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「ハイレゾだけがハイファイじゃない」 新ブランド「KEY Sound」の第一弾USB-DAC「UDA923BF」まもなく発売

オーディオ機器の輸入代理店ポーカロ・ラインのオリジナルブランド「KEY Sound」の第一弾製品として、DAコンバーターのUDA923BFが発売になりました。PORCARO LINE Official Blog

ポーカロラインってあまりご存じで無い方も多いと思うのですが、デンマーク タンジェント・オーディオの輸入代理店として数年前にスタートした新進気鋭の代理店です。この不況のまっただ中、TANGENT AUDIOMicroshar(マイクロシャー)など、日本では余り紹介されていなかった欧米の低価格オーディオブランドを取り上げ、リスクを取って代理店業を始めるなど、すごっく頭が下がる代理店さんだなぁと、箱ピュア管理人は予てより思っておりました。Twitterでも営業でご苦労されている様子がつぶさに伝わってきて頭が下がる思いです。

さてそんなポーカロ・ラインですが、なんとオリジナルのブランド「KEY Sound”キーサウンド”」を立ち上げ、新規にPCオーディオの世界へ切り込む!との事です。その第一弾がKEY Sound USB DAC UDA923BF

KEY Sound UDA923BF

開発者の長谷川氏は、エレクトリに始まり、ビクター系列会社や赤井電機などで音響機器の設計に携わっていた方で、業務用機器の設計のプロの方です。そんな方が設計されたUDA923BF USB-DACですが、その特徴を挙げると以下の2つが管理人の目に留まりました。

1) コンデンサを一切使用していないコンデンサーレス設計
2) 敢えてハイビット/ハイサンプリング(ハイレゾ)非対応

1) は発想として面白いですよね。個人的にとても惹かれるポイントです。なんか前にどっかでそんなDACがあったような気がしますが、なんだったかな…。コンデンサレスのDACは自作の世界ではありがちですが、敢えてメーカーが独自の色付けを主張するのが暗黙の了解しなっているコンシュマー製品としては、かなりイレギュラーなアプローチになるとと思います。キャパシタを全く使わない半導体ディスクリート構成のDAコンバータってどんな音がするのでしょうか。。。コンデンサを使わなければコンデンサに起因する音質的にな色付けが一切排除できる訳ですから・・・ストレートでお刺身みたいな音がするのかな?(謎)

2) これはもう、ハイレゾ音源に徐々に移行しつつあるPCオーディオに真っ向から喧嘩売ってる。 とはいえ、既存のオーディオ機器やCDソフト、デジタル放送フォーマットは48kHz/16bitか44.1kHz/16bitが大半なのも事実。で、低ビットレートの40kbpsのインターネットラジオをより良い音で聴くには、ハイビット対応にしない方が良いらしい。これは同じく低ビットレートの地デジやBSデジタルでも当てはまりそうですよね。DACチップにバーブラウンPCM2704を使用とありますので、ハイレゾに対応していないチップを敢えて使用する拘りがあるということでしょうか。

96kHz/24bitハイレゾ対応音源を高音質で聴きたい場合は、例えばONKYOのDAC-1000などの魅力的な製品が他にありますので、UDA923BFはそれとは違う、低ビットレートのPC音源をどう高音質で再生するか?といったアプローチになります。要するに住み分け使い分け。あくまでUDA923BFはUSB入力のみのDACですので、S/PDIFでリンクするピュアオーディオ関係とは別に、PC用DAコンバータの1つの在り方として独自の存在意義を追求しているように思います。

なんかこう、UDA923BFのセールスポイントを吟味するには、そもそもインターネットラジオってなんぞや?って所から勉強しないと上手く解説できないことにここで気付きました。ぱすてるんにとってのネット音源ってばYouTubeとニコニコとCDのサンプル試聴くらいですからね~。あとはアニメ声優さんの音泉ネットラジオ?。低音質って先入観からクラシックでは殆ど聴いた事が無いのですが、探してみるとあるんですね→クラシック・ラジオ。エントリのために初めて聴いてたのですが、(放送局にも拠りますが)思ってたよりも音が良くてびっくり!耳からウロコでした。普段からネットラジオで一日中ストリーミング音楽を流してるよ~って人にはKEY Sound UDA923BFが強力なアイテムになりそうな気配です。

