今日の横浜は朝から雪が降っていました・・・・・殆ど積もらなかったですけど(〜−〜)

高いケーブルは音がいい? オーディオマニアに聞かせてみた
でくのぼうぷれすさんにこんなエントリーがありましたので、ついでなので私の感想も書いてみたいと思います〜♪

ITメディアニュースの元記事
(アメリカ・ウォールストリートジャーナルの記事の翻訳 注:リンク掲載期限切れ)

この手の話は直ぐに肯定論者や否定論者に別れてプラシーボだの二重盲検法によるブラインドテストだのといった話題になってしまい、くだらない水掛け論に発展するのが常なのですが、それでも敢えてラスベガスで開かれたオーディオショウ(CESしゃなくてHESの方)の会場で、参加者にテストをして貰うという企画はちょっと面白いなぁと。
テストの1つでは、iPodで再生した高品質MP3ファイルと、3000ドルのプレーヤーで再生したCDを比較した。このテストを受けた24人のうち4分の3がCDの方がいいと答えた。

それなりに違いの出やすい再生装置であることと、会場の環境にも拠りますが(例:部屋が広すぎたり、響きがデッドだったり、同時に参加する人が多すぎると正解率は大きく下がると思います)、ある程度オーディオマニアを自称される皆さんを相手にして其れほど厳密とは云えないテストをした場合、実感としてこれくらいの結果になるのはまぁなんとなく予想の範囲内かしら?どうせでしたら3000ドルなんて半端な中級機ではなく、例えばゴールドムンドのEIDOS36やEIDOS 20Aとか、100万円以上するCDプレーヤーを比較に持ち出して欲しいところですけど(爆)

非圧縮の.wavファイルをiPodで再生した――ヘッドフォンジャックをアンプにつないだ――ときには、21人のうち52%がiPodの方がいいと言った。 うれしい結果だった。気取ったオーディオマニアが「間違った」答えを出したからではなく、人気のある安価な機器からでも素晴らしい音が出せることが示されたからだ。

うーん、この解釈はどうでしょう?意見がほぼ二分ですから、デタラメ回答でも結果は同じという事に・・・(爆)

とは言いましても、デジタルオーディオプレーヤーについてはポータブル機器と、ピュアオーディオ用に設計された据え置き型の再生機の間に、再生装置の価格や見た目のサイズ、高級感からイメージされるレベルの質的な差があるかというと、ぶっちゃけ無いかも知れません(滝汗) じっくり聞き続けると、個々の商品によって(大きくはないがオーディオマニア、音楽愛好家にとってはとても軽視できないレベルの)音質の違いはありますが、見た目の極端な違いからすると"スピーカーやアンプと比べれば"その違いの絶対値は小さいものです。

ですから、限られた資金でオーディオ機器選びをする際には、デジタルプレーヤーに比べてスピーカーやアンプによる音質差/影響力の方が、オーディオ機器の中でより大きな支配力を持つ事を念頭に置き、コスト配分のバランスを取るのがセオリーではあります。

powercdちなみに、過去に私が所有したポータブルデジタルオーディオプレーヤーで、もっとも高音質(注:音楽表現力が高い)と感じたモデルは、iPodではありませんが、知人が所有していたアップルのPC用ポータブルCD-ROMプレーヤーであるPowerCDでした(PHILIPSの設計で同社のビットストリームDACを搭載)。PowerCDのバッテリー駆動時の音はとんでもなく豊潤且つ音楽的で、当時のPHILIPSの上級ハイエンドモデルの一つLHH700にも勝るとも劣らないレベルのサウンドです。

AZ6829/06それから、パワーCDの音質にはスケール面でやや劣りますが、同傾向のウォームで官能的なサウンドで脅威の音楽性を誇ったPHILIPSのポータブルCDプレーヤーAZ6829/06(オーストリア製で定価5.5万円)も素晴らしかった。正に私をオーディオの泥沼に誘い込む切っ掛けとなったCDプレーヤーで、知人に譲ってしまうまでは、クリークのプリメインアンプ4240/ワーフェデールDiamondとの組み合わせ、箱庭システムの中核として使ってました。550gほどのポータブルCDプレーヤーでありながら、当時所有していた13kgもあるSONYの据え置き型CDプレーヤーCDP555ES、高音質で定評だったCEC CH-5000RARCAM ALPHA5plus等を軽く凌駕していました。発売されてから15年以上も経ちますが、この二つのポータブルCDプレーヤーはもはや伝説と化しています・・・。

そんな感じで、デジタル再生機の性能は、見た目のサイズや値段では判らない謎の部分があるのは事実。iPodもモデルによって色々音質に違いがあると思いますが、中には驚異的に音が良いモデルがあったりするのかしら・・・?その辺知ってる人がいたらぜひ教えて欲しいところです。。。

