6年前に遡ります。。。管理人には2年間の失われた日々がありますので自己感覚的には4年前ですw

o-greenStereovox(ステレオヴォックス)のケーブルが、わたし、気になります♪

2005年にこちらのエントリを書いた後、実際にStereovoxのRCAピンケーブルHDSEを入手して今も使っていますが、当時購入レビューを書いていませんでしたので、ここであらためて書いておこうと思います。現在HDSEはサブシステムBのFMチューナーDENON TU-1500Nで使用しています。
Stereovox HDSE
セッティングの都合上RCAケーブルの長さが1m必要な場所ですので、手持ちのケーブルからHDSEを消去法で充てがっていますが、正直なところTU-1500Nにはクオリティ的に勿体ないRCAケーブルです。そもそもケーブルの方が機器より高価というのは何かが本末転倒しているような気がしますし、そもそもDENONのチューナーとStereovox HDSEでは音色の傾向が合ってませんので、いずれより相応しい別の場所に移動になるまでのあくまで繋ぎという事でございます・・・(^^;) 
      
そう云えば米国フロリダ州にあったStereovox社ですけれども、リンク先をご覧の通りいつのまにか無くなってしまっています。2008年時点では確か未だあったような気がするので、頓挫したのは割と最近でしょうか? 

Stereovox is under reorganization. Please bear with us. Thank you.

URLを消していないので再興する気があるのかも知れませんが、異様に高価なケーブルを散々発売した挙げ句に数年で消滅されると、もしかしてそれって確信犯のか〜?とか、なんだかな〜とかついつい斜めに考えてしまったりしますが、まあいいや。。。復活したらその時は賞賛してあげよう♪ ※その後を調べたところ色々あって2006年に倒産したものの、創業者のクリス・ソンモヴィーゴ氏は新たにStereolab社を立ち上げ、Black Cat Cableブランドで後継機種を販売しているようです。

過去に発売されたStereovoxのオーディオケーブルのレビューについては、米国のサイトも含め色々なところで観られますし、日本で発売された商品の概要につきましてはPhile-webでデータを参照できます。

HDSEst
HDSEは2004年に発売された同社の廉価なStudio SeriesのRCA/BNCケーブルです。定価29400円ですから私にとっては全然お安くありませんけれど、あくまでstereovoxの製品にしては〜という意味で。見た目はとても奇麗♪ 正直に言ってしまうと、わたし、導体が細くてデザインが美しいケーブルが好きななのです。これは音質的にも一応は理由がありますが、まぁあれだ、つまるところ小さい物が好き〜♪とかそういった類の見た目的な拘りでございまして、あんまり真面目な理由じゃぁないです(^-^;)

導体は単線。中空構造のオーバル線らしいですが、断面図等が公開されていませんので、どういったカラクリでそんな構造が成立しているのか正直なところ良く分かりません。質感は針金みたいな感じで結構硬く、曲げてしまうと癖が付いてしまうので簡単に元には戻りません。プラグは銀色ですが何のメッキだろう???5年間の経年劣化で中はかなりくすんでしまいました。元のピカピカを復活させるにはいつも使っているパンドー29Dでは駄目で、もしかして赤CAIG(ケイグ)のDeoxIT/デオキシット D100Lでしたら何とかなるのかしら。。。?

《CAIGって赤・青以外にも種類が多すぎて微妙に訳分かんないですよね(苦笑)》

CAIG 接点復活剤・保護剤 《DeoxIT/デオキシット》 D100L

Stereovox HDSEは日本では中途半端な価格帯のオーディオケーブルですのでなかなか試聴することも敵わずでしたが、2004〜2005年のオーディオアクセサリー誌では井上千岳先生のレビューで毎回のようにステレオヴォックス製品が紹介されていて、ハイスピード、高解像度云々と書かれていた事もあって、結構期待に胸を膨らませていたりしました。 以下、2004年オーディオアクセサリー誌115号の井上千岳先生のインプレを引用転載です。             

ーstereovox HDSEー
                
ハイエンドケーブルの新生として注目されている、米国ステレオヴォックス社のハイCPモデルである。既に発売されているデジタルケーブルHDXVと同じくSTUDIO Lineというシリーズに属する。導体は高純度銅の単線で、マイクロチューブという中空構造が大きな特徴。導体そのものが壁厚わずか0.2mmという極薄のチューブ構造になっている。このため表皮効果の影響を大きく回避することが可能。絶縁にはPTFEテフロンを使用し、シールド線は銀メッキ処理の網組としている。また外被覆はFEPフッ素樹脂である。更にRCAプラグもオリジナルの高精度な設計だ。

出方が大変正確で冷静さを常に失わない。同時に音楽的な表情も活き活きと伝え、無機的な感触が無い。ボーイソプラノはハーモニーに濁りが無く、繊細で情報量の豊富な再現である。声の質感がナチュラルで、生成りの感触に富んでいるレンジが広く凹凸の無いレスポンスを得て音楽が透明だ。ピアノはスピードが速く、厚手の響きが充実感に富む。タッチの骨格が豊かで密度が高く、勢いのある音調である。オーケストラは純度に優れた質感で分離の良い再現を示す。音色はニュートラルだが表情をきめ細かく捉え、起伏に富んだ再現性である。

とのことです。STEROVOX HDSEはハイエンドメーカーの下位ラインですから、見た目から想像して、情報量が多くハイスピード、滑らかで輝きのある奇麗な音がしたら良いな〜♪なんて思って手にした訳ですが、実際に手にしたHDSEの音質は、意外にもこの見た目からは想像しづらい傾向の音でした。このエントリを書くに辺り、音の記憶が間違っていないかどうか確かめる為、HDSEをチューナーのDENON TU-1500Nから、普段ISODA HA-O8PSRを使っているCREEK CLASSIC CDへつなぎ替えてCDを聴いてみました。


