ONKYO C-1VL CDプレーヤーが届きました&使いこなし

【ONKYO A-1VL & C-1VL 徹底レビュー】
A-1VL/C-1VL発売A-1VL(前半)A-1VL(後半)|C-1VL

A-1VLと対をなすCDプレーヤーC-1VLが遂に届きました。早速、これまで繋げていたPIONEERのDV-545を退かしてC-1VLをA-1VLの上に載せます。発熱面では本当は下が良いのですが、A-1VLの発熱は大した事ありませんし、毎日セッティングであちこち動かしそうですので、とりあえずの仮置きです。早速音出しをしてみます。。。あれっ、案外大人しい音?!(滝汗) A-1VLと全然音傾向が違うよー!きょろきょろ(@_@;)(;@_@)? そして何やらとんでもなく微小情報量が多いです。うは、S/N良いーっ♪

ONKYO C1-VL CDプレーヤー

丸一日経過。。。電源ケーブルの極性を逆に繋げてみる。といっても、最初に繋げた方向がそもそも極性正しいのか判らないケーブルですので、単に逆にしただけです。お、この方が良いかも♪億劫がらずに試す価値有りです。さっきまで少々ナーバスな音でどうしようかと思っていたのですが、極性を入れ替える事で繊細さが緩和されて生気が漲ってきました。

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A-1VLとC-1VLでは音質傾向が違いました・・・。

ただ、依然としてA-1VLとC-1VLの音傾向がかなり違う印象はあります。なんというかメーカー曰く、

躍動感に溢れ、太く、感情のこもった音。この製品は、あえて言うなら“音質”ではなく“音楽性”最優先の設計思想で造られています。

とのアナウンス通り、動的な音楽性の高さをまず感じさせるA-1VLに対し、C-1VLは微小信号方向への静的な精神性を感じさせるCDプレーヤーです。音色の傾向としては、クリアで高域に明るい輝き感が乗っている感じでどちらも同じ種類ではあるのですが、表現の出方自体は随分異なり、躍動的でおおらかな表現で音像に若干の太さを感じるA-1VLに対して、C-1VLは清廉さと潤いの中に浮かび上がる生真面目で細身の音傾向です。・・・・・・これ、同じ人が作ったのかな???。

どうやら、店頭試聴での予想以上に、お互いの音を補完してそれぞれの持つキャラクターを中和する関係にあるみたいです。同一設計だから同じ音傾向だと単純に考え無い方が良さそう。

それとC-1VLと組み合わせて気がついたのは、A-1VLが意外な程CDPの音質に影響を受ける…即ち入力信号に忠実に増幅しているという点です。何もかもアンプの音にぐいぐい染め上げるというよりは、プレーヤーの素性を素直に引き出してくるタイプなんですね。アンプで音が潰れない為、微細な表現やディティールが見事に浮き上がります。このアンプは想像以上に反応速度やポテンシャルが高いと云えそうです。

PIONEER DV-545C.E.C TL5100Zのような動的な表現力のあるプレーヤーを繋げると生命力溢れる生き生きとした音を出しますし、MARANTZ CDR630では中庸のまとまり、C-1VLを繋げると…今度は冬の星空の下で波一つ無い湖面を覗き込むような深く静かな音がします。ずばり、C-1VLはハイエンド的な方向性かも!耳が自然に研ぎ澄まされてピアニッシモ方向へ向いてしまう感じで、ホールの暗騒音、録音の仕掛け、リバーブ、繋ぎ目などまで全てを浮き彫りにしてしまう解像感です。下手をすると普及価格帯のSACDプレーヤーの再生音よりも微小情報量が多いかも知れません。今まで所有してきたプレーヤーの中ではナカミチの印象に少し近いかもです。

