現在、一般的にオーディオ機器やオーディオ関連製品をインターネット経由で入手する主な手段を挙げるとすると、大体こんな感じではと思いますが・・・
ヤフオク!トップページ
1) 楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon.co.jpなど、大手ネットショッピングモール
3) Amazonマーケットプレイス、Yahoo!個人出店など、上記モールの個人出店枠
3) オーディオビジュアル専門店、中古オーディオ店の直営ネットショップ
4) メーカー直営ネットシッョプ 例:ONKYO DIRECT オーディオ販売 など
5) ヤフオク!、楽天オークションなどネットオークション


今回は、この中で特に5つ目のネットオークション、特に個人取引が前提となるヤフオク!と、楽天オークション経由での中古オーディオ機器購入について、数回に分けて取引のコツと注意点を詳しく書いてみたいと思います。
  
ヤフオク!のメリット

1)ヤフオク!は安い

ヤフオク!のメリットはやはりなんと云っても、新品・中古問わず一般的な市場価格よりも安価で手に入りやすいことです。大半が中古品ですので安いか高いかは落札状況にもよりますが、その多くが一般的な中古販売店経由よりも確率的にはいくらか安価に、或いは高くても概ね同水準で取引されています。(これは参加者の多くが、過去の落札価格とオーディオユニオンハイファイ堂など中古販売店がネット上で公開している、過去の中古販売価格を検索で把握しているためと思われます。) また逆に云えば、売る側は、中古販売店へ買取に出すよりも、"出品発送の手間さえ惜しまなければ"ヤフオク!のほうがより高値で売れる確率が極めて高いということでもあります。

2)旧モデル、販売終了製品など、中古でしか手に入らないものが多数ある。

また既に新品入手がほぼ困難な旧製品やレアアイテムが結構な確率で出品されているため、通常なら入手をほぼ諦めていたような個々人にとってのお宝もとい掘り出し物が、それなりに古い製品であっても高確率で手に入る点です。この点についてヤフオク!はいま日本国内でもっとも加熱した中古オーディオマーケット市場であり、事実上いちばん拓かれた入手先になっていると思います。ほんとうに、過去に買い逃した、当時は高価で手が出なかったあの製品やあのアクセサリーが、オークションアラートに登録して暫く待ち続けるだけで、ものすごい確率で再び出会うことが出来たりします。それが古いニッチな機種やオーディオアクセサリ等であったとしても、いずれどこからか不思議なくらい出品されるのには本当に驚きます。


3)なんだか色々面白い

変な話で恐縮ですけれど、入札したり落札したりする行為自体が、一般店頭経由で購入するよりワクワクするというか面白いのです。落札できるかどうかのぷちスリルを味わったぶん、落札できた品物に思い入れが生まれたりしますし、ごくたまにですけれど、出品者さんとのコミュニケーションが面白かったり時には役立ったりすることもあったりします。ひょっとすると、末端の消費者にとって今は失われてしまったかも知れない商取引に於ける原始的な人と人との関わりの妙が、オークションの片隅に、ひっそりと、もしかしたら、たぶんきっと、あるのかも知れません。。。(^^;


しかし、こんなヤフオク!も決して良いことばかりではありません。特にカテゴリ>>家電、AV、カメラ>>オーディオ機器界隈では(後に詳しく述べますが)魑魅魍魎が跋扈していて色々と問題があったりするのも事実です。ヤフオク!には色々なリスクとデメリットもありますので、ここからは主にヤフオク!参加初心者さんを対象に、色々な注意点や入札と落札のコツを書いてみたいと思います。

4) 出品と万が一の保証にアカウントの維持費用がかかる

ヤフオク!の場合、無料のアカウント登録のみで、入札/落札のみの利用料そのものは無料です。2012/10月以前は5000円以上の入札にYahoo!プレミアム会員登録が必須でしたが、現在では必要ありません。(※オーディオ/音楽には関係ありませんが、ジャンル(例:自動車車体など)によってはYahoo!プレミアム会員登録及び落札システム利用料が必要な場合もあります。)


