIは銀メッキですね。今回、錫メッキだったらいらない子になったと判明しました(謎)

  • >ダリタワーに相性良さそうな。
    DALI ROYAL TOWERやメヌエットにこのクラスのスピーカーケーブルを使っては駄目だと思うです。混濁します(きっぱり)。上のレポートはネガティブ印象の部分は控えめにして載せてますので・・・。うちにm2000未満程度の安物スピーカーケーブルの端切れが色々あって、今回はきまぐれでエントリにしてみたのですが、このクラスは普段使っているそれなりのケーブルと比べてしまうと何だか訳の判らない越えられない壁があります。SWORDであれば確実に今よりHI-FIになるとは思いますが・・・お値段がです。SWORDクラスになると他社製品もよりどりみどりですし。それでもmoguさんの場合、高価な電源ケーブルやRCAケーブルを云々する以前に一番影響が強いスピーカーケーブルをまず最初にそれなりのケーブルにしてしまった方が良いかも。とりあえず低域が足りないみたいですのでもっと導体が太い奴を。
    >プライマーの音質に似てるかもと思ってしまいました。
    音の色合いは似てるかも。でもプライマーの方が下へ厚みがありますし、立ち上がりが丸いです。導体の太いモデルは試してみないとなんとも。。。SUPRA LINC 4.0とバイワイヤー仕様のRondo4×4.0でどうかって感じでしょうけれど・・・こっちも何だかんだとあんまり安くはありませんので、電源ケーブルをあり合わせのプラグで自作してみて一回様子を見てからの方が安心かなと私は感じました。
    >クリーン電源中村くん
    中村製作所さんの製品ですね。ハイエンドな人達は凄いなぁって感じです。私は3万円の電源トランスでさぇ悩んじゃう人ですので。。。もう一つの方は正直ついていけないっす(滝汗)
    そういえばDALI ROYAL TOWER/MENUETシリーズはやはり生産終了で4月半ばの出荷分が最後だったみたいです。3が出るとか噂がありますけれども。置く場所さえあったらロイヤルタワー欲しかった・・・。

  • そうですか。さすがにSWORDはいけないので、、悩みます。。オンキョーコンビでオヤイデのSPケーブル繋いで聴いたのですが低音がびしっと出てたんです。。あらためてオンキョーさんの実力を思い知らされたものです。。思い切って購入したプライマーさんがこのままでは不憫で。。悔しい。一応、オンキョーさんとメニュエットも手離し難く現在も一時保留してます。。WBCの岩隈とダルビッシュのごとく潜在能力はダルが上なのに岩隈活躍みたいな。。わからん例えですいません。このままでは、嫁に出すこともできず。。ますますわからないですね。。ずばり、お勧めのSPケーブル教えてくださいませ。。わたしからはずばり・USBケーブルはBELKINのゴールドシリーズをお勧めします。。これくらいしかお勧めできるものがない…。
    あっいつのまかロイヤルシリーズ生産終了ですか。。3が出るとしたら楽しみ。。B&WのCMシリーズもモデルチエンジして大幅に高音質化してるようですし、、聴いてないけど。。ヘリコンシリーズは普通に高音質で自分には興味ない、というか買えないけど、ロイヤルシリーズの音色は他に代え難いので是非後継機出してほしいです。。

  • GWだというのに完全にブログ更新のモチベーション失って頭の中迷走中です。
    >もぐさん
    CMシリーズモデルチェンジってホントですか?英国本家のメルマガとか購読してますが全く存じませんでした。雑誌読まないと駄目ですね・・・orz
    A-1VL、サブシステムとして置いておく場所があるのでしたら手放さなくても・・・。A-1VLの音質安定性は突出していますし。真空管アンプなんか使ってるとA-1VLと違ってコロコロ音が変わってノイローゼになりそうですよ(滝汗) 私が3つも4つもシステムを組む理由は、どれかがバランス崩して調子が悪くても、他のシステムで音楽が聴けるからです。以前一つだった時は、オーディオ不調=音楽聴かなくなるって感じでしたから。

  • >お薦めスピーカーケーブル
    以前の私だったら簡単にこれどうですか?って挙げていたのでしょうけれど、色々周りの凄い人達を見ている内に今は以前のようお気楽に何かをお薦めすることは難しくなってしまいました。オランダのシルテックは良いですよ?って言っても価格がSWORDどころじゃなくなってしまいますし。北欧ですよね~。。。情報量とかではなく中~低域の厚みで定評があるのはバンデンハル。クラス的にはVDH-T3かVDH-T4辺りでしょうか。
    http://www.esoteric.jp/products/vdh/speaker/index.html
    van den hulではスープラとどっちもどっちになりそうですが。タンノイの内部配線はvan den hulが使われていたと思います。高音質だから~というよりも北欧繋がりで安心できるから?みたいな。今アナリシスプラスのブルーオーバルをサブシステムで試していたんですが、このスピーカーケーブルはそこそこ低域が出ます。太めで暖色系でややまったりしてる。高域は聞きやすいけれど響きが整理されていてベストではない。高域方向は多分上級モデルにしないと駄目っぽい。Primareの音をアメリカ的にゆったりさせた?みたいな方向性かも。DALIに使った場合…むぅ(謎)
    http://item.rakuten.co.jp/cfeonlineshop/ap_blueovalbulk/

  • レビューお疲れ様。
    スープラのこのゲーブルは確かに高域が耳につくことがありますね。
    グレード上げた時の音が知りたいですねー

  • 倉田さんはじめまして♪
    グレード上げた時の音ですか~?SUPRAは中級モデルのLINc4.0かRondo4×4
    辺りで電源ケーブル作ったら面白いかな?とは思っています。どっかで切り売りしてないかな~なんて。
    ところで、倉田さんってオーディオのサイトお持ちの方ですよね?もしお差し支え無ければ、相互リンクは如何でしょうか?

  • どうもー
    了解しました。リンクを追加しました。
    これからよろしくお願いします。

  • 遅レス失礼しますm(__)m
    先日よりこちらの方からもProRoomさんをトップページの上へリンクしてあります。投稿日時順に上に表示され、11サイト以降はクリック先のページに飛びます。ご確認下さいませ♪
    今後とも宜しく御願いいたしますm(__)m
    ・・・ぱすてるんは霧谷 希のフィギュアが欲しいにゃ…。