長期休養で色々な方にご心配をお掛けしましたので、このブログを休止した一連の経緯をご説明しておこうと思います。以下はオーディオや音楽とは直接関係のないプライベートな話になります。長文ですので、管理人に直接ご興味がおありで無い方々はスルーして頂けると幸いです。
このブログを始めたのが2005年の始め、その後もちょくちょくブログ中断を繰り返していましたので、常連さんのなかにはある程度の経緯をご存じの方もいらっしゃると思います。


・・・・・・・・・・病気になりました。


正確には、一昨年、長らく病気だったものが見つかりました。09年は正月明けから微熱が下がらず、血液検査結果は元々色々おかしく、体調も今まで以上に輪を掛けておかしな感じでしたが、09の夏、丁度ブログ休止後暫くしてからですが、それまでの体調不良の原因が判りました。

病名はアヒルが出てくる保険のコマーシャルでやってる"あれ"です。

まさかこの年齢で、こんな病気になってるとは考えもしませんでした。発見がかなり遅れ、症状がかなり進行した状態、手遅れ一歩手前です。進行がゆっくりしたタイプらしく、元を辿ると10年以上気付かずに過ごしていたらしいです。虚弱体質で10代半ばから20代の間もずっと心身の不調に悩まされていましたが、要するに、原因はこういうことだったでした。
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症状を訴えて色々な検査を続けること数ヶ月、宣告されたのが夏の終わり、かなり珍しい部類の病気で確定診断までかなりの月日がかかりました。その後は化学療法と放射線治療の為に入退院を繰り返すことになります。放射線による痛みと投薬による吐き気、その他諸々治療は壮絶を極めました。

病気で死ぬか?治療で死ぬか?そのギリギリのアプローチを綱渡りしていくような感じです。

年を跨いで2010年に入り、一通りの出来うる治療が終わります。自分はお医者さん達にとても恵まれ、投与された薬や放射線治療はことごとく上手くいきました。各治療に於ける奏効率をある程度知っていましたので、本当に凄く恵まれていたと思います。この段階での治療は概ね成功。これからは経過観察です。

しかしそのこれからがまた大変でした。
一言で言うなら、体も心もぼろぼろなんですね。

かろうじて生きてはいるものの、意識に現実感が無くなってしまうと言うか、生きているのか死んでいるのか・・・母は死ぬと思ったそうです。体重は元々75kg(管理人は背が高い)近くあったのが57kg以下にまで落ちました。味覚もありません。唾液も出ません。声が枯れてしまい言葉も上手く話せません。いつも咳き込んでいる状態です。だいいち飲み込むと言うことが辛く、物がマトモに食べられない。食欲も無い。すぐに吐く。ゆっくりふらふらとしか歩けない。副作用で白血球が少なくなり、感染症に気をつけて注意深く生活しなければいけませんが、何もしなくても感染する。少し動けば動いたで肺炎を起こしたりする・・・

エンシュア リキッドこんな感じですから、色々な薬を飲みながら日がな一日布団の上で過ごすような感じです。食べ物は、野菜ジュースとか、栄養ドリンクとか、エンシュアリキッドをちびちびと・・・痛みに耐えつつ飲む感じ。あとは自家用車で病院と自宅の往復をすることが唯一の野外活動。音楽を聴く事すら辛い。音楽って意外と聴くだけでもバイタリティがいるんですよね。これはまぁ色々複雑な気分が混じり合ってしまい、さらりと聴き流すことが難しい私だからかもですが・・・

体の苦痛もそうですが、精神的にもきつかった。化学療法や放射線などの治療の後、病気が緩解して良くなると言っても、それには波があって、体感的には良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に健康な状態へ時間を掛けてゆっくり収束していくような感じです。一歩下がって二歩進む、こんなイメージです。

挙げ句の果てには、ひたひたと静かに心を蝕む再発恐怖症、等々で完全に気分が鬱状態になってしまい、精神的に潰れてしまって、そっちの抗精神薬もとっかえひっかえ。。。高額の治療費や療養費によって一方的に減り続ける貯金、将来への不安も含め、本当にどうして良いのか分からない時期が続きました。

音楽については、やはり、CDを棚に取りに行き、CDプレーヤーへセットしてアンプの電源を入れて再生するという気力が湧かないんですね・・・。入退院を繰り返している治療中はまだなにがしかの元気があって、Let's noteにリッピングしたクラシック音楽のお気に入りCDを、枕元にセットしたミニオーディオセットで再生したりしてましたが、まともに音楽をBGMとして聴くようになったのは、秋以降になってやっと少しずつ・・・といった感じでしょうか。2010ショパンコンクールの頃からかな?ピアノは辛い時期でも何故かモーツァルトのピアノソナタを少しずつ練習していたりしましたが、そもそも弾き続ける体力も無いし、咳き込んでしまい数分以上黙って弾いていられないので、ちょっと弾いてみては・・・暫く休み、また数日すると鍵盤に少しだけ触ってみるの繰り返しでした。この時期ちょうど指揮者の小澤征爾さんが自分と同時期に似たような病気になられたこともあって、何だか複雑な気分でした。
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小澤征爾

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そんなかんじでこのブログも長らく放置。体調には波がありますので、変に調子が良い日などには、何度か再開してみようかなぁと思い立ったときもあったりしましたが、、、やっぱり今思い返しても無理があったと思います。いや今の段階でも、もしかするとちょっぴりフライングかも知れないと、実はうっすら思っていたりします。それでも、すこしばかりでも、少し前までは感じられなかった前向きなバイタリティが戻ってきている感じはあります。家にいると何もしないで寝てしまうので、今は毎日外に出て1日5000〜1万歩、歩くことを目標にしています。これでも今の自分にはけっこう高いハードルかも知れません(笑)

この病気になった以上、治療が成功したと言っても=治ったという表現は余り適切ではありません。寛解という表現を使いますが、奇麗さっぱり完治するのとはやや意味合いが違うんです。自覚的に健常に少しずつ近づきつつも、それは本当の意味での健康な人とはやはり違います。再発のリスクが常に付きまといますから、注意深く生活を管理し、食生活を注意し、例えば受動喫煙を避けるなど、常に生活の面で色々なリスクファクターを遠ざけ、体と精神に無茶な負荷を掛けないようにコントロールし続けなくてはいけません。これからもそういった綱渡り的な自己管理の人生は続きます・・・。

そして、今からどれだけ生きられるか分からない、といった種の不安を常に抱えることになります。とはいっても、このまま何もしないでいれば経済的にも社会的にもいずれ破綻してしまいますし、なんとか再起動しつつ前に進まなければなりません。今は箱庭的ピュアオーディオシステムの薦め"AUDIO STYLE"の再開、それが最初の一歩です。今の自分の手元に残っている数少ないツールがこのブログだから。丸二年放置してしまったこともあり、今は雑草だらけの箱庭にたたずむ小さな廃屋・・・みたいな感じではありますけれども・・・・ここか人生を切り開く某かの足掛かりになってくれたらなと思っています。

今はこんな感じですので、色々と不備も多く至らないところが多々あると思いますが、ライフスタイルの一部としての音楽とピュアオーディオ機器というツールに興味がおありになり、このブログを通して出会うことの出来た皆様、今後ともお手柔らかにお付き合いして頂けると幸いですm(__)m

2011年6月 箱庭的ピュアオーディオシステムの薦め"AUDIO STYLE"管理人"pastel_piano"

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