JVCウッドコーンスピーカー
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さて今回は先日の予告の通りJVC/Victorが発売した美音系ウッドーコーンスピーカーSX-WD5について書きたいと思います。ウッドコーンスピーカーは、単品売りされているSX-WD5を別にすると、一体型ミニコンポの「コンパクトコンポーネントDVDシステム"ETERNO"」として販売されていて、チューナー/DVD/DVD-Audio内蔵の小型デジタルアンプ、通称「DEUS」アンプがセットになっています。このセンターユニット部分ですが、元々は先行発売されたEX-A1に付属する、80mm小型フルレンジスピーカーSX-WD1をドライブするために開発されたもの。
Victor JVC ウッドコーン SX-WD5


JVCこのDEUSアンプのデザイン、Victorの名CD/DVD-AudioプレーヤーXV-D9000のイメージをそのまま受け継いでいます(^^)。音質もドライブ力こそ控えめなものの、トゲのない潤いのある響きが音場にふわりと広がる品位の高いもので、十分にJVC/Victorのピュアオーディオ製品の名に恥じないクオリティが確保されています。

このDEUSヘッドユニットと8cmフルレンジ型ウッドコーンSX-WD1との組み合わせによる音ですが、単発フルレンジらしく鮮度の高い音質で、特に弦やボーカルの生々しさは一級品です。ネットワークを介さない8.5cmの小型フルレンジ一発という最小限の構成と、響きの美しいウッドコーンユニットとチェリー材のキャビネットが最大限活かされる事で、ピュアオーディオの高級大型スピーカーでさえ敵わないような、生々しくリアルな音が出てくるのです。ビクターの録音スタジオでモニタースピーカーとして使われている事が納得できる素晴らしい音質です♪


但しフルレンジ一発で鮮度が高い事と引き換えに、録音によってボーカルのサ行が目立つことや、小型ユニットの帯域限界からピアノの音色が明るくしゃくれてしまうなど、レンジ不足による弱点が色々とあることは否めせん。それ故JVC/Victor SX-WD1は大音量を突っ込んで聴く為のスピーカーではなく、あくまで小音量〜ニアフィールドで鳴らすのが相応しい愉しみ方になると思います。その点さえ勘違いしなければ、このスピーカーから出る音色は、今そこで演奏されているかのような極めてライブなリアリティを持っている事に、誰しも驚くこと請け合いです。

後発のEX-A5に採用されているウッドコーンスピーカーSX-WD5は、フルレンジスピーカーSX-WD1と同一の素材(チェリー材)を使い、キャビネットを二回り大きくしつつネットワークを介しウッドコーンツイーターを搭載した、2WAYバスレフ型の小型ブックシェルフスピーカーです。なんでもEX-A1とは開発者が異なり、後を受けた若いエンジニアが担当したそうです。


SX-WD5の音質は、オーディオ的にみても不満無く多くの録音を再生できる、フルレンジバージョンよりも幅広い音源対応力のあるスピーカーです。最初のレポートで書いたビクターの"美音系"の部分をより際立たせたのがこちらで、管理人自身はこれまで2WAYスピーカー中心でフルレンジの音には慣れていないこともあり、どちらかというとSX-A5の音の方が従来の感覚で受け入れやすく落ち着いて聴けます。裏を返せばフルレンジのSX-A1に鮮度の部分では敵わないという事でもあります。

EX-A5のDEUSアンプ・・・見た目はEX-A1と一緒ですが、スピーカーが異なるためにEX-A5用に調整されているそうで、その点からするとEX-A5とEX-A1のセンターユニットは完全な同一デジタルアンプではありません。あくまでDEUSアンプとの組み合わせで両スピーカーを比較した場合、どちらにも魅力があって片方を切り捨てるのは大変に難しいのですが、最終的に音楽性の高さからEX--A1を選ばれる人が多いというのは、ある意味で頷ける部分があります。


それについては、このセット同士を同一環境で比べた時、EX-A5/SX-WD5の方が下も上も出ていてトータルのオーディオ的品位では確実に上なのです。けれどもハッとさせるような鮮度の部分と、音楽再生にとって一番大切な「音楽性」即ち・・・パッションの部分・・・音楽を聴いていてどちらが楽しいか?となると、この点では私の感覚ではEX-A5よりもEX-A1/SX-WD1に軍配が上がると感じてしまうからです。EX-A1は素晴らしいパッションがリアルな響きを伴ってワクワクと伝わってくるのですが、EX-A5に切り替えると若干現実に引き戻されたような冷めた印象が拭えません。