バランスは少々上寄りで軽め・・・ここはA-1VLで補えって感じでしょうか…。 単体機としての価格を考えるともう少し低域方向への厚みがあっても良いかも。でもそうするとこの繊細感と微小信号の解像感まで失われてしまいそうですし、あくまでA-1VLと互いを補完する関係にあると考えると、他社機との組み合わせより、やはり、純正組み合わせでの相性、トータルバランスを優先したと見るべきでしょう。それにしても、私はC-1VL(S)の音質以上に、A-1VL(S)の対応力の広さ、表情の七変化ぶりにびっくり。熱い物は熱く、冷たい物は冷たく、繊細な物は繊細に、ちゃんと描き分ける力があります。このアンプ、使いこなせば使いこなすほど更に凄い音が出そうです♪

ONKYO C-1VLの使いこなしについて

当初、割と神経質な大人しい印象のサウンドで、バランスも上寄り、音場空間もなんとなく煙たいような感じがあったONKYO C-1VLですが、店頭試聴時を思い起こしても、どうもこんな筈ではない?ような気がして、おもむろに湿式のCDレンズクリーナーを入れてみると!クリーニングトラックを再生した瞬間、ビビビビビと未だかつて無いような音飛びが発生!早速壊したかとマジ冷や汗かきました…。 念のためにリプレイすると、今度は普通にクリーニング中のBGMが流れて一安心。どうやらピックアップにゴミかホコリでも乗っかっていたみたいです。

ONKYO C-1VL CDプレーヤー ディスクトレイ

レンズクリーニングを終えて再び音楽をかけてみると、俄然透明度が増し、それまでは感じなかった動きとふくよかさが音に含まれるようになってきて、やっとオンキヨーらしい質感のある良い音に感じられるようになりましたd(^_-)。ピックアップのクリーニングを侮るべからず。湿式のレンズクリーナーを持っていない御仁は速攻手に入れるべし!

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さて、今回はONKYO C-1VLの使いこなしについてです。このCDプレーヤー、良いところは微小信号が多くデリケートなニュアンスが出て、全体の音調に端正で美しい透明感と潤いある響きが支配している点です。逆に若干苦手としているのが低域方向の厚みと音の重みでしょうか。この微妙なズレをどうにか補うようなセッティングを見つけたいと思います。

まずは置き場所。本体が軽いので共通設計のプリメインアンプA-1VLほど明瞭な変化はありませんが、少なくともA-1VLの上に直に置くのはダメ。天板の金属的な響きが乗って歪みっぽくなり、それが原因で音の軽さやハイ上がり感が増幅されてしまいます。では、メーカー画像に良くあるようにC-1VLを下にすると…これでも金属的な付帯音がアタックに微かに乗る感じはあるのですが、11.3㎏あるA-1VLの重量でC-1VLを抑えることで、CDP側の音の軽さが収まり、全体にハイ上がり感が解消されて安定したバランスの音調になりました。A-1VLはデジタルアンプですので放熱は少ないのですが、それでもアンプを上にする重ね置きする方が、この組み合わせでは断然ベターだと思います♪

お次は電源ケーブル。ここも出来ればハイクオリティな製品に交換する事で、音に厚みを持たせてバランスを下げたいところです。電源ケーブルを交換するなら、付属の純正電源ケーブルそのままでも十分バランスが取れているA-1VLよりも、C-1VLに対策をするのが先ですね。試しにメインシステムのCEC TL5100Zで使っている電源ケーブルKharma KPL Reference/1aを挿すと一気に音楽性が向上し、表現が大きくなり高域方向のキツさも減少します。このACケーブル、A-1VLではナヨナヨしていまいち合いませんでしたがC-1VLではそれなりに良いみたいです。Kharma以外でも、混濁感が少なく低域に厚みのあるゆったりした音調の電源ケーブルが合いそうです。