《Stereovox HDSEと同じ導体の直系にあたる現行後継モデルはThe Tube RCA Interconnects Cableになります》

Black Cat Cable RCAケーブル
⇒【Joshinweb】【楽天市場

管理人が中学生時代から100号以上に渡って愛読しているオーディオアクセサリー誌のレビューについては、しばしば???な所があったりしますけれど、それについては皆感性の違う個人が文章で音を伝えるという都合上、箱ピュアの文章でも不完全極まりないところが多々ありますので致し方ありません。一応上の引用文では、HDSEについて管理人が感じているイメージと共通している部分を太字で強調し、少し違うと感じる部分は薄くしてみました。雑誌のレビューから色々と想像しつつHDSEを購入した結果、実際に出てきた音の印象が自分のイメージとではかなり違っていたものですから・・・。次はプロ評論家先生のレビューとは関係なく、管理人自身の感じたままのレビューを書いてみます。

Stereovox HDSEの音質レビュー

まず、このHDSEの音は陽気です。それもアメリカの田舎的な陽気さ。音楽の流れが朗らかで"のどか"です。温度感はニュートラルというよりやや温かくぬるい感じ。よく言えば春風のような、朗らかでポジティブな表現力。逆に音楽の憂い、陰の部分、ネガティブさやマイナス方向の繊細さを描写することはやや苦手としています。また響きがややデッドな傾向になる分、音像のサーフェスは比較的ドライ傾向・・・これを≒情報量と捉えればそうなのかもですが、この点はどちらかというとワンワンと響く音が好きな私とは少し合わない部分。でも耳当たりが良く、高音質ケーブルにありがちな高域のキツさやそれに伴う歪み感が無いのはHDSEの美点です。空間表現よりは音像表現に秀でた印象ですが、描写の線は細めながら妙な輪郭強調感は無く金属的とは違うのですが仄かに金気臭い部分があって、ギター等の撥弦楽器やストリングスの実体感とリアル感を高めている印象です。
EMF sequel2 rear
鏡面切削された高級感溢れるRCAプラグの見た目から想像するようなヌメッとしたメタリックな光沢感や艶感は全くありません。むしろ生成りという表現がマッチする安定した自然なトーンの音質です。STUDIO Lineの製品とのことですが、ハイエンド的な色艶や滞空時間の長い響きでは無く、ライブレコーディングモニター傾向の、ザックリとしたダイレクト感のあるほんのり乾いた音質を狙っている様に感じます。Stereovox社はクラシックのマイナーレーベルのレコード会社でもありましたし。ただ、純粋なモニター用途のケーブルとしては、情報量やアキュレートさの面でやや性能不足と云いますか、アメリカのカントリーミュージックやジャズの明るい奴ならコレで良いかもね〜と思う反面、同社が標榜していたクラシック音楽でこれはどうなのかな〜?と。ハイスピード系と呼ばれるハイエンドケーブルのようなレンジの広がりや立ち上がりの強調感は無く、際立った不自然さの無い比較的中庸な表現です。

オーディオケーブルのアメリカンサウンドと云えば、モンスターケーブルに、SPACE&TIMEアナリシスプラス等々、低域方向に厚く、音色はウォームでまろやか濃厚且つ、色々と表現力の面ではおおらかなな音といったイメージが個人的にはあったりしますけど、その手の濃厚なメリケン風味では無くて、HDSEの音色は明るくサバサバとした外連味の無いトーンで、表現力の面でのみ、ほんのり緩いアメリカンサウンドといった感じでしょうか。強い緊張感の無いどちらかと云えばリラックスした傾向のサウンドです。
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Stereovox Monster Cable
聴感f特的には低域や高域のドンシャリ的な強調感が無く、中域のトーンが際立ってます。ボーカルやピアノは少しだけ前に出てくるイメージで、f特の上下は自然に薄くフェードアウト。音像は太くも細くも無く、音の抜けは良好ですが輪郭強調感は皆無。中域を主体に単線ケーブルらしいトーンの安定した音色です。あまり綿密に多彩な音色が出てくるタイプではありません。オーディオ的に誇張された低域の量感とか、高域の切れ味と情報量を求めると不満が出そう。ディテールの解像度が特別に高いケーブルでもなく、かといって安物のケーブルのように情報量がゴッソリ欠けているのかと言われるとそんな事は決して無く、Hi-Fi的には中庸で音質的な強調感が無く、悪く言えば際立った取り柄が無い感じです。残念ながら聴感S/Nはあんまり良くありません。音場内の無音部分がぐっと夕闇に沈み込むタイプでは無く、昼間の明るさでナチュラルな空気に満たされる感じです。

HDSE STEREOVOXStereovox HDSEの魅力はほがらかな明るさと快活さ、度が過ぎない音楽性です。音楽性といってもケーブルの自己主張が強く、聴き手を引きずり込むほどの妖艶な表現力を備えたタイプとは違います。HDSEの前向きでポジティブなほがらかさは、めんどくさいことは考えずに、音楽を気軽に楽しもうよ♪とのChris Sommovigo氏のメッセージなのかも知れません。とは云うものの、ケーブルの見た目から想像するような細く奇麗で上品なサウンドでは無いですし、今時のハイエンドケーブルに期待されるタイプの強い個性を際立たせた音質でも無いと思うので、なんかこう、見た目だけで選んじゃ駄目よ?的な勉強をSTEREOVOX HDSEにはさせられた気がするのでした。※後日注: 結局、管理人はHDSEの持つ中庸の良さを理解するのに数年かかりましたが、今では手放せない大切なケーブルの1本になっています。
《Last modified 2018/10/6》

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