ONKYO D/AコンバーターDAC-1000の実力 その1
箱ピュアカテゴリ:D/Aコンバーター略してDAC
箱ピュアカテゴリ:ONKYO A-1VL+C-1VL/C-S5VL/DAC-1000

第2回は箱ピュア的ポエム満載の音質レポートをお送りしますwオンキヨーDAC-1000の音質は情報量が多くワイドレンジ。フラットでスクエアな筐体の見た目から、ある種の杓子定規で生真面目な音を連想していたのですが、意外にも剛胆でゆったりと人肌の温もりが感じられます。
   DAC-1000_オンキヨー
個人的に一番心配してたのは、ルックスからイメージされる音質偏重による"音楽性の欠如"だったのですが、これは完全な杞憂でした。5mm厚のアルミパネルを使った見た目の直線的イメージと、出てくる音質傾向はかなり異なる印象です。(↑のインシュレーターはAS-258) 
ONKYO DAC-1000の場合、中域〜中低域を軸に広いレンジが展開するまとまりの良い音調で、音色には明るい艶やかさとその裏側にウッディな暖かみと豊潤さを兼ね備えていて、C-S5VLよりもA-1VLの中〜低域に方向性としては近い音質。以前のオンキヨー機に共通する高域方向のメタリックな味付けは他機に比べると控えめです。
         DAC-1000(S)
SACDプレーヤーのC-S5VLは「スリムな美少女」と貝山先生に言わしめたように女性的な音傾向ですが、DAC-1000はどちらかというと男性的なサウンドです。安定感のある太めのタッチで高域方向には適度な艶感があり、その内側の中〜低域とステージフロア方向には高い分解能を備えつつややドライなタッチが潜む感じです。ドライと言うと聞こえが悪いですが、要するにモニター調の解像度を備えているという意味です。
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月並みな表現ですが、DAC-1000からは聞き慣れたCDから今まで聴いたことの無かった音が色々と聞こえます。特にピアノの左手方向の音階の明瞭さは、量感があるのに分解能が高くてなんだこれ!?みたいな。強力な電源部の支えが効いた上で最新型チップのバーブラウンPCM1795の持つ情報量の威力を引き出すとこうなるって良い見本かも。

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C-S5VLにデジタル接続(AUDIOTRACK GLASS Black ATC-GB24)で繋げた場合、C-S5VLのアナログ出力と比べて、定位の重心が下がりしっかりした安定感のある音になります。音場も一回り広く、奥行きも深い。音像は安定感があり骨格はがっしり。ブレが全く感じられません。かといってこの手の現代的サウンドにありがちな、高音質を演出する為のハッタリ的な輪郭強調感はなく、音像描写に於ける密度と情報量は、とてもこの価格の製品とは思えないくらい本格的で充実感があります。よってある種の突っ込みどころがないくらいの高音質が得られます。
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低域方向は特に差が大きく、C-S5VLに比べてしっかりと描写されます。ブーミーな量感で惑わすのではなく、タイム・アライメントの揃った深く明瞭な低域。C-S5VLのアナログ出力に切り替えると音場が一回りコンパクトになり、音場を満たすプレゼンスは薄味になります。低価格機特有のシャシーの弱さからか、音像のラインが細く滲みを感じさせます。C-S5VLの爽やかでニュアンス豊かなプレゼンスは魅力ですけれど、時にフェザータッチの軽さが仇となって弱さを感じさせるのも事実。
ONKYO DAC内蔵プリアンプ P-3000R
《オンキヨーの新型のプリアンプP-3000RにもDACが内蔵されています。公式サイトの仕様と内部画像を見た感じ、DAC-1000相当の回路が左半分に丸ごと内蔵されているようにしか見えないっ!(核爆!) これ欲しいよ、先に気付いてたらこっち買うよ・・・orz だってA-1VLってパワーアンプとしてもかなり高音質なので組み合わせて使えるし・・・。》
ONKYO P-3000R_inside
比較するとDAC-1000側のタッチは密度が高くより深い大人のサウンド。"たゆたう"とか"歌う"といった方向のセンシティブな音楽性ではありませんが、音にしっかりしたエネルギー感、生命力が備わったポジティブな音。オーディオ機器による演出された仮想現実的高音質というよりも、生演奏のモニタリングを彷彿とさせる実体感のあるイメージです。

ONKYO DAC-1000に内蔵されたサンプリングレートコンバータによる2倍/4倍アップサンプリングの効果ではどうでしょうか? いくつかのDACでアップサンプリングの音を経験していましたので、ある程度予想はしていたのですが、直接音にタッチの柔らかさが出て、情報量が一気に増えてサーフェスが木目細かくなる方向性です。悪く言えば厚化粧気味というか音像のサーフェスが情報過多でモタッとした感じにも。それと何故かホールトーンが整理される方向に。直接音の情報量を取るか、音場の透明度を取るかで賛否両論はあるとは思うのですが、正直に言えばアップサンプリングは管理人の好みの方向性からは遠ざかります。
  
SBM"スーパービットマッピング"等、CDのハイビットリマスター再発盤に良くある、粒子状の情報量が多い肉厚な音質が苦手な人にはアップサンプリングは敬遠されるんじゃないかな〜と。でもこういう音が好きな人がいるのも解る。そこで使い手の好みや音源に合わせて、サンプリングレートコンバータのオンオフと倍数が選べるのはかなり親切。管理人のようにデフォルトではSRCを使わないリスナーでも、音質の悪い音源を再生しなくてはいけない場合には思わぬ効果を発揮する事がありますので、ダイレクトで聴く気にならない音質の録音では試してみる価値がありそう。ポータブルデジタルオーディオプレーヤーIpodの圧縮音源は言わずもがな、特にDVDやデジタル放送などの低ビットレート音源では、アップサンプリングした方が音に厚みが加わり、セリフ帯域のサ行のキツさも緩和されますのでかなり有効になると思います。

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長くなってきましたので例によってONKYO D/AコンバーターDAC-1000の実力 その3に続きます♪

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