オーディオに於ける音楽性とは何か?@Twitterログ1
機器毎に異なるサウンドバランスについて@Twitterログ2


3回目は、Twitterでのお互いのやり取りの間に挟まった、クレオパトラの白昼夢さんのオーディオ論です。(前半はフォロワー全員に向けてTweetされていたものです。)

クレオパトラの白昼夢 ‏@cleopatrasdream 9月12日

1曲を完全に鳴らし切ったと確信をもてないウチはあれこれ10曲掛けても鳴る分けない。ノンジャンルで10曲鳴らせなければ100曲鳴る筈もない。オーディオが音楽の中心軸を射抜いていれば鳴る。旧い録音はナローレンジなだけに、音楽の要、中心軸が明確にある。この軸にピッタリ合うように現代装置をチューンする。軸が外れると、音楽にカビが生える。だから分かりやすい。現代録音は鮮度が高くワイドレンジだから、中心軸が多少ずれていても、とりあえず綺麗で響きがあってイイ録音だなあ、という音になってしまう。ここに落とし穴がある
50年代あたりの旧録音でばっちり中心軸を合わせた現代装置で聴く現代録音は、ぶったまげるほど凄い音で入っているっことに気が付く。しかし調整が未熟だと、現代録音は音が薄くてつまらん、旧いほうが良いという見解が出てくる。事実そういう装置は少なくないが、改良したときに録音の責任でなかったことに気付かされる。オーディオを何も調整しないで聴く多くの一般人にとって、年代とかジャンルとか装置とかで、音楽の表情や聞こえ方、その他諸々の変化することは、苦々しいことだ思う。演奏者側から見ればもっと悔しいだろう。でも、敢えて言う。凄い、本当に凄い演奏は、そういう障壁を乗り越え、突き抜けてくるんだ。YoutubeとパソコンのSPで聴いてすら、バド・パウエルの強烈なタッチは心に突き刺さってくるんだ。それを聞き取る心のアンテナ、感度あげていこう!


もう一昔前になってしまうが、当時親しくしてた大先輩の録音エンジニア氏がいった。大切なビンテージマイクをウッドベースに向けて、「コイツで録るとね、どんな経路を経て再生されようと、エッセンスが生き残るんだよ」・・・と。 しかし旧譜の凄いところは他にある。選ばれた人しか録音できなかったから、巨人巨匠天才ばかり。まず、出音(デオト)が圧倒的に違う。しかも一発録音である。少ないマイクで空間感がナチュラルである。などなど。現代では出せない良さが沢山ある。ロイ・デュナンの名録音んで知られるコンテンポラリーレコード。ここの作品群は、装置がナチュラルで、力づくでなく軽々と反応する装置になれば成る程その良さが満喫出来る。ロイ・デュナンは、ノイマンのマイクをも改造し、接点を減らし、録音経路の不要なところはバイパスするなど出来るだけシンプルにして録音していた。強調感で作らない「生の鋭さ」を感じさせる名録音が多い。

ロイ・デュナン・トリビュート(ジャズ&オーディオ通信(from USA))

クレオパトラの白昼夢 ‏@cleopatrasdream 9月12日
オーディオ技術の発展方向は、基本的に低歪み、ワイドレンジ。その方向の永遠の彼方に、完全無欠の忠実伝送がある。昔の機器の方が、人間的な味わいが濃いモノが多いと思う。完全無欠な伝送系性能を持つ電気音響機器は存在しない。それ故に人間の感性による補完の余地が生まれる。不十分な音質の電気音に違和感を感じる人は多く、そこを適度に補完して音楽としてのバランスを取る。その量の多少は変わっても、蓄音機の時代から現代オーディオまで、何らかの形で存在している。

今よりも名器といわれるモノが多かった時代、それは補完の余地が今より多かった時代とも言えて、名人芸的な、味わいのある音が存在した。録音マイクで有名なデッカツリーの裏返しのようなデコラ、モノラルでもステレオのような響きを生み出すオートグラフ。オートグラフのユニットを外し、ぽっかり空いた穴に向かって声を出すと、バッックロードホーンというよりも、箱に折りたんだエコールームみたいだった。後年、ヨーロッパを旅したときにホール巡りをしたが、ステージに響く音を俯瞰すると、何処かで聴いた音だ・・・・そうだ、タンノイだ、オートグラフの音だ・・・と繋がった。先人の知恵には、感心する。

