Phile-webコミュニティをロムっていたら、オーディオの投資金額と音の満足度関係は比例するという趣旨のエントリーがあって興味深く読んでしまいました。(会員制ブログですので直リンクは貼りません。)

あんまり考えたこと無かったのですが、やはり投資金額=満足度というようなお客さんが高級オーディオ、ハイエンドオーディオのユーザーさんには沢山いらっしゃるのでしょうか?

かくいう貧乏性の箱庭管理人の場合、投資金額が上がるほど満足度が落ちるので、このエントリーの方の御意見とはまるで正反対だったりします。むしろ金額が膨らむほど何かに負けた気がする。。。(謎) なんで投資金額に比例して満足度が下がるのかというと、私の場合はお金を払うことよりも「これだけの音のシステムをこんな少額で構築したよ?」って方に自分のアイデンティティを感じるからです。・・・これってプライドが低いのかな? 高額な有名ブランドオーディオ機器を所有することで生じるらしいステイタス感には全く興味がないというか、凄いなぁと思いつつ、さっぱり他人事の世界だよ♪

ついでに私はすべからく人と同じが嫌なタイプですので、他人が余り持ってない、簡単にはお金で買えないマイナーな製品を所有する方がより精神的に満たされますw 基本的に人と同じで安心するとか、その手の感覚は全く持ち合わせていないどころか、出来る限り人と違う変わった人でありたい(笑)

arcam-tagmclaren-audiopro投資金額に関しては、予てよりバジェットオーディオを標榜している通り、コストパフォーマンス重視です。高いお金を出した結果、凄い音がするのはある意味当然のことですよね。けれど、投資金額が少ないのにハイエンドに匹敵する、あるいは凌駕する音を出せたら、その方が更にイケてることだと思いませんか?

しかもピュアオーディオの世界は音質と金額に様々な例外が多く、現実はそう簡単に奇麗には比例しません。時折ハイエンド機器の素晴らしい音に出会って畏怖を覚えることもありますが、逆に何百万もするのにも関わらず、ありえない謎の音がするシステムもザラにあります。というか実際はむしろトホホ・・・なケースが多いです。ハイエンド製品のコストはゴールドムンドのエントリーでも触れたとおり必ずしも音質に割かれている訳ではありませんから、逆に云えば予算が少ないからといって必ずしもそれが悪い音に直結する訳ではなく、組み合わせやセッティング、各種アクセサリーの使いこなしなども含めて、投資額よりも再生音への感覚的センスと試行錯誤の経験値、音楽への愛情が相互作用して結果に結びつく趣味がオーディオなんだと思っています。

得られる音に対して支払った金額が少なく、投資効果が大きいこと以外に、それ以上に自分にとって大切なポイントを他にもいくつか挙げてます。


◆デザインや質感が魅力的なこと

オーディオ機器は部屋の中に置く調度品ですので、インテリアにそぐわないメカメカしい機械や野暮ったいデザインがあると、音が良くても個人的には余り良い気持ちはしません。管理人は西洋かぶれでインテリアは英国風(えせヴィクトリア風)で統一していますので、それらと相性の悪いデザインは必然的に選択の対象外。イギリスやフランスを中心に、欧州製のオーディオ機器を中心に取り上げるのもそこら辺が理由です。北欧系のアバンギャルドなモダンデザインも好きなのですが、我が家のインテリアの場合PCオーディオ周り以外では合わせづらい。

単純にスタイリッシュオーディオと云いましても、私の中では古さと伝統を感じさせるデザイン、ハイエンドチックな高級感よりも、洋書とCDにレコードの沢山ある書斎の片隅が似合うような、ちょっとひなびてヤレた感じが好きなんです。ヨーロッパ製CDプレーヤーのガチャコとしたトレイの出方とか、時代錯誤の変ちくりんなインジケーターに心を擽られたり、ペラペラの軽い筐体や、蓋を開けると中身がスカスカなのもそれはそれで良いものです(謎)。
QUAD(クォード)CDプレーヤー99シリーズ

とはいっても、これらの安っぽさにはどこか文化の薫りがするのがポイントです。ミニコンポのような軽薄感漂う安っぽさでは駄目ですし、見た目がこれなんの自作キット?みたいな玄人好みの無骨な製品も違うんです。音質やモデファイを殊更強調しつつ、美的センスを感じない手作り感と、伝統文化の薫りがする安物感には雲泥の差があります。だって音質は音楽のため。音楽は美学。中小ガレージメーカーが主流を占めるオーディオ機器のデザインには、自ずと機器の作り手の音楽に対する美意識が反映される。結果、音作りの美的センスにも多大なる相関性があると私は思っています。


◆構成や配線がシンプルであること

私は本来、Aura Noteのような一体型のオーディオシステムが好きです。一体型システムは今のところVictor EX-A5しか持ってないですけど。プレーヤーやアンプがセパレート化して、更に各種ケーブルが必要でというピュアオーディオ・コンポーネントの構造は、音楽を楽しむためには本来不必要で遠回りな機械マニア的欲求であり、自分で色々試行錯誤を重ねつつも、本質的には馬鹿げていると感じているのも事実です。ただ、マーケティング上の商業的必要性からすると商品の細分化は必要ですし、趣味性、趣味の不確定要素、問題点を芋づる式に増やしてマニアを泥沼化させ、次々とオーディオ機器の開発と周辺アクセサリの需要を煽るためには、多筐体化、セパレート化がどうしても必要になるのかなと(汗)

