■PC上の音楽再生ソフトはどれが一番高音質? その1
■PC上の音楽再生ソフトはどれが一番高音質? その2
ここまではとりあえず絶賛してみましたが、冷静になってKORG AudioGateの音を聴くと、この音楽プレーヤーの音は普通では無い気がするのです…w
決定版! はじめてのPCオーディオ (MOOK21)
最初はWASAPIが凄いので異次元の音がするのかと思ったのですが、uLilithや、Foobar2000、Winampなど他のWASAPI対応プレーヤーではココまでのブレイクスルーしたような音にはなりません。それと、WASAPIと比べ情報量が落ちるDirectSoundに切り替えた場合でも、基本的にこのプレーヤー特有のキャラクターは残り、(WASAPIモードよりはフラットですが)他プレーヤーと比べてかなりメリハリの利いた大袈裟な音がします。まぁそれでもv2.1迄のDirectSoundやASIOの音質でしたら、ONKYO DAC-1000や
スタイリッシュでコンパクト、開蓋付き Korg MicroPiano 61-Keyコンパクトデジタルピアノ
ピアノを弾く人は判ると思うのですが、変な話AudioGateって

既存の音楽プレーヤーの多くは、人工的な加工を施されたドンシャリサウンドのアニソンやポップスの再生音はクリアで相性が良いのですが、クラシック音源では単体CDプレーヤーと比べてかなりしょぼい印象を受けることが多々あったりします。AudioGateはその逆で、クラシック~ジャズなどの生録音源全般でとてもリアリティがある。自分で演奏録音したグランドピアノ@小ホールの音なども、今まで使ってきたFoobar2000やuLilith等では、スピーカーの向こうの額縁の中で他人が弾いている感じだったのが、AudioGate+WASAPIでは、演奏している時のピアノの響きやタッチの感覚が丸ごと蘇ってくるような印象になります。でもアニソンやJ-POP全般ではAudioGateを使わない方が良いかもw 電気的に創られた音を再生する場合はuLilithの方が私は好きかな。。。
KORG AudioGateのキャラクターは、音像の粒子状の情報量が多く音色に固有の色味が無い音。但し聴感上のf特は中域~中低域が手前に張り出してくる感じで、フラットには聞こえないかも。ダイナミクスが大きく快活なサウンドで、楽器やボーカルの位置関係や動きが立体的。鳴り方そのものはハイエンドチックな方向性というより、普及価格帯のCDプレーヤーの音作りに近いかも。デジタルピアノに喩えたようにプラスチッキーな感触も見え隠れしますので、サウンドの高級感みたいなものは余りないです。この点ではまだuLilithの方が上を行ってます。ただAudioGateの音を聴いた直後にuLilithやFoobar2000の音を出すとクリアな反面音が歪んで聞こえます。特にオーディオゲートの耳当たりの柔らかさと比べ、Foobar2000はかなり聴き疲れする印象です。
手元のCDPではARCAM CD72Tの音色傾向がAudioGateの音に一番近いかな・・・あと流石にもっと音のグレードは上がりますがYBA Audio Refinement CD Complete αとかの音色のイメージが似てるかも。。。


エボリューションCDのデジタル出力は手持ちのトランスポートでは一番粒子状の情報量が少ない滑らかな音傾向ですので、これに勝てたからと言って即、中級CDPを超えた!とはなりませんが、タメをはれている時点で凄い。これはこれでアリな音質だよね~と素直に賞賛できます。但し高域方向の広がりや抜けの良さ、ディティールのニュアンスの豊かさ、音場空間に漂う間接音の量ではまだEVO-CDが一枚上手かな。但しEVO-CDはお手頃価格のスコッチウイスキーみたいな音色(意味不明w)ですので、AudioGateの方がより無色(白色)で色付けの少ない方向性を持っていると思います。
AudioGateは元々が市販品のバンドルソフトだった為か、ソフトウェアとして安定していて非常に使いやすいプレーヤーです。日本人の作った日本語ソフトですので、何も考え無くても直ぐに直感的に操作でき、取扱説明書も市販品と同様に丁寧。フリーウェアにありがちな不親切で意味不明なところがありませんので、まとめWikiとか必要ないくらいかもです。AudioGateは停止や再起動の必要なく、再生しながらリアルタイムにドライバを切り替えたり、レイテンシーを変更する事が出来ますので、音質変化がすごく判りやすいのもポイント。この辺り、他のプレーヤーでやると止まったりバグったり再起動させられたりで色々と七転八倒しますのでw

