セルゲイ・アントノフ本日のNHK-FMベストオブクラシックから。昨2010年6月17東京銀座の王子ホールで、日本デビューリサイタルを行ったロシアのチェリスト、セルゲイ・アントノフ(Sergey Antonov)による、チェロ リサイタルのオンエア。2月にOAされた番組の再放送。セルゲイ・アントノフは1983年生まれ、2007年第13回チャイコフスキーコンクール・チェロ部門の優勝者です。

まずはラフマニノフのチェロソナタ。こんなに明るくて良い曲でしたっけ?と再認識させられる若々しく洗練された佳演です。エアチェックしていないことを後悔する出来。ラフマニノフのチェロソナタのCDをあらためて買い漁りたくなりました・・・。
次はショパン 序奏と華麗なポロネーズ ハ長調 作品3 。ジャンドロン編曲を更にアントノフがアレンジしたもの。原曲の魅力を損なわない見事な編曲です。

伴奏ピアニストはイリヤ・カザンツェフ(Ilya Kazantsev)。まだ若手のピアニストですが、この人もなかなか上手です。一歩退いたところからでも感じられるロシアらしい演奏技法とリリシズムで、伴奏にしておくのは勿体ないレベルの技術と音楽性の持ち主だと感じました。

↑はYouTubeで見つけたイリヤ・カザンツェフの動画。シューベルトのピアノ・ソナタ第13番 イ長調 op.120。この曲はリリカルで穏やかな旋律の聴こえとは裏腹に、旋律を上品に際立たせた演奏は意外に大変。右手のオクターブを押さえたまま345指で奏でる旋律と左手とのバランスが存外難しく、いびつになってしまいがちなのですけれど、カザンツェフの演奏は素朴且つ内向的で抑制が効いています。
世界音楽全集 シューベルト集
《管理人が使っているのは春秋社版の楽譜だったり。》

アントノフのデビューリサイタルに戻ります。全体に嫌みが無くそよ風のようにサラサラと爽やかに洗練されていて、今時の若い音楽家だな〜なんて感じさせる部分もあるのですが、毎日聴くにはこれくらいの方が良いのです。押しつけがましさが無いのに、こちらからほんの少し聞き耳を立てるとそこには豊かな表現力と音楽性を感じる、そんな清涼感溢れるチェロでした。

久々ベストオブクラシックらしい、なんとなく私には90年代を彷彿とさせる高音質でリッチな雰囲気感のあるリサイタルでした。ベストオブクラシック、夕べにはいつもこんな風に豊かな気分にしてくれる演奏会を放送してくれるといいな〜なんて(^^)

↑はNHKの収録ではありませんが、シューマンの幻想小曲集 op.73から。そのままCD化して欲しい見事な演奏!伴奏のAnna Mikaelianも無名だと思うのですが地味に上手い・・・しかも美人っぽいw あっちの国にはこういう上手いのがウジャウジャいて切なくなります。

OA最後の残り時間に彼のCDから、シューマン 民謡風の小品集 作品22より2曲目と4曲目。こちらはラジオから伝わってくる音質では微妙かも。王子ホール収録の瑞々しい響きからすると、オンマイクでチェロの質感は豊かですが、少しドライでスモーキーかな。例によってFMを通しての音質ではあまり当てになりませんけれども・・・(汗)
sergeyantonov




Sergey Antonov Robert Schuman

調べてみましたが今のところセルゲイ・アントノフのCDはこのシューマン1枚だけみたいですね。国内盤販売は無く、入手方法はcdbabyという本人の公式サイトにあるインディーズ通販からか輸入盤で取扱がある所のみの様です。というか今日時点では↑のAmazon.co.jpでしか見つけられませんでした。

6/20追記:NHK-BSプレミアムで朝6時からハイビジョン放送していましたので録画してみました。その感想ですが、・・・・・・FMとはうって変わって、つ、つまんない・・・(滝汗) こっち先に観てたら華麗にスルーしてましたよw 映像だと特に見てて楽しい2人でも無いしw なんだろう、リアルに王子ホールの音質に近いのは先日放送された艶やかなFM音源よりもBSクラシックでの音質なのですが、それがあだになってる。。。(@_@;) BSの音色はくぐもっていて潤いがありません。

一切金属的な響きを出さないのは、ホールの音響のせいか、或いはアントノフ自身の持ち味か・・・? カザンツェフの垢抜けない多少ゴツい弾き方も気になりますし。ラフマニノフ・チェロソナタ第4楽章のパッと光が差し込む感じが素敵なのですが、FMベストオブクラシックの方が切れが良くて情感豊かだったなぁ・・・。放送音質やオーディオ機器の違いも含めて音楽再生はこれだからカオスなのでしてよ・・・(-_-;) とりあえず映像付きで良かったのはアントノフの着ていた黒いシャツが格好良かった事かな(笑)

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− セルゲイ・アントノフ チェロ・リサイタル −     
                              
「チェロ・ソナタ ト短調 作品19」    ラフマニノフ作曲
                      (37分39秒)
「序奏と華麗なポロネーズ ハ長調 作品3」         
               ショパン作曲、ジャンドロン編曲
                       (8分56秒)
「カプリッチョ風小品 ロ短調 作品62」チャイコフスキー作曲
                       (7分07秒)
「ヴォカリーズ ホ短調 作品34 第14」 ラフマニノフ作曲
                       (7分21秒)
「噴水のほとりで 作品20 第2」      ダヴィドフ作曲
                       (4分02秒)
「“6つの小品”作品19から 第4曲 夜想曲」       
       チャイコフスキー作曲、フィッツェンハーゲン編曲
                       (5分28秒)
「“なつかしい土地の思い出”作品42から          
  第3曲 メロディー」チャイコフスキー作曲、アントノフ編曲
                       (3分44秒)
「チェロ・ソナタ ト短調 作品65から 第3楽章」     
                        ショパン作曲
                       (3分44秒)
               (チェロ)セルゲイ・アントノフ
               (ピアノ)イリヤ・カザンツェフ
  〜東京・王子ホールで収録〜               
                   <2010/6/17>
                              
「民謡風の小品集 作品22から」       シューマン作曲
  ・第2曲                 (4分16秒)
  ・第4曲                 (2分21秒)
               (チェロ)セルゲイ・アントノフ
                (ピアノ)エリナ・ブリンダー
     <Antonov 8 84501 11475 2>
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