それではSX-WD5はEX-A1のフルレンジウッドコーンSX-WD1より劣るのか?これはそうとも言えません。ドライブ力が小さなDEUSユニットとの組み合わせだけを比較した場合、短絡的にそういった結論に達する人がいらっしゃるかも知れません。しかし管理人はこのテスト以前にSX-WD5を単体でとあるイタリア製アンプと組み合わせて聴いたことがあり、その場合の出音は純正組み合わせの両機を大幅に凌駕する音質だったからです。
EX-A1 EX-A5 Victor JVC
DEUSアンプの音を聴いた感じ、SX-WD5用にチューニングされているとは云え、なんとなくドライブ力不足の印象は拭えません。響きは奇麗なのですが、音楽に必要な活気が十分引き出されないように感じます。ウッドコーンが物理的に重く非常に能率の低いSX-WD5の本来のポテンシャルを引き出すためには、出来ればより品位の高いドライブ力のアンプを持ってくる方が良いと思います。

逆にEX-A1の場合、DEUSアンプとフルレンジスピーカーSX-WD1の相性は夫婦のようなもので、お互いにとって無くてはならない存在のようです。DEUSアンプ自体が元々EX-A1での組み合わせのために作られたものですし、相性を無視してこの小さなフルレンジSPに他のピュアオーディオアンプを繋げても、これ程の相性、鮮度、バランスで鳴らすことは難しいとの話もあります。VictorがSX-WD1をこれまで単体発売していないのは、この辺にも理由があるのかと思ったりします。。。

箱庭ピュアオーディオ管理人の結論としては、あくまでDEUSアンプとのセットで使う場合はEX-A1を推薦♪ EX-A5は将来的にアンプをグレードアップする見込みがある場合にオススメ。あくまでミニコンポとしての使用で、全くグレードアップする気がないのでしたらEX-A1がお薦めです。個人的に出来ることならデスクトップオーディオ用にEX-A1を買い、他にサブシステム向けにSX-WD5も単品で買うのが理想ですけれど、欲しいのと買えるのとはまた違いますけどねっ・・・orz

DEUS1つだけ注意点。DEUSアンプはタイマーを内蔵していまらんので目覚ましオーディオとして使えないそうです。JVC/Victorさん。。。この辺がなかなかどうして片手落ちです。このシステムをベッドサイドで使いたい御仁は沢山いらっしゃるでしょうに(苦笑)。ちなみにDEUSアンプは初期のモデルはファン内蔵でしたが、2005年度製造分からファンレス仕様にマイナーチェンジされたそうです。ファンが無くなったと云うことは、音質面でもより良い方向に改良されたことでしょう。将来は出来ればタイマー内蔵仕様にマイナーチェンジしてくださいませm(__)m


もしも実売5〜6万円以内の国産ミニコンポを考えていらっしゃるのでしたら、迷わずJVC/Victor EX-A1かEX-A5を推薦いたします。ピュアオーディオの事は知らなくても構いません。しかし、質の悪い圧縮音源を浴びている現代の子供達に少しでも上質な音楽に触れさせる為に、低価格であってもSACDやDVD-Audioなどの超高域再生にも対応し、ラジカセや他のミニコンポとは違う次元の優れた音楽性を秘めたETERNOをそばに置いてあげること、これは贅沢などではなくもはや大人の使命と云えるでしょう。入学祝い(遅いか・・・)や誕生日のプレゼントとして、もしラジカセやミニコンを買われる機会などがございましたら、派手な見た目や広告、雑誌の評価に惑わされず、是非ともウッドコーンを聞き比べた上でご購入されることをお薦めします♪
《Last modified 2021/1/16》

internalJVC SX-WD5の魅力を引き出すためのオススメの組み合わせ「AUDIO ANALOGUE PRIMO」続く。
categoryJVC Victor(ビクター・ウッドコーン)
categorycategory:コンパクトピュアオーディオ 箱庭"AUDIO STYLE"
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