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ピーター・ゼルキン ショパン ピアノ作品集 2枚組

武満徹曰く、「これはリパッティ以来のショパンだと思う」と言わしめたレコードの再発売。

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このピーター・ゼルキンが若き日(78~81年)に録音したショパンは面白いです。・・・今のところSpotify経由で聴いただけですけれども(*゜∀゜*)。偉大なる父、ルドルフ・ゼルキンの陰に隠れがちなピアニストですけれども、今の若い人でこんなサロン風でクラシカルな弾き方が出来る人って居ないですよね。なんかこう、グランドピアノなのにアップライトに聞こえる的な弾き方とでも言いましょうか、、、明るくど、何処か気怠く、どこまでも温かい音。コンサートグランドピアノという楽器の大きさを、音響的にメカニカルに把握して演奏してる感じでは無く、ピアノをあくまで手足のようにして語る弾き方。

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19世紀や20世紀前半のピアニストは基本的に皆こんな弾き方だったと思うのですが、現代のピアニストの場合、ピアノと対峙する時にこういった音の出し方をする人は殆ど居ないと思います。あと、演奏は素晴らしいのですが、配信音源の音質がモワッとして気になるので、実物のCDのリマスタ盤が聴けるレベルの音質だと良いなぁ・・・なんて。

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あと、ピーターゼルキンのCDで個人的に欲しいのはバッハのインヴェンションとシンフォニア。この曲集はピアノを弾く学生にとっての大切な教則本なのですが、音楽的な意味で充実している録音があんまり無いんですよね。たぶん最も世間に出回っているであろうグレン グールド盤(SACD)はエキセントリックで面白いのですけれど、教則としては全くもって相応しくない完璧なる変態演奏ですし…( ³△³ ).。o。 対するピーター・ゼルキンのバッハ演奏は、若干微妙なところもありますけれども、背伸びをしない身近でカジュアルな演奏は好印象だったりするのでした。

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