75Ωデジタル端子用ショートピンの効果や如何に?

昨日、お友達ブログの”Matta君、最近どうしてますかねぇ?”の主宰ことmattaさんから、彼お手製のデジタル端子用75Ωショートピンが届きました。それにしても、ブログやってると色々な役得があります(*^-^*)。人脈広がるし、なんせ楽しい♪

ショートピン

さて、この手作りショートピンですが、電気知識ゼロの私、実は原理が解っていません。matta君曰くこんなものらしいですが、それさえどう作ったのかも判らない私などは、ただもう”すげぇ~!”と感嘆してしまいます。見た目は金メッキプラグ、中にはブチルが詰めてあって、テールにレゾナンスチップ スノウが貼ってあります。はてさて、ブチルの中には何がどうなっているんでしょうか……。電気の法則について小学生レベル以下にまで忘れている人にでも理解できるように、詳しく解説して貰えると助かります。

さて、理論は解らないので横に置いておいて、とにかくTL5100Zのデジタル出力に挿してみました。※尚、本来ショートピンは入力側に使うものですので出力端子に挿してはいけません。

mattaさん宅のレビューでは、

“このプラグを使った時の改善効果は,余計な響きがとれて実音が実の詰まった音になり前に出てくる.解像度が高くなった,と言っていいだろうか.高音および低音がのびる.レンジの拡大??ショートピンで気になっていた高音のキツさはあまり感じなくなった”

“JAZZを聞くと,この差はもっとはっきりでた.スネアの音数が多くなるし,ベースの歯切れもよくなる.全体的に歯切れはよくなった印象.変な響きが取れるのだろう”

こんな風に書かれていますが、

うちのシステムでは、響きが取れたのではなく逆に多くなりました。逆にあからさまに取れたのは雑味感。そして、まず最初に何だこれ?と思ったのは、音が頭の後ろに抜けていくように聞こえること。目を瞑ってその音を追ってみたのですが、なんと、音が後ろからも聞こえて来るようになっているのです。2チャンネルステレオなのに、曲によってマルチサラウンドみたいに聞こえるんですよ!良く追い込まれた2chシステムは、るでサラウンドのように後ろからもホールトーンが聞こえるとは言われていますが、マジでびっくりしました。今までも音場感では訪問者をビビらせるくらい響きがあったのに~(^^; これまでぼやけていたホールの回析音、反響音、残響のディティールが見えてくる感じです。

高音域は穏やかになりました。響きは良く出るのですが、これも先日のオーディオフューズと同様に、歪み感が後退する方向性で、ショートピンを外すと途端に音場がスピーカー周囲に絡まり、音場の上下が圧縮され、ツイーターが荒れてザラザラして明るく目立つようになります。勿論、後ろから聞こえる反響音は…一応あるっぽいのですが何故か認識できない感じ。

音色自体の色付け感は少なく余り変わらない割に、質的な差が出ます。上下前後の音場感が拡大してレンジが広いです。あと音密度も上がるかなー。

副作用を探してみたのですが、立ち上がりが微妙に丸くなるのと、少しだけ音が訛る感じがします。ブチルゴムのせいかしら? 聞き込むにつれてちょっと丸いナーと感じてきたので、お馬鹿な私は、高域方向の鮮度を回復させようかと、ショートピンをアコースティックリバイブのRD-icon1で消磁してみました。

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これは予想通り音の鮮度が上がり、1枚ベールを剥がしたように解像感が向上します。ショートピンでレンジ、スケール感が拡大したまま、高域が明瞭になりました。

しかしだー!!!

まずいことにさっきまでの後ろから間接音があんまり聞こえません…。…_| ̄|○

あ~あ~やってしまいましたか?

RD-1でショートピンを消磁することにより、明らかに高域が明瞭になり、鮮度が高くなるのは実感できるのですが、響き感が減退したー_| ̄|○。。。ま、これってフォーカスが改善する分、響きが整理される傾向があるのですが、しくじったかと、内心焦りながらも、つけては試聴し、外して試聴しを暫く繰り返していると…

あれ?音が後ろから聞こえる時と、そうでもない時がある?

ちなみに今回テストに使っているCDは、ピアニストフジ子ヘミングの弾くリストの超絶技巧練習曲、ラ・カンパネラです。

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で、何度か繰り返して気がついたこと!
なんとショートピンには方向性がある!?

そう、丸い物なので結局どっちが上かは判りませんが、刺し方で微小情報…響きの量が変わるっぽいのです。慎重に聞き耳を立てながら…一番良く響くポイントに合わせると、確かに反響が後ろからも聞こえてきます。とはいえ、一人でこの作業はけっこうしんどいです。自分が動くだけでも感覚ってずれますから、、、なんだかプチ調律師の気分w 或いは、手動でエンジンの点火時期合わせみたいな? しかも、ベストポイントなのか、単にベターなのかそこら辺がイマイチ曖昧…。もうこういうのは体調の良いときにリラックスした状態でやらないと、何が何やら判らなくなりそうですが…(滝汗)

でも、とにかくショートピン一つで音質の詰めがかなり出来る事が判りました。ある程度感度の良い、セッティングを追い込まれたシステムでは、ショートピンある無しではクオリティに結構違いが出るはずです。微妙な変化ではありますが…なかなか侮れない種類の変化です。そんなこんなで、作ってくれたmattaさんには大感謝♪ 次からはアキバで材料買って来て自分でやってみますので、ぜひぜひ作り方の解説お願いしますです~d(^_-)

自作をするお暇のない皆さんはAcoustic Revive SIP-8Qをどーぞ♪

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コメント一覧 (4件)

  • さっそく使っていただいてどうもですm(_ _)m
    追い込んであるシステムだといろいろ聞こえてくるんですねぇ.さすがです.
    「雑味感がとれる」うまいこと言いますね(笑)僕の「余計な響き」ってのはたぶんその雑味感なんだと思います.雑味感って呼んで「おーそれそれ」って思いました.
    作り方ですが,半田ゴテさえあればものすごく簡単にできますよ.うちのブログに写真付きで解説載せますわ.

  • このショートピンで音質を追い込むことを考えると,このショートピンには電流が流れるので,次の要素がパラメーターとして考えられると思います.
    1.ピンプラグおよび抵抗素子および半田部のエージング
    2.抵抗素子の方向性
    3.ショートピン全体の整震
    1.は時間ですよねぇ.フューズもエージングで音が変わったりして(笑)
    2.に関しては同じロットの抵抗素子を最低二本かって,違う方向(抵抗値を示す色帯で方向がわかる)で二個つくると違いがでるわかるかもしれません.
    3.はいろいろ実験あるのみでしょうか??何もしないのが一番良いってオチだったりして...

  • ヒューズの次はショートピンとは、すばらしいフットワークです。
    こっちは全部箱の中…7月中旬まで我慢です。

  • ヒューズはエージングで変わるみたいです。
    こうなるとハンダでも音が変わるでしょうねー(^^;
    整震は最終的には何もしないがベストに一票。
    ただし、これはプラグ自体が良く吟味されている場合に限ります。
    ショートピンでなくても単に差し込んだだけで音は変わりますから、
    その条件で最も良いキャラクターになる震動のきれいなプラグが良いと思います。

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