そしてRCAインターコネクトケーブル♪なんかめちゃくちゃ変わるのですが、付属の赤白ケーブル等では残念ながらこのCDプレーヤーの実力は半分も出てきません。明確に言えるのは、C-1VLには位相のしっかり整った高解像度のRCAケーブル、しかも低域方向に厚みがあり、高域が五月蝿くないものが必要なのだという点です。そうなると、1万円前後クラスのケーブルでも未だC-1VLの実力を引き出すには不十分なものが多い。手持ちのSPACE&TIME Prism22やMIT T4よりも比較的モンスターケーブルの相性が良いと思うのですけれども、モンスターケーブルの場合、エントリークラスのモデルではせっかくの微小情報量と響き感が埋もれてしまいます。信号ケーブルで位相が混濁してしまってはせっかく積んである高精度クロックも意味がありません。そこで管理人が特にオススメするのがモンスターケーブルZ100i。これならほぼ間違い有りませんd(^_-)。A-1VL/C-1VLの開発時にリファレンスで使われてたのでは?と感じてしまうくらい殆ど完璧とも云える相性。少々高価ですが、音楽性の向上と相性を考えるとC-1VLのユーザーにはZ100Iを是非とも使って欲しい。このCDPを使っていて細身でセンシティブな音調に気になる部分がある人は、特にZ100iをトライする価値があると思います。

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それから一言。プリメインアンプのA-1VLを所有せずCDプレーヤーのONKYO C-1VLのみのユーザーさんには、出来れば将来的にA-1VLとのセットでの使用をお勧めします。オーディオは必ずしも1+1=2になるとは限りません。組み合わせの相性は大切です。A-1VLとC-1VLを合わせて生み出される再生音がそれぞれの価値を更に高めてくれる事実は、両機種を揃えたユーザーだけが辿り着ける至福のサウンドクオリティだと敢えて言ってしまいたいと思いますd(^_-)

A-1VL+C-1VL メインシステムではどうか?

今回はウィーンアコースティック MODEL T-2を使ったメインシステムに繋げてみました。最初に届いた際に、エージングが全く済んでいない状態で繋げた事もありましたが、この時点では当然あまり良い音がせず、直ぐにサブシステムに回した経緯があります。

今回は3週間程使用してほぼエージングが済んだ状態。繋げて直ぐから、もう流石に出てくる音は以前とはまるで違うものです。まず、意外と鳴らしにくいT-2の13cmデュアルウーハーを完璧に制動しています。余裕すら感じさせる堂々たる鳴り方で、余りにも自然に音が出てくるので、今までのようにアンプの制動力云々をオーディオ的に意識させる事はありません。TAG McLaren 60iと比べるとローエンドの沈み込み感は程々ですが、低域が出る=必ずしもそれだけ制動力が高いという訳ではないようですね。
中域を中心に上下に誇張感無く自然に広がっていくA-1VLの音場は、大変に安定していて空間に一切のブレを感じさせません。このブレの無さが聴いていて音楽に没頭できる、ある種の安心感を覚える要因ではないかと思います。

さて、今回はA-1VLと組み合わせるCDプレーヤーについてです。代々C.E.C機を好んで使ってきた私からすると、新参のC-1VL如き…。に色々手を入れ続け改良したTL5100Zが負ける訳には行きません!。
価格も1.5倍違いますし。。。いざ、どちらが良い音か勝負です♪

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先ずはC-1VLとにかく鮮度が高いです。透明度が高く立ち上がりがハイスピードで硬質感のある輝きのある音色、フォーカスがピシッとしていながら響きが豊か、低域方向は細身ですが、A-1VLとの組み合わせではそれが幸いして良好なバランスです。正に現代的な最新鋭の音色だと云えるでしょう。デジタルアンプでありながらアナログ感漂うA-1VLに対し、こちらはウォルフソンのDACと高精度クロックの恩恵をストレートに引き出した、デジタルの申し子的な超高解像度の写実的造形美です。とはいえ、以前のデジタルにあった乾いたザラザラした質感は皆無で、音のサーフェスは艶やかに磨かれ、音場は潤いに満ちています。