クレオパトラの白昼夢 ‏@cleopatrasdream 9月13日
オーディオの音を良くするコツは?とよく訊かれます。技なんていくらでもあります。調整箇所も100以上有ります。同席試聴することもあります。かなりのベテランを自任するマニアや業界で名の知れた方でも、え?この違いに気がつかないの、というリアクションに驚いた事もあります。細かな調整というのは、一ヶ所での変化が小さくても、同じ方向に向けて10箇所も調整していけば、誰にでも分かる大きな改善になります。だから一箇所の小さな改善を鋭敏に聞き分け、的確に、自己の内にある北極星にぴったり向くように合わせるのです。自己の中に北極星がないと、音の調整はどうしていいか分からなくなります。(蛇足ですが北極星とは内なる判断基準のことです。)多くの調整箇所を知っても、それは、たとえば素人が48CHのミキシングコンソールの前に座らされたようなもの。機能も目盛りが存在しない調整箇所を無闇にいじれない。
B&W オリジナル・ノーチラス
クレオパトラの白昼夢 ‏@cleopatrasdream 9月14日
スピーカー端子というのは本当に害悪だ。どんな高級な端子でも無い方が素直な音になる。高級SPでワイヤを直出ししているのはB&Wオリジナル・ノーチラスタイムドメインのYoshii9しか僕は知らない。開発者がどの程度まで音を聴いていたかが、こういうところで判る。オーディオ機器は作り方を見れば、聴かなくても、どの程度のレベルかは想像が付くものだ。機器開発者と機器を選ぶ人間が機器を通じて対峙する。一瞬でお互いのレベルを見抜き合う。何を選んだかは、その人の反映でもある。。


市販のジャンパーケーブルにちょっとだけ疑問符?

ジャンパー線一つのレポートでも、その人の背景、経験値が見える。原理、意味、位置づけが明確で考察がある。読めばすぐ、お、やってる人だな、というのがすぐ分かるし、何をヨシとする耳の持ち主かが読み手に分かる優れた論評。(注:恐縮ですm(__)m) 素材レベルで低歪みにしたオーディオ機器の多くは素直で、下手すると弱々しいくらいで、メリハリ感が少なく感じる。だがそれはデジタル写真をRAWで見るような状態で、実はため息が出るほど階調が豊かである。オーディオ機器で、素晴らしい技術を導入したら、結果としてこういう音になりました・・・では、作り手として無責任。編集で言えば「文責」は誰にあるんだよ?、の状態。電子機器としてどれほど優れていようと、音楽の中心が分からず、扇の要を外したような音がでたらオーディオ機器とは言えない。それは技術や素材の責任ではなく、料理士の責任。

クレオパトラの白昼夢 ‏@cleopatrasdream 9月12日
下手なハイエンドオーディオよりずっとましな帯域バランスをもつ僕のカーステレオでも(手抜きなのでカーオーディオとは言わない)、CDを掛けると時々不満がでる。イイ演奏が魅力的に聞こえないのは悲劇だけれど。ライブの粗く雑な演奏が、ノリノリでガッツある演奏に聞こえてしまう・・・というのも問題なのだ。評価が高くなるんですな。一般的にPAの音というのは少々雑なところがある。音の質感とか、グラデーション、陰影・・そういうモノが希薄になる。そういうPA的な乱暴さを持った装置では、仄暗く内省的なバラード演奏なんかの魅力が出てこない。


ぱすてるぴあの ‏@pastel_piano 9月14日
オーディオ機器というフィルターの効果で、生の原音には存在していなかった"音楽性"が付加されて演出されるケースがままあるという見本ですね。どこまでが生の音楽で、どこからが後から付加された演出なのか?これを聞き分けるのは大変に難しいです。


クレオパトラの白昼夢 ‏@cleopatrasdream 9月14日
いえそんな上等なことではなくて雑さが見えにいただけ。一旦見抜くともう騙されないですが。自分がかつて(音で)騙されて高評価したものを、後から聴いた知人も同じように引っかかる。親切心でそれ実は違うんだと教えると、自分の感覚を信じているその人はムキになって反論したりする。これ、音楽やオーディオに限らず、良くある光景じゃないですか。よく、政治と宗教と話は(喧嘩の元になるから)無闇にするな、と言われますが、オーディオもその一角に入りやすい(笑)。理論と抽象と感情が入り交じりながら個人の主張が構築されるからかな。コイツ、何言っているんだ、と思ったら無視して下さいね、違う道を歩いてきた人間だと思って。ワカル、ワカルと思ったら10回に1回くらい絡んでやって下さい。

ぱすてるぴあの ‏@pastel_piano 9月14日
@cleopatrasdream こんばんは。互いのTweet量が多くて、Twitterの読み方が未だ良く掴めていない私はやや混乱気味です。今、時系列を揃えて会話を編集しています。


クレオパトラの白昼夢 ‏@cleopatrasdream 9月14日
有り難うございます。でも議論討論ではないので、あまり厳密に返事を書いていません、一晩に頂いた御返事を全部読んでトータルで受けた印象に対して連想したことを書いています。


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