庄司紗矢香&ジャンルカ・カシオーリ デュオ・リサイタル

2011年6月16日のベストオブクラシック。最近FMばっかり聴いているpastel_pianoです。今日は日本を代表する若手ヴァイオリニストの庄司紗矢香と、イタリアの若手天才ピアニスト、ジャンルカ・カシオーリ”Gianluca CASCIOLI”のデュオリサイタル。2010年11/8サントリーホールでの録音。オール ベートーヴェン・プログラムです。そういえば今回のサントリーホールでの演奏は年末にNHKでハイビジョン録画放送されてたんですね。。。録画してないよぉ。。。

《↑試聴できます↑》
この2人はドイツ・グラモフォンのレーベル繋がりでしょうか。ヨーロッパのレーベルって昔から契約アーティスト同士を結びつけますよね。これ、良いんだか悪いんだか・・・というのは別にして、どうみても全く個性の異なる2人がどんな音楽を作ってくれるのか楽しみです♪《以下感想~♪》


※1曲目。バイオリン・ソナタ 第2番 イ長調  

あ~、、、微妙、微妙にチグハグしている気が・・・
なんだか腑に落ちないまま終了。初期の軽い曲を弾くには・・・
とはいえカシオーリのピアノはなかなか良いと思います。

※2曲目。バイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 “春”

重っ!ここに来て庄司紗矢香さん、すっごい音楽性を発揮しだした…けれど重い、暗い、どんよりした春だなぉぃ。疾走感を押さえたかなりゆったりとしたテンポです。すごく上手いんだけど、音楽的だけど、、でもこの曲想と彼女は合ってないと思う。カシオーリのピアノが庄司紗矢香の大胆な節回しに程々に合わせながらも、音色が重く引っぱられたりせず明るく瑞々しいのが救いです。のび太君みたいなガリ勉メガネ顔ですが、音色はイタリア人なのね。 まあでも疲れる春でした。良い意味で斜め下に引きずり込まれた。ヴァイオリンなのにヴィオラを聴いているみたいなちよっとアンニュイな気分。

3曲目 バイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 “クロイツェルソナタ”

おお!!これは濃ゆい。庄司紗矢香の重さが完全にマッチしてる。思慮深く聞こえる。全2曲で瑞々しく明るかったはずのカシオーリの音色も見事に重く陰ってる。この曲についてはソフトペダルを多く使ってるのかな。すごい。。。トルストイが裸足で逃げ出すような演奏かもしれない。

聴き手の脳を揺さぶるような表現を織り交ぜてくれるので、最後まで聴き通すのはお疲れ様な感じでしたけど、クロイツェル・ソナタは素晴らしいですね。庄司さんは完全に確固たる自分の世界を持っていらっしゃる。それが光と救いを求める私の耳に心に心地よいかはともかく、音楽と対峙している真摯な問いかけは、聴く側にも色々と考えさせられる演奏でした。しかもよく考えると2人とも管理人より年下なのね。なんかこう…複雑な気分だよw

《↑試聴できます↑》
そして、ジャンルカ・カシオーリについてはあらためてきちんと聴き直さなくてはいけないピアニストだと思いました。私はグラモフォンからいくつか出ているジャンルカ カシオーリのCDをたしか持っていない?気がするので、今更ながら全部揃えても良いかなとと思わせる演奏でした。ともすると対立しているみたいな演奏になりがちな庄司紗矢香とピアノ弾きの関係ですが、カシオーリは紗矢香の解釈に自然に寄り添いつつ、それでも尚、自分自身の個性と音楽的な自由度を保っていられるところが凄いなぁと。節度ある距離感と自由度を保ったまま、征服されて呑まれていないし、不愉快な同調もしてないし、ご覧のように無駄な対立もしてないw けっこうこれ、カシオーリが一流のソリストになり得る天分を持っているからこその音楽性だと思います。

庄司紗矢香&カシオーリによるベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
庄司紗矢香インタビュー バッハとレーガー、時代を隔てた巨匠たちを往還する愉しみ 庄司紗矢香(ヴァイオリン)

庄司紗矢香さんのヴァイオリンは私には些か重いというか、意思が強すぎるので、セカンドデビュー盤のルーヴル(パリ)・リサイタルに仰け反って以来、新譜を敢えて買おうとか、聴きに行こうという気には今までならなかったのですが、今後の伴奏がご覧の通りジャンルカ・カシオーリで行くとしたら、半分ピアノ目当てでフォローしていくのも良いかな~なんてちょっと斜めに構えてみたり。あ、お断りしておきますがルーヴル・リサイタルの演奏は素晴らしいのです♪録音もクリア且つライブ感たっぷり。ただこう、余りにも彼女の求心力が強すぎてうららかに聞き流せないんだ(^^;


庄司紗矢香/ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ集のジャケットで使われた写真家Julien Mignotの庄司紗矢香ギャラリー。色々な意味で芸術写真って凄いなぁと思わせます。・・・なにか別の人みたいだ~…。

庄司紗矢香 メナヘム・プレスラー デュオリサイタル2014の感想
ジャンルカ・カシオーリ(p) TOWER RECORDS
庄司紗矢香(v)TOWER RECORDS

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 - 庄司紗矢香、ジャンルカ・カシオーリ          
                  デュオ・リサイタル - 
                              
 ▽庄司紗矢香、ジャンルカ・カシオーリ デュオ・リサイタル 
                              
「バイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 作品12 第2」   
                      ベートーベン作曲
                      (18分03秒)
「バイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 作品24“春”」   
                      ベートーベン作曲
                      (24分29秒)
「バイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47       
             “クロイツェル”」ベートーベン作曲
                      (36分03秒)
「“バイオリン・ソナタ 第8番”ト長調 作品30 第3から 
                 第2楽章」ベートーベン作曲
                       (8分59秒)
                  (バイオリン)庄司紗矢香
              (ピアノ)ジャンルカ・カシオーリ
  ~東京・サントリーホールで収録~            
                   <2010/11/8>

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コメント一覧 (2件)

  • カシオーリをYouTubeで調べてみたら作曲もしていて、多才な人みたいですね。ショパンのノクターン9-2の演奏もあったのですが、随分自由に変奏されていて興味深かったです(Wikipediaで見ると、ノクターン9-2はそもそも色々変奏される曲みたいですが、、、)。
    9L2ですが11Lに少しは残っていたイギリス風な感じは微塵もなくなっています。むしろ清々するくらいで、イギリス風を求めるならSpendorなのかも知れません。音の明瞭さと音場の再現力が格段に上がっていて、条件が良ければ店頭でも十分判ると思います。L-iteはシアター向きでL2シリーズとは大分性格が違うように思いました。

  • カシオーリのノクターンこれですね~。映像が音と全然違うのがなじぇ?ですけれど、
    http://www.youtube.com/watch?v=aS7FPK5etg4
    うん、全然アリ、お見事♪ エキエル版でもそうですが、即興的なアレンジが施された演奏の方が、ショパンの当時の奏法の現実に近く理に適っていると思います。
    >QUAD 9L2
    そうですか。実は今導入しようとしている米系スピーカーがあったりしますが、こっちは多少なりともアコースティックに濁っていることを前提に考えていましたので悩みどころです。スッキリしたBISみたいな音は今のオーディオプロImage11とImage12で実現できていますから、QUADに敢えて求めるとしたら個人的には英国トラッドです。クリアながら仄かにイギリスってのが良いかな~。そういう薫りが微塵も無いって言われてしまうと逆に萎えちゃうかも。9L2って店頭に置いてある所あるんでしょうか?

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