【オーディオ用USBケーブル比較】
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今回はスウェーデンの欧州電材大手Jenving社のコンシュマー向けオーディオブランドSUPRAから発売されているロングセラーUSBケーブル、SUPRA USB 2.0の詳細レビューです。先日のUSBケーブル6種比較レビューで久々色々な手持ちのUSBケーブルを取っ替え引っ替えした結果、実は再び元鞘のSUPRA USB 2.0 0.7mに戻ってしまいました(滝汗)
Supra USB Cable2.0
数万円以上するハイエンドクラスの高級USBケーブルと比べてしまうとSUPRA USB 2.0は少々中途半端なクオリティですので、このUSBケーブルが凄く良いかと問われると、正直う〜ん?なのです。けれど、短尺が実売数千円で購入出来るエントリークラス縛りの妥協点としては、音作りのセンスが絶妙で、やっぱりそこそこバランスが取れているな〜と。箱庭オーディオ管理人は聴く音源が概ねクラシック音源ですので、30%くらい贔屓目に加点されているのはありますけれども(^^)ゝ


outSupra USB 2.0 review | What Hi-Fi?

SUPRA USB 2.0はWHAT Hi-Fiでも★★★★★を獲得していて、2012年のWHAT Hi-Fi Awardを獲得。以降は欧米圏のバジェットHi-Fi向けUSBケーブルとして定番品となっています。WHAT Hi-Fiにしてはえらく短いレビューですが、確かに艶消しグレーのコネクタには洒落たところが無く、プラスチックの質感が安っぽいです。水色シースのケーブルそのものはφ8.5mmとかなり太さと硬さがあり、これはこれで個人的にはSUPRAらしくて好きだったりしますけれども。但しコネクタ周りの屈曲性はそこまで良くはありませんので、配線がギリギリになりそうな環境では長さの選択に注意が必要です。
SUPRA USB 2.0 cable Sweden


SUPRA USB 2.0の素材と構造




(誤) 銀メッキ5N OFC多芯ツイストペア構造。PEフォーム+アルミ箔シールド。絶縁体は綿介在による空気層+PVCジャケット。
   ↓
(正) 錫メッキ高純度5N OFC無酸素銅。ツイストペア+アルミ箔+錫メッキ銅編組2重シールド+PVCジャケット。

SUPRA USB 2.0の構造は初期とそれ以降、素材について異なることが記載されています。もしかして途中でマイナーチェンジでもあったのかと思い、長年SUPRAの輸入代理店及び音響用線材の共同開発をしているSAEC「サエクコマース」に問い合わせをしてみました。結論から云うとマイナーチェンジでは無く、stereo誌付録での紙面紹介や販売当初の各メディアなど、初期に書かれていた「銀メッキ」云々はリリース時の間違いで、実際は現在修正記載されている構造及び「錫メッキ」が正しいそうです。正直ずっと銀メッキだと思っていたのでびっくりでした。そもそも現地でボビン(ロール)売りしているバルクUSBケーブルの名称が「USB 2.0 SILVER QUAD BLACK B300」ですので、紛らわしいことこの上ありません。


SUPRAブランドのオーディオ用ケーブルは、USBケーブルの他にもスピーカーケーブルやRCAインターコネクトケーブル、電源ケーブル等々、錫メッキ(スズメッキ)、銀メッキ共に数種類を一通り所有しています。その中でSUPRA USB 2.0の音色については、僕の耳に錫メッキ線タイプのものよりは、むしろ銀メッキ線タイプにより近い傾向に聴こえます。錫メッキ線でこの美音が出ると云うのはむしろ驚愕かも知れません。官能評価は後述しますが、たぶんきっとアルミ箔シールドの影響が強いのかも?

SUPRA USB 2.0 音質レビュー

SUPRA USB 2.0 配線本質的には他のSUPRAのケーブルに通じるどこか神経質に滲む傾向が垣間見えますので、リラックスした音かと問われるとそうでもないように感じますが、要するにWHAT Hi-Fiのレビュアーが好みそうなパルシブでリズミカルな活気あるホットなサウンド傾向では無いと云うことです。f特は上中下フラット傾向ですが、高域の音色が派手目なのでシステムに拠ってややハイ上がり聴こえるかも。メッキ線の明るく艶の乗ったキャラクターを前面に押し出した、艶やか且つ幾許かの硬質感を伴う上品な音色で、それ程ボリューミーではありませんがゆったりと響く低域。輪郭強調気味ではありますけれど、中域から高域方向は音抜けが良く、ウェットで響きが多くひんやりとした美しく清潔感のある鳴り方です。

音楽性もそこそこ高いと思いますが、リズミカルなプラス方向ではなく、マイナス方向のニュアンス・・・音楽の内面を覗き込むような傾向です。やや整理されたクリーンな空気感はバロック音楽や石造りの壁が反響する教会音楽、コーラスなどに特に向いています。BISやECM音源っぽい音質と云いますか、輸入盤CDの音質にも通じる、いかにも北欧的な澄んだ空気感と磨かれた美音。ヨーロッパの伝統を感じる音作りが魅力ですので、国産ケーブルには無い、舶来的な味わいのある美音を求める御仁に特に向いていると思います。

また、クリーンでシャープな音作りは、総じてS/Nが悪く音が暗く篭もりがちなローエンドクラスのオーディオ機器、デスクトップPCオーディオスピーカーの弱点を補ってくれそうな音質傾向でもあります。3D音場的にはホールトーンの広がりと高さはあるものの、欲を云えば少し奥行きの深度が足りないかも知れません。よってフルサイズのシステムで高級オーディオ用USBケーブルと比べてしまうとボロが出そうではありますが、箱庭サイズのデスクトップPCオーディオで聴く限りはステージスケール十分で聴感S/Nも良好。特に耳に対してスピーカーの位置が低く、楽器やボーカルの定位が変に低くなりがちなデスクトップPCオーディオでは、やや腰高なSUPRA USB 2.0の上方向への広がりが眼前のイメージ改善に寄与します。エントリークラスとは云え、可能な範囲で聴感上心地よくなるように良く吟味されているように感じます。
SUPRA USB 2.0 パッケージ
箱庭"AUDIO STYLE"のデスクトップPCオーディオは機材のグレード的にあくまでエントリークラス+αの組み合わせ。この範囲の機材でしたらSUPRA USB 2.0はそれほど大きな不満が出にくく、投資した金額以上の判りやすい音質改善効果が得られてコストパフォーマンスは良好です。OA用一般向けUSBケーブルの音質には飽きたらないけれど、かといって機材レベル的にも数万円もする高級オーディオ用USBケーブルにはとても手を出す気になれない。そんな時に手の届きやすいSUPRA USB 2.0を繋げることで、オーディオ用USBケーブルらしい整った美音が得られる・・・そんなところがSUPRA USB 2.0が世界中でロングセラーを続けている理由なのかも知れません。


+For
 超美音系。美しい響き。
 クールでクリーン且つクラシカルな北欧サウンド。
 パッと聴きの鮮度感が高く、キリっとした抜けの良さがあります。
 高音質USBケーブル入門としては比較的コスパ良好。

−Against
 組み合わせによって少々ハイがキツめになります。
 やや硬めの導体ですので屈曲性に注意。
《あくまで管理人の個人的評価です》
《Last modified 2021/03/24》

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