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今回紹介した他にもいくつかインストールしている音楽プレーヤーがあったりもしますが、WASAPI非対応など色々現時点では問題があるので今回はここまで。AudioGateでやっとPCオーディオ上でも普通にクラシック音楽を楽しめる種類のサウンドが得られるようになった気がします。使い分けとしましては、クラシック/ジャズ全般やHD音楽配信&DSD配信に使うPCオーディオ用のデフォルト音楽プレーヤーとしてKORG AudioGate。お口直しもといお耳直しにWASAPI本来の音であるらしきものを確認する為に、モニター用途でFoobar2000、アニソン用は今まで通りuLilith。ネットラジオはWinamp担当って感じでしょうか。あ、あとiPhone4の楽曲管理にはiTunesでしたね。
ともかく、聴感上の音作りが巧みで既存のミュージックプレーヤーのような耳や頭の痛くなる音がしないKORG AudioGateが登場した事で、箱ピュア的に長時間PC経由で音楽を聴く気になる音がやっと出せるようになりました。これで前述した「越えられない壁」をある部分で越えられた?かなぁと。やっとポジティブな気分でPCオーディオの音質向上に取り組む為の基盤が手に入った感じです。
次回は番外編としてネットワークオーディオプレーヤーに注目してみるの予定、その後はPCオーディオのネタを続けるか、ピュアオーディオに戻るかはまだ考え中だったり♪
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コメント一覧 (3件)
最近PCオーディオを始めましたので、再生ソフト等あまり詳しくなく、いろいろサイトをうろついていたところここにたどり着きました。
丁寧な説明でとても分かりやすく参考になりました。
KORG AudioGateを聞きましたが、自分好みの音で良いと思いました。
uLilithも聞いたのですが、良いのですが少し高域よりに感じましたのでKORG AudioGateを知って良かったです。
今までは、アキュフェーズのセパレートに、アキュフェーズのCDで聞いていましたが、今はPCをこのアンプに接続して聞いていこうと思います。
今後とも知識の足りないところを、このサイトを見て補いたいですね。
パソコンにマザーボードの許す限りメモリを載せ、IOデータ(以下I.有料版)→バッファロー(以下B.無料)の順にRAMDiskソフトをインストール。B.にてReadyboostを設定。再起動。
I.にてRAMディスクを2つ作る。ひとつに、A.G等を設定またはインストール。もうひとつに、音楽データを移動。A.Gからファイルにアクセス。
あとはご自分の環境に合わせて再生。たぶん、スゴイ。つまり、でかい画面とキーボードの付いた高性能スレートプレーヤーになります。
音質の確認には個人差がありますので、確認の上、判断してください。OSが起動してしまえばサクサク動作ですし、私は大変気にいってます。
また、RAMDiskのバックアップの設定や、CPUの能力(i3以上推奨)によって、OSの起動・終了時間が大幅に変わります。好みに設定してください。
ライブラリはHDD等にありますし、真空管アンプでレコードをかける気分でメモリへコピペするカンジです。
パソコンが壊れても責任は持てませんが、よかったら試してみてください。
追記 RAMDiskには限りとクセがありますので、ちゃんと事前に計算をし、割り当て量をメモしておいてください。間違うとアンインストールしたり…で時間と手間が無駄になります。