次はTL5100Z。まずバランスが全然違います。こちらはC-1VLと比べて高域がロールオフしていて中低域、低域が豊か。そして、音の質感が非常にアナログ的。ほんとうにレコードを想起させるアナログチックな音色で、ここまで極端にアナログっぽい音色だったとは、今まで使ってきたアンプ経由では全然気がつきませんでした。それだけA-1VLが色づけなくソースの音質に忠実だと云うことでしょう。C-1VLと比べて暖かく闊達な表現ながら、アナログ的な陰のある濃密な音色で、アタックの立ち上がりが優しく、音色もシャープネスや実体感より、耳当たりの優しいソフトな滑らかさに溢れています。ずばり、音像の実体感、リアリティではC-1VLの方が遙かに鮮度が高く、TL5100Zでは全体にアナログでぼやけた印象がつきまといます。アナログの音にノスタルジーを感じる人は、このCECの音がまたたまらなく良い雰囲気なのですが…デジタル世代の人達には、C-1VLの鮮やかなアタックと分解能の方が明白な高音質と受け取られそうです。

注:今回は両機共に電源ケーブルにKharma KPL Reference/1aとRCAピンケーブルRed Rose Music 1934を使いました。

今回はA-1VLとの組み合わせですから、やはり相性の面から云うと明らかにC-1VLに軍配が上がります。TL5100Zでは音がかったるくなってしまい、せっかくのA-1VLが隠し持つデジタル的な懐の深さ…スピード感やリアリティが活かせません。聴いていてもっと明快な音場を~鮮度を~!とフラストレーションを感じます。これがアンプを別の物にするとまた違った結果になるとは思いますが…結論をまとめると、CDに入っている情報の多さを知りたければC-1VL(今まで聞こえなかった背景の細かい音が色々出てきてびっくりします)まったり疲労回復したくなったらTL5100Z、こんな感じでしょうかね~。ま、TL5100ZはTAG McLarenと組み合わせるのが前提ですから、ここで敢えてA-1VLと合わせる意味は殆どないのですが(^^)ゝ

それからもう一つ。メインシステムのウィーンアコースティック MODEL T-2では、A-1VLの性能を残念ながら発揮しきれません。元々T-2はモニター的でアキュレートなサウンドを狙った硬派なスピーカーではありませんから、正統派の情報量やドライブ能力で鳴らしてしまうと音質面でのボロが出ます。正直箱はポンポン鳴ってるし、ディティールでは怪しい描写てんこ盛りですし。サブのaudiopro Image11の方がハイスピードで素直ですのでA-1VLには合います。ここはやはり、ELAC CL310.2なりB&W704なり、現代的でハイスピード且つ精密な描写力のあるスピーカーを持ってくるのが正しい在り方でしょう。

正直、A-1VLが素晴らしすぎて更にスピーカーを買い足したくなりました。そんな感じで、このシステムのためにスピーカーを購入する用意のある方は、しっかりした描写をするモニター系のモデルを選んであげて下さいませ。逆にウィーンアコースティックの美音に惚れ込んだ方にはC.E.Cが当然合いますし、アンプはヨーロッパ物…特に真空管とかでゆらゆら萌え萌えするのが一番です。

【ONKYO A-1VL & C-1VL 徹底レビュー】
A-1VL/C-1VL発売A-1VL(前半)A-1VL(後半)|C-1VL

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コメント一覧 (2件)

  • レビュー読んでて,気持ちはすっかりONKYOのデジアン購入に向いちゃってます(笑)
    PC完成後,金ができ次第買いますわ.ジョーシンで買うとpastel_pianoさんにアフェリエイトでなにかプラスになります?それならジョーシンで買いますけど.

  • mattaさんこんにちはーd(^_-)。
    そですね。ぶっちゃけプラスになります~(滝汗)
    レビューを読んで何人かうちのリンク
    (上新 or e-onkyo or ビッダーズ上新)経由でお買い上げいただければ
    レポート原稿料くらいにはなるかも。。。
    安さ優先で楽天のリンクも貼ってますが、楽天はね~、
    料率極度に低いし更に後で○×△◇される事があるのー(涙)
    でも、今のところベスト電器が一番お買い得ですね~。
    微妙な安さにまではこだわらないのであれば、
    e-onkyoか、ポイントでの還元率も含めてジョーシンがオススメです。
    両方とも5年保証選べますし、e-onkyoはお気に召さなければ返品可!
    返品可って凄い自信ですよねー。確かにこの音質なら返品する人いないかもですが。

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