USBケーブルでPCオーディオの音質が変わる!?その1

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コメント一覧 (4件)

  • PCM2704はクリスタル付けるだけでUSB受けてアナログ出しできるのでらくちんですよね。ハイビットには対応しませんが、SACDやDVD-A、配信も不調な現在ではいいでしょう。やってることがDenDACと同じじゃん、と言われたらそれまでですが。

  • おはよ~。朝から暑いにゃ。
    DenDACはフィルムコンデンサとかエルナーのコンデンサ使用云々とかあるから根本的に違うような?うちでPCの横に置いてあるTrends TA-10.1もPCM2704ですので、むちろこっちの方が近いかも。上品で響きが奇麗な繊細な音がしますが、それだけ・・・みたいなDACです。USB-S/PDIF変換のD/Dリクロック用途には使えますが、DACとしては正直いらない子です…。 先日おふざけ紹介した上海問屋のiVol mini USB DACもPCM2704ですよね。L.Rにキャパシタ乗ってますけど。
    https://www.audiostyle.net/archives/donyadac.html
    キーサウンドUDA923BFはPCM2704+オペアンプにバーブラウンOP2134の構成+トランジスタ バッファが肝っぽい。電源がCosel zuw1r50512で±12Vのスイッチング電源。その他ディスクリート部品での回路構成など、シンプルながら安い他の製品とは一線を画しているような感じではあります。
    http://www.phileweb.com/interview/article/image.php?id=99&row=7
    バーブラウンの音が好きな1人として、個人的にはそこそこの価格がするDACやCDPはPCM17○○系+OPアンプにOP604(OP2604)以上って思ってましたので、UDA923BFチップ構成は少し目からウロコだったり。業務用に通じるモニターライクな音を追求するとそっちになるのかな~と推測してみたり。

  • おっ!素敵デザイン
    と思いましたが,なんだか二台目DACにほしくなる仕様ですね
    一代目は,汎用のきくリファレンスにできる一台がほしいです…
    てかNmodeって代理店ポーカロラインになってたんですね
    DACがすごい気になるんですが,この値段なら以前憧れていたm902とかも買えてくるので悩ましい.
    IZOという選択もありかも
    コンパクトでデザインも好きですし
    あぁお金が足りない。

  • UDA923BFはどうみてもメインDAC用途には設計されてないですよね。これで後からネットラジオ用のチューナーが出たりしたら辻褄が合いそう。
    しかしPCオーディオ界隈は活況というか玉石混合で楽しい世界になってきましたね。私がDACを選ぶ場合、ヘッドフォンアンプとしての性能は求めていません(今あるTAG McLaren 60iなど英国製プリメインで十分良い音がする・・・半端なヘッドホンアンプでは超えられない)ので、外部DACを追加する場合、基本的に純粋にDACとして使えるモノ、極力コストがDACに振られている物の方に目が行きます。
    あとUSB入力はあると便利ですが、それ以前にS/PDIF入力が無いとピュアオーディオ回りで使えない(比較できない)ので要らない子になってしまう。CECベルトドライブのトランスポートを受けて上等な音がでないと認めね~みたいな。
    最近のコンパクトで廉価なDACは内部回路を見てもハイエンド芸術品みたいな機種が多くなりましたよね。だから回路は解りませんが内部実装の美しさは隠れた個人的判断ポイントです。外観デザインもそうですが、分業制ではない小規模ガレージメーカーのオーディオ製品の場合、内外装含めて見た目の美意識は、そのまま音楽に対する美意識に通じるというのが私の持論です。もちろん例外はありますけれども。
    とりあえず、USB-DAC回りは実売5万円以下でも安くて美味しい製品が色々ありますので、オカルト上等で昔からの音作りに徹しているピュアオーディオメーカーのハイエンド製品か、安くて小さくて凄いコスパの製品の両極端かな~みたいに感じています。
    5~20万くらいのミドルクラスは最低ONKYOのDAC-1000を超えてみ?まずはそれからだ・・・みたいな。実はYBAのWD202をずっと考えていたのですが、中身見て少し失望したりw超円高なんで今が買い時ではあるんですけれども・・・。

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