僕は各部屋に各々複数のオーディオシステムを組んでいることもあって、それぞれの機器を入れ換えたり、RCAケーブルデジタルケーブルスピーカーケーブルを交換したり、或いはオーディオラック内のお掃除のために機器から電源ケーブルを一時的に外したりといった事をちょくちょくやります。その際にいつも不思議に感じるのは、オーディオケーブルは取り付けて直ぐが一番そのケーブルの持つキャラクターが強く出るように感じること。これ、新品とか既存のケーブルとか関係ないです。一端外してまた取り付ける・・・ただそれだけにも拘わらずです(゜ワ゜)?。
TAG McLaren 60i rear
面白いのは、単に一端外してまた元通り接続し直すだけで、それぞれのケーブルの持ち味であるキャラクターが不思議なくらい蘇えるのです。その際に端子をクリーニングしても良いのですが、別にしなくても音質は変わる。取り付けて直ぐはケーブルのキャラクタが強すぎて全体のバランスが悪くなったり、音質が悪くなったように感じることもあります。キャラクターが好みの場合は実際以上に良くなったように錯覚することもありますが、それが大体2〜3日すると馴染んできて、ケーブルのキャラクターと音質のバランスが整ってきます。ちなみにスピーカーケーブルでもインターコネクトケーブルでもデジタルケーブルでも電源ケーブルでも、この種の時間軸で変わる印象は基本的にどれも共通していて、どうしてなのか、プラシーボ効果だけでは説明できませんよね?
        
感覚的な音質のピークがどの辺かはケースバイケースですけれども、接続後、数日目あたりが一番アクセサリの効果を感じつつ音質も美味しい時期で、ここを過ぎると徐々に、緩やかに日数を掛けてケーブルの存在感がフェードアウトするように消えていきます。耳がケーブルの音色と個性に慣れるといえば確かにそうなのかもですけれど、同じケーブルを外して繋げるだけで蘇るのはそれだけでは説明できません。そして、数ヶ月も経つとケーブルなんて無いも同然の音質になる。実際にはこのバーンイン(エージング)が進んだ段階でも、どのケーブルを使っているかによって音色・・・レンジ感や情報量、歪み感などには違いがあるのですが、キャラクターとして意識していた筈の音色の個性は殆ど何処かへ消えてしまいます。

o-greenロジウムそれとも金メッキ?オーディオ端子のメッキと音質について考察してみる。
o-greenバナナプラグの金メッキ,銀メッキ,ロジウムメッキによる音質差を比較してみた

これが特に判りやすいのが純銀線や銀メッキ線。取り付けて直ぐは特に高域が煌びやかで明るい音がして、独特の美しい響き・・・もとい付帯音がたっぷりと纏わりつき、一部ハイエンドケーブルなどでは特に、アンプやCDプレーヤーの持つ音色をマスキングするほどの強い蠱惑的なキャラクターを感じさせます。(管理人がメインシステムに使ってるオランダSILTECH(シルテック)のスピーカーケーブルやKharma(カーマ)の電源ケーブルKPC Reference/1a等が該当します。。。)、それがシステムをそのまま弄らず使い続けていると、いつのまにか、銀線特有のキャラクターとして感じていた輝き感がなりを潜め、独特の膨らみやまろやかさも薄まり、レンジ感と情報量、歪みの無さなど、音色とは別の音質クオリティの部分のみが、無色化した音色の中に残されるようなイメージです。

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この段階になるとケーブルで付加されていた色彩感より機器それぞれの持つ色彩のブレンド的な音色が優先して耳に届くようになりますから、銀線を敢えて使っている意味が良くわからなくなってくる訳です。或いは音が渋くなってつまんなくなってくる。ところがしかし、こうなって尚、安いOFCとか6Nのケーブルに試しに替えてみたりすると、やっぱり空間の透明度や情報量も高域の歪みっぽさも低域の厚みも違ってげんなりする。そして直ぐに元の高級ケーブルに戻すと、すっかり忘れていた特有の音色がまた蘇って聞こえてくる。ただ、音質的には最初に外す前に比べてフォーカスが甘く、情報量も少なく中途半端な感じになり、ケーブルのキャラクタに全体がコーティングされたような化粧過多な音になる。そこから元のスッキリしたクリアな音質に戻るにはまた数日から数週間を要するわけです。

まぁ、一端ケーブルを外して元に戻すだけでも、手作業で適当にしている以上、接点の抵抗値やケーブル内部を流れる電子の走り方や各種震動の伝わり方がある程度変わると思いますから、機械的ストレスや抵抗が強く、抵抗値の高い音(注:イメージ表現ですからね)をケーブルのキャラクターが強く出ている魅力的な色付けと感じている部分は多々あるのではないかと思うのです。それが、時間経過と共にバーンインが進み、たぶんきっと中にいるコビトさん達wwwが自然に流れるようになってくる。楽器でもありますよね。調律して直ぐと、時間が経った時みたいな変化。で、時間経過と共に自然に流れの最適化と伝達震動によるストレスの開放及び安定化が進み、ゆっくりとケーブルの持つキャラクター・・・抵抗によって生み出されてた色付けが排除される方向へ進む。そんな感じじゃないかしらん?あくまでイメージ表現でね♪

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これらの事からの経験則として、どんなに面白い音色のケーブルを買ってきても、その音色の色付けキャラクターが好み〜って理由で繋げた場合は、使い続けるうちにいずれ消えてしまうんですよねぇ。。。時間経過後に残るのはもっと別のファクター。そのケーブルの持つ本質的な意味での音質の方です。まぁお高いケーブルは大抵こうなっても情報量やレンジ感とか歪みの少なさとか音の厚みが安物ケーブルと比べてかなり違ったりするので、キャラが濃いのは最初だけ=高級ケーブル無意味〜にはならないのですけれど、ハイエンドケーブルの中には色付けキャラクタが濃いだけで、良〜く聴くと音質自体は大して良くないってタイプのもの少なからずあったりしますから、間違ってそういうケーブルを使ってしまうと、時間が経つと魅力が失われて素顔の酷い音になってしまうかも知れません(滝汗)。そして緩やかにそうなってしまっている事に使っている当の本人はなかなか気付かない。。。みたいな(^^;)


僕自身、音質変化が判りやすいイロモノ系のケーブルばかり使いたがる傾向があるので敢えて自戒を込めて書いているのですが、オーディオケーブル選びをする際には、本当はぱっと繋げて出た瞬間の音色の魅力ではなくて、時間経過で馴染んだ後にもきっと残るであろう本質的な音質部分を聞き分けて評価しないといけないんじゃないかと思う、今日この頃なのでした♪
《Last modified 2018/11/22》

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