しかし入札のみならず出品にも参加される場合、Yahoo!プレミアム会員登録が必要になり、月会費が税込み410円がかかります。年間4920円・・・・・これを高いと見るか安いと見るか?。積極的に永続参加をされないような場合、アカウントの維持費用が思いのほか高くなってしまうユーザーさんは意外と多いかも知れません。←ようするに管理人のことなのでした(^_^;)。

また、落札者側であっても、万が一の郵送宅配事故や商品不良時、故障時に適用されるお買い物安心保証の付帯を望む場合には、Yahoo!プレミアム会員(或いはその他の※有料会員)として登録する必要があります。こちらはヤフオク!だけで無くYahoo!ショッピング(個人出店含む)での購入も対象です。※有料会員(Yahoo!プレミアム、Yahoo! BB会員、EZweb・モバイルオークション、とく放題(M)会員)登録されたYahoo! JAPAN IDで落札・購入した商品が対象となります。

加えて詐欺出品や配送トラブルなど、何らかの理由等で商品未着時に適用される「Yahoo!オークション補償 未着トラブルお見舞い制度」について、通常は過去の適用時から遡って年1回までしか適用されないものを、Yahoo!プレミアム会員については回数無制限に受けられます。※対象になるのはYahoo!プレミアム会員無料期間を除く3ヶ月以上の継続が条件です。補償額は上限50万円。また保証適応には審査があります。

ヤフオク!護身術

ヤフオク!でのトラブルは決して万が一ではありませんので、オーディオ界隈に生息するブログ管理人としましては、もしも高額なオーディオ・ビジュアル機器をヤフオク!で色々落札したいと考えていらっしゃる場合、個人的なお薦めとしてではありますけれども未着トラブルお見舞い制度お買い物安心保証の付帯は絶対必要条件だと云ってしまいます。

5) 経費 商品代金以外の振込手数料+送料(梱包料含む)が高い

振込手数料+送料(+梱包料)が意外とばかにならないのがヤフオク!。ストア出品の場合、消費税が別に加算される事もあります(これは必ず商品説明に明記されています)。新品などの場合、たとえ落札価格そのものが安価であっても、これらの諸費用を加算すると、送料無料が多いネットショッピングモール経由での購入とあまり変わらないか、むしろ割高になったりもします。個人出品ではない、店舗や他のネットモールも併用するストアアカウントからの新品商品では、特にそうなる傾向が顕著です。落札後の取引手続きの手間を加えると、ショップ直販やAmazon.co.jp楽天市場Yahoo!ショッピングなどのインターネットモール経由の方が、購入手続きが簡単で普通のネットショッピング保証も付帯されるため、ここはよくよく考えた方が良いポイントです。

6)落札価格が高騰する傾向がある

オーディ機器や特定音楽カテゴリなど専門性の高いジャンルの場合、市場価値を見定める審美眼が研ぎ澄まされているこなれた参加者が多いため、オークションとしての落札価格が釣り上がる傾向があり、売り手からすると最終的に店頭含めた中古市場価格の上限とみられる範囲で落札されるケースが多いのが現状です。取引金額的にみて出品者には美味しいですけれど、落札者側には意外と厳しいのが歯がゆいところ。買い手側からすると、なかなか思ったように安く落札することが難しいのが、参加者が多くて加熱している現在のヤフオク!だったりします。

特に落札側には入札資金に余裕があるオーディオ機材収集マニアに始まり、自店での転売を目論む業界人やプロの転売ヤー、自作自演による釣り上げらしき御仁も紛れていますので、近年では昔に比べ破格の安さで掘り出し物を手に入れることがめっきり難しくなってしまいました。

個人出品でアカウントにキズが無く「注:履歴に悪い、非常に悪いがほぼ無い」、商品型番/商品名が正確で、自己撮影でピンボケのない出品画像が掲載されていること。更に落札日までの日数が長い出品で、最終的に土日祝日のイブニングタイム、更に給料日(更にボーナス月)に終了日時が設定されている場合には、落札価格が相場水準以上に高くなる傾向がありますから、入札する側もその辺りは覚悟された方が良いと思います。

