ブログ読者のCD92氏から、低価格なSACDプレーヤーについてのレビュー投稿をいただきましたので以下に掲載します。

箱庭管理人の場合、この中の機種ではヤマハDVD-S1500に一番興味があります。薄型で邪魔にならないデザインですし、何よりもフィリップスのOEMって所が素敵(笑) なかなかお手頃な価格で魅力的なSACDプレーヤが出てきませんので、とりあえず、SACDが聴けるだけでこんなのでも良いかもって思います。しかもこの機種はDVDオーディオにも対応しているんですね。これで実売35000円は凄い!

前置きはこの辺にしましょう。御購入をお考えの皆様、どうぞ以下のレビューをご参考下さいませd(^_-)
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SACD規格の特徴は、映像で例えるとコマ落ち感が無く、歌い手の内心や周囲の状況を把握しやすい点かと思っています。SACDを含め、次世代オーディオに関しましては、 CDの普及時の様に各社が哲学なり新たな販売方針を育てる間もなく、数が出るDVDプレーヤーに呑まれている印象があります。 そうなると扱うソースの質やチャンネル数に大きく幅がありますので どれに主眼を置いて、まとめ上げるかに、各社迷いがあるように感じられます。

現に、Stereo Sound No.154のSACDプレーヤー特集で、評論家の皆様でも判断に迷う様が色々と書かれています。そのような状況ではありますが、数ヶ月以上聴いた上で飽きなかったという結果を出せた機種は以下の機種です。

YAMAHA DVD-S1500 DVD/CD/SACDプレーヤー
YAMAHA DVD-S1500

なお、YAMAHA DVD-S1500を評価したシステムは
     ■プリメインアンプ TEAC A-1D
     ■スピーカー NHT SuperOne

また、DV-S757AとDV-600Aを評価したシステムは、
     ■レシーバー MARANTZ SR110
     ■スピーカー  ALRジョーダン EntryS になります。

これではアンプとスピーカーによる差が大きすぎ、 プレーヤーの差など論じることが出来ないのではないかと考える方もいらっしゃるかと思います。 それはもっともな話ですが、 ARCAM CDプレーヤー CD92を基準としまして、両方のシステムにCD92を組み込んで試聴した結果を判断の基準にしております。 また、アンプの購入時期が前後したため、同時に評価できなかった事情もあります。いずれにしましても、特に音質評価は聴き手に依存しますから あくまで参考だと思ってください。

どちらかと言えばCD(PCM系)を重視してまとめた感有り。CDでも空間・時間変化の雰囲気が感じられるのは特筆に値する。もっとも、SACD再生では低域のリズムが遅れてついてくるといった、価格なりの限界はあります。

これ、実は作っているのがPHILIPS。学習リモコンのPHILIPSのリモコンコードで動きますし、デジタル基板にはPHILIPSロゴ、音声基板にはYAMAHA-OEMの文字が。リモコン操作だけでリージョンフリーになるという話も。

ステレオ音声出力と、5.1ch音声出力のフロントLRでは、音調がかなり変わります。メーカーとしては6CH DISCRETEのMAIN LR出力の方を高音質に仕立てたつもりのようですが、中高音と中低音の量を増やした店頭効果型の傾向が出ています。音調が率直なのはむしろ、MIXED 2CHのLR出力の方でしょう。ただし、初期設定では5.1ch音声出力のフロントLRからはCD再生でもサラウンド効果を付加された音しか出てきません。操作の不便さ、作りの甘さが一部有り、そんな所まで欧州風です。

操作ではリモコンに独立した早送り/早戻しキーがありません。安定性では、記録系DVDの読み込み対応がDVD-R/RWのビデオモードのみでVR非対応。また、DVD-Rの読みとり能力は今ひとつ。レコーダーを多用される人は要注意。さらに、個体差なのかも知れませんが、室温が10度台、特に10度以下になるとスタンバイ時に電源部からキーンという発振音が聞こえます。

PHILIPSのOEM機ではありますが、DVD-S1500の音質傾向は、基本的には積極的な意図は無いように感じます。少なくとも、PHILIPSのCD940、CDR560、AZ6826らのような、中域へのエネルギー感集中や、4B鉛筆での描画のような、陰影とリズムを意識して抽出する意図は感じません。同時に、意図的に一部の性格を抑えた痕跡や印象も受けません。むしろ、初めは長く聴けて、そのうちに表情が結構、垣間見えていることに気づくと言った感想です。

技術的に言えば、DVD-S1500の回路設計には音声DACの傍に音声用の水晶発振器を専用に配置しているという特徴があります。通常のDVD機器では次世代オーディオ対応機であっても、逆に、映像回路側に配置された映像用の水晶発振器から、音声用のクロック信号を作り出して音声基板に送っている場合が多いです。

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SACDの特徴である、時間変化の連続性を低コストでありながら感じさせてくれる機種。コストの限界から来る、描線の甘さや量感不足を局所的に目立たせることなく、全体を丸めて上手くまとめている感が有ります。

PCM系に有効なレガートリンクコンバージョン機能も付いてますが、以前と異なりON/OFFできます。OFFで聴く分には、 以前のPIONEER機の音楽ソフトを選ぶ華やかさは解消されています。

作りの隙のなさ、動作安定度は申し分ありません。(映像はクロマエラーが目立ちます。)操作性面では至れり尽くせりなのですが、一点だけ難があります。 SACDハイブリッド盤の読み取り層切り替えにGUI操作が必須で、テレビ表示を要する点です。

また、DV-S757Aは足が弱点の様で床板が一部二層張りになっていますが、 四隅の足の部分は鉄板1枚です。 インシュレーターの類を挟むなら、 二層張りの部分に置いたほうが好結果と感じました。
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DV-578Aの前機種、DV-600Aも使っていましたが、さすがに低コストの制約が音調にもろに出ており、露骨な誇張や破綻こそ無いものの、上級機のようにSACDの特徴を実感出来るレベルには達していない印象でした。DV-600Aで聴くSACDは、刺激臭がCDより少ない点は良いのですが、低価格SACD機やフルコンパチ機にありがちな混濁感が目立ち、表情や空間の再現はあまり得意ではありません。

同じシステム(ALR/JORDAN Entry S MARANTZ SR110)に繋がっているCD専用機(ARCAM CD92)にDV-600AのSACDはほとんど優る点が無かったため、ハイブリッドSACDが新規リリースの主体となった時点でお役御免となりました。
                            執筆"CD92"

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貴重なレビューありがとうございましたm(__)m 残念ですがDVD-S1500はフィリップストーンでは無いのですかぁ。考えてみればヤマハブランドですからねー。とはいえDV-545より音が良かったら!と密かに思ってます。ACインレットも3P着脱ですから、この部分をしっかりしたケーブルに換装するだけで、それなりに厚みのあるまともな音にすることも出来そうですし。しかも、リーフリでPAL対応で何でも観られてしまう隙間機種みたいですねw 確かMARANTZのDVDプレーヤにもそんな機種があったような???DV4300でしたかしら。見た目も何となく似ていた気が・・・
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