2台の同じCDプレーヤーを使い、2000ドルの8フィートのSigma Retro Goldケーブルと、ホームセンターで売っている、親指ほどの太さの14ゲージのMonster Cableをテストした。多くのオーディオマニアは、同じくらい音がいいと答えた。〜中略〜だが、このテストに参加した39人のうち、61%は高価なケーブルの方がいいと言った。〜中略〜このトレードショウに参加した知識ある人々――Stereophile Magazineのジョン・アトキンス氏やマイケル・フレマー氏など――がたやすく高価なケーブルを選んだことに、わたしは驚嘆した。

モンスターケーブルの方はラインナップから推測するとXPHPあたりかなぁ。文章の内容からおそらくスピーカーケーブルのテストであると思われますので、どうして2台の同じCDプレーヤーが必要だったのか理解できない※のですが、それはともかく、ここでは一応やや高級ケーブルの方に軍配が上がっています。(※個人的経験では同一モデルのCDプレーヤーでも大抵は音質に個体差がありますので、このような比較方法は感心しません。)
Monster Cable (モンスターケーブル)100’ XPHP スピーカーケーブル ■並行輸入品■

ちなみにXPHPであると仮定した場合、比較的低域寄りで滲んで暖かみのある音が、よりクリーンなサウンドであると推測される同社のハイエンド高級ケーブルモンスターケーブル SRGS(Sigma Retro Gold)よりも、好みの人が少なからずいてもおかしくはないと思います。それくらいオーディオというのは主観的で個人の好みというファクターが強いものです。srgsまた、組み合わせるスピーカーによっては評価が分かれたり逆転することもあるはずです。あと、モンスターケーブルである以上、同社内比較的な意味での質の差はあっても、音質面でのキャラクターや音色の方向性に共通点、似通った部分があるでしょうから、どうせやるならNORDOST(ノードスト)とかWireWorld(ワイヤーワールド)等々、MonsterCableとは全く音色傾向の異なる別メーカーのケーブルと比較した方が、好き嫌いは別にして誰にでも違いが判りやすいだろうにとは思いますけれど。。。

総評。企画としては面白いけれど、この種のテストはやり方によって簡単に結果を誘導できます。個人的な予想では、ある程度経験があり耳に自信のある人を集め、それ相応の環境や被験者が熟知しているソフトを用意して、明確に傾向が違うとされる音色のプレーヤーやグレードの異なるケーブルでシンプルな交換テストをしたら、100%とは言わなくてもそこそこ高確率で印象に偏差が出ると思いますし、テストの正確性に固執する余りに"二重盲検法"など微細な違いを判断しにくくするテスト方法を取れば、容易に被験者の能力をマスキングしたり混乱させることが可能だとも思います。

加えて人間は音の違いについて驚くほど敏感な人がいる反面(加えて個人差も大きい)、時間軸の中で刻々と変化する脳と肉体の中で、「違わないことを=同じである」事を必ずしも上手く認識できない生き物であり、この弱点を突けば簡単に足下をすくえますので、この手のトリックを織り交ぜたがるブラインドテスト等には個人的に懐疑的だったりする訳です。(人間は単純な測定器では読み取れない感覚的違いを知覚できる反面、測定器では容易に判別できる「同一性」を連続して正しく識別できない弱点があります。それでも同一であると認識出来る場合、それはそもそも差違があっても無くても識別できないくらい感覚が鈍いか、或いは経験即に頼った類似性の推測に基づきます。)

いつも思うのは、オーディオ機器やアクセサリーの違いで音質が変化する、それを認識できると思っている人はそれでいいし、区別できない人も又それで良いので、所詮は趣味の世界、どちらが正しかろうが間違っていようが、論争する事自体が不毛で時間の無駄なのではないかしら?と。人間は測定器ではありませんし、結局の所、大切なのはオーディオ機器ではなく、それで音楽がどう楽しめるのか?ということなのですから。

ふと思ったのですが、辻井伸行君、川畠成道君、梯剛之君など、視覚障害のある著名な音楽家さんがパッと思いつくだけでも幾人かいると思うのですが、或いはオーディオや音楽が趣味の視覚障害者の方でもいいです。聴覚が健常者より遥かに敏感で、視覚のバイアスを受けない彼らが、こういったオーディオ機器の音質の違いの有る無しをどう感じているのかについては興味があるかも♪
《Update2013/08/08》

ピュアオーディオRANKING←たまにはクリックしてくりゃれ♪
mixiチェック このエントリーをはてなブックマークに追加
ブログネタ
オーディオ に参加中!