お知らせ 「落札相場検索」の提供開始について

落札相場を知りたい場合、現在は過去120日分遡りヤフオク!画面上から検索することが可能になりました。それより過去の落札価格を調べたい場合、オークファンに登録することで過去10年間の落札価格を遡って調べることが可能です。



逆に云うと、型番間違いと誤字、アルファベットとカタカナの併記載漏れなどでキーワードが不十分だったり、出品カテゴリそのものが間違っている場合などでは、入札数が伸びずに比較的安く落札可能なケースが見られます。出品画像が無い場合にも詐欺リスクを恐れて入札が格段に少なくなります。更に出品日数が短い場合には入札希望者に気付かれないまま落札されなかったり、運良く先に発見出来たりすると競争相手無しにあっさり落札できてしまったりします。出品タイトルの僅かな間違いのために1000円で一週間誰からも落札されていなかった商品が、次の週に再出品されると10000円を超えて争われているなんてのも時折目にします(^◇^;)

7)個人間取引の信用リスク 取引トラブルのリスクがある

私の知っている範囲でもオーディオ機器やカメラ界隈はけっこう酷い部類のジャンルに相当すると思うのですけれど、個人出品者、一部の中古販売業者に、商品の品質、状態説明に大なり小なり問題があったり、ときに確信犯と思われる悪質なケースがあるので注意が必要です。また確率としてはそう高くないですが、個人、或いは一部の中古販売業者などで、出品者、落札者問わず、状態説明が実物とかけ離れていたりするなど、企業として問題のあるケースが見受けられるのも残念ながら事実です。とは云え、一目で判別できるはずの問題出品者を除外すれば、本当に問題のある相手に遭遇する確率はせいぜい数十分の一くらいですけれども、トラブルを予め回避するために、入札する際には相手がまともな取引相手かどうか?よくよく注意をしておきましょう。


8)トラブル時の保証は万能ではありません!

上で「未着トラブルお見舞い制度」及び「お買い物安心保証」に触れましたけれども、ヤフオク!を初めとしたオークションのシステムは、基本的に出品=落札双方の立場が対等の取引です。たぶん根底に"商取引の性善説に基づく自己責任"があるのだろうとは思いますが、いざ商品等に問題があった場合でも全額保証を受けられず、条件によっては出品・落札双方共に代金やアカウント評価が十分に保護されないケースが発生します。

ヤフオク!未着トラブルお見舞い制度
1〜4,999円 全額Tポイントで保証
5,000円〜 落札価格より20%を差し引いた額をTポイントで保証 ※上限50万ポイント

お買い物安心保証
【宅配郵送事故】
・落札金額の80% 上限3万円 年3回まで
・郵送事故で修理した場合 修理費用の80% 上限 落札額の80%

【商品到着後120日以内に破損】
・落札金額の80% 上限10万円 ※中古品は上限1万円 年1回まで
・郵送事故で修理した場合 修理費用の80% 上限 落札額の80% ※自転車中古品のみ上限10万円

【商品到着後120日以内に盗難】
・落札金額の50% 上限5万円 年1回まで
・一部盗難で修理した場合 修理費用の50% 上限 落札額の50%

【一般修理保証】
a)メーカー保証書有り。補償開始日から3年以内 上限3万円(年度合計)
メーカー修理費用の実費額 ※但しメーカーの指示に拠らず、直接メーカー指定業者等へ持ち込み修理した場合には対象となりません。
b)メーカー保証書無し。修理費用実費額の50% 上限1万5000円
aとb合計で上限3回 年度45,000円まで。

トラブルがあった場合、落札金額にも拠りますが「未着トラブルお見舞い制度」や「お買い物安心保証」が適用された場合でも、未着時に加えて宅配郵送事故や破損時、初期不良品の保証金は概ね80%。更にかかった送料や振り込み手数料等の経費を含めると、送料や決済手数料などの諸経費を含んだ支払代金の全額までは戻ってこないと思った方が賢明です。