沢山の機械を並べたり、そこら中にとぐろを巻いたケーブルを見せびらかすのが音楽から如何に遠いことかと考えると頭痛くなりますが、オーディオという趣味はそういう自己矛盾や同族嫌悪を抱えつつ、確信犯でデンパを垂れ流すのが世界中のマニアのアイデンティティみたいなもんですので、その辺は大人の対応で愉しみつつ、あんまりムキになって僕を虐めないでください(死)
April Music "Aura NOTE"

構成の単純化という点で、私は今まで(L/R 2chの)ピュアオーディオにこだわり、プリメインアンプ→セパレートアンプという多筐体化や、マルチチャンネルAVアンプ中心のサラウンド化は断固として拒否してきましたが、iPodやデジタル放送の普及に伴い、私もぼちぼちPCオーディオへ首を突っ込み始める以上、CDトランスポート/PC→DAコンバーター→デジタルアンプ等という、送り出し機器側(デジタル・トランスポート)の多様化による、機器の細かなセパレート構成化は今後避けられそうにないです。

ただ、各種オーディオケーブルに関しては最短距離で揃えるというのが基本的な私のポリシー。海外では50cm or 6ftの長さのピンケーブルが普通に売られているのに、日本で作られる物や輸入される物はアホみたいに1m〜って決められていますが、これは何ででしょうか?一般論として配線は物理的ストレスの掛からない範囲で最短距離にする方が望ましいわけですから、大は小を兼ねる、長は短を兼ねるみたいなビンボ臭い発想は、ピュアオーディオではいい加減止めていただきたいものです。箱庭オーディオでの最少スペースセッティングの場合、スピーカーケーブルも片側60cmあれば大体足りると思いますので、1mではなく10センチ単位で切り売りして欲しいものです。スピーカーケーブルを120cmで買おうとするお前こそが、何よりビンボ臭いんじゃないのかって話ですが(爆)

DENSEN B110これは内部回路にも云えることで、ゴテゴテと部品を詰め込んだ機器よりも、スカスカ上等!海外製品に良くある最小限の部品点数を左右ディスクリートで奇麗に構成した回路が好きです。回路が配線引き回しで小汚いのは論外です。こんな事を書きながら回路の意味は殆ど理解できない素人ですけど、信号経路に介在する部品が増えると、ソースに記録されている音楽が本来持つ表現や、ディティールの精神性がスポイルされて、色付け加工された加工食品を食べているような気がするのです。


◆極力コンパクトであること

戦車みたいなオーディオ機器を一体どうしろというのでしょう?←所有者さんにケンカ売ってんのかコノヤロウ♪ 日本人はうさぎ小屋に住んでいて、道路も町もミニチュアみたいな世界に住んでいるくせに、何故かやたらとでかいオーディオ機器や、日常で殆ど使い道のないワゴン車やRVを欲しがります。コンプレックスの裏返しなのかコレは? 狭い住環境で一辺50cmも占有するオーディオ機器がいくつもあったら、部屋を圧迫して邪魔でしょうがと思うのですが、いやまぁ他人事ですので本人が邪魔じゃなければ別に良いんですけど。家族にどう思われてるかは知りませんが。。。勿論、一戸建てで爆音で音楽が聴ける地方の人や、豪邸で可処分所得の大きい皆さんには関係ない話ですので気にしないで下さい♪
DENON RCD-CX1

ただ、少なくとも音楽を聴くという行為の本質を突き詰めると、音を遮る物が何もない、出来るだけ広い空間から音が出てくるのが理想の筈です。というか私の理想です。この場合、オーディオ機器は生活スペースを考えると小さければ小さいほど合理的です。だからといって全部音楽データはHDDに放り込んだよスペースファクター無限大(はぁと)とか云われると、音楽文化的な意味での潤いが無さ過ぎると思うし、CDコレクターを長年やってきて後戻りできない私の保守的な思想が、作り笑いをしつつ内心むくむくと不快感をあらわにしますけどw 
Podspeakers スピーカー(正規品) THE MINIPOD Lucente(ペア)〜 Special edition 〜

オーディオ機器本位ではなく、再生音楽のリスニング空間として捉えた場合、視覚的に邪魔にならない、目に入ってもさり気なく美しい小さなオーディオ機器と、家具として見目麗しく、音響上は点音源に近い小さなスピーカーから、スピーカーや装置の位置を感じさせず、まるで部屋全体が音場となってコンサートホールのように鳴ってくれるのが、一番自然で音楽的な再生方法ではないでしょうか?(注:主にクラシック音楽再生の話です。) 本当のところ、高い天井の隅に吊された小型スピーカーから、屋内を反響しつつどこからともなく流れてくる音が一番感覚的に心地よい良い音だったりしますけど、そんなことは100年前から気付いてますけど、それを認めちゃったらピュアオーディオマニア的には負けかなと思ってる(爆)。

とまぁ、方向性としては大体こんな感じの価値観で、このブログでは箱庭的ピュアオーディオなる世界を構築しております。個々のケースでは奮発してハイエンドブランドの製品を手に入れてみたり、変に複雑な機器構成にしてみたり、一部のケーブルが最短距離じゃなかったり、どうみても見目麗しくなかったりする箱を持っていたり、前述した理想通りには必ずしも出来ていないのが現状ですが、オーディオ機器の存在意義は装置の在り方云々以上に、あくまで音楽を聴くことが目的です。

頭の中にある理想の音のイメージと音楽性に所有機器の音質を近づけるためには、色々紆余曲折があったり、買い物やセッティングが理想通りに行かない事も多々ありますけれども、それも含めて趣味の楽しみということで、皆さんも年月を費やしつつ、ゆっくりまったりオーディオ界隈を楽しんでくれたらそれが一番と思うのであります♪

ピュアオーディオRANKING←箱庭低価格オーディオに支援クリック♪
mixiチェック このエントリーをはてなブックマークに追加
ブログネタ
オーディオ に参加中!