9)報復評価について

落札者、出品者どちらかに本質的に全く過失が無い場合や、あるいは極々些細な問題程度のことであったとしても、取引相手とのコミュニケーションの齟齬があった場合、取引への不満がそのまま悪い評価に繋がる可能性があります。また「悪い、非常に悪い評価」を付けられた側も、自己の過失に関係なく、相手への報復評価として「非常に悪い」を入れてくる場合もあり得ます。

3桁以上の取引経験があるにも関わらず「悪い評価」が全くつかない方の多くは、逆ギレ報復評価を避けるために、過去に一度や二度、何かしらの泣き寝入りをした経験がある方も多いのではないでしょうか? 尚、運営はどうも報復評価について放置みたいで、仲裁や不当評価に対してのシステム介入による訂正は殆ど期待できません。(※相手側があちこちでトラブルを起こした結果オークションIDを停止されたような場合、不当評価の削除申請があっさり認められるケースもあるようです。)

10)落札後のキャンセルは原則NG

オークションでの取引でキャンセルは原則NGです。推奨されていません。オークションシステムをビジネスとして提供する運営側にとって、キャンセルそのものが、落札出品どちらの都合であっても「非常に悪い」扱いになります。

落札を取り消したい
落札者の削除


※落札者を削除する場合、「auction_master」(ヤフオク!のシステム)から、自動メッセージで「非常に悪い」の評価がつきます。

※同様に、出品者都合でキャンセルした場合にも、出品者に自動で「非常に悪い」の評価がつきます。


落札された商品の在庫が欠品していたり、商品に問題があり返品、キャンセルとなった場合に、それが仮に全面的に出品者側の落ち度や都合であったとしましょう。しかし出品者が自らに自動で入る悪い評価を避けるために、「出品者の都合」では無く「落札者の都合」であるとした場合、ヤフオク!のシステムでは落札者に「非常に悪い」の自動メッセージ評価が付いてしまう事になります。これは一種の報復評価として悪用されやすい手段だと思いますが、出品・落札問わず初心者さんなどで、原則キャンセル不可という、その辺りの仕組みを知らずにヤフオク!を利用されているケースも散見されますので注意が必要です。

出品者が誤って落札者都合でキャンセルし、相手に悪い評価を付けてしまった場合でも、後から評価を取り消すことは出来ません。ただし出品者側が手動で「非常に悪い」を「悪い」まで引き上げることは可能ですが、画面上は-1である事に代わりありません。※この場合、評価コメントで事情説明とフォローをしてくれる良心的な出品者さんもいるようですが、とはいっても、問題のある出品と出品者を見極められなかった入札責任を、落札者側も取らされる形になっている感は否めません。

落札者の一方的都合やわがままでキャンセルされたのに、出品者さんの好意でキャンセル扱いにしない場合、システム上は取引が成立しているとみなされ、落札金額の5.4%が出品者に請求されてしまいます。規約上キャンセル料等を請求することは禁止されていますが、これは道義上、発送料/返送料と共に落札者さんが支払う方が望ましいとは個人的に考えてしまいますが。。。しかしヤフオク!システム上は、キャンセルされた場合、原因となったどちらかにペナルティとして「非常に悪い」の評価を付けるのが公式ルールになっていますので、ルールを逸脱した部分については双方の良識と自己責任に判断が任せられていると思います。

手違い等が元のキャンセル等でどちらかに自動メッセージによる「非常に悪い」が付いてしまった場合、それを消す裏技があったりします。この場合、あらためて何かを落札をした上で「非常に良い」評価を手動で上書きして貰うことで、見かけ上の「非常に悪い」を消し去ることが可能です。手間がかかりますが、相手が親切な人であれば事情次第で臨機応変な対応をしていただけるケースがあるかも知れません。

ヤフオク!でオーディオ機器を落札する為の賢明な方法 (2)に続く。

■ヤフオク!でオーディオ機器を落札する為の賢明な方法 (1)|(2)|(3)|(4)|(5)|(6)|(7)|(8)

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