ピュアオーディオ製品"個人輸入"の薦め♪その1・・・為替メリットとリスクを知ろう♪

メリディアン・オーディオなんでイギリスのオーディオビジュアル製品をわざわざ北米で買うの?と不思議に思われるかも知れませんが、為替レートの都合上、ものによってはアメリカの販売店で購入した方がイギリス本国より安上がりの場合があるのと、日本国内ではバブル期以降に輸入が途絶えてしまい販売されていないブランドや製品が多く存在すること、そして一番の問題は電圧の違いです。

家庭用電源の交流電圧は日本の場合100V(厳密には101±6V) 50/60Hzです。それに対してアメリカ合衆国は117V〜120V(60Hz)。更にカナダの一部や中南米諸国の110Vなども含め、国際的な電化製品の電圧対応から、北中米圏のオーディオ機器を含む家電製品は110〜120Vの公称電圧を表記しているのが一般的です。(中間をとって115V等と表記されています) そもそも電圧は公称120Vといってもその電圧がきっかり何処でも得られるような物ではなく、変電所からの配電状況、送電線の引き回し、周囲の電力使用状況等によっても結構大きなブレがあり、電化製品は刻々と変動する電圧にも対応できるように設計されているものです。こういった米国向け115V製品の場合、結果的に日本の100V環境でも全く問題無く動作することが多く、海外製オーディオ機器には実のところ米国向け仕様と日本向け輸出仕様で電源は全く同じというケースも存在します。

◆参考リンク
  ・世界の電圧・周波数・プラグタイプ
  ・世界の電圧

(ネット上の電圧の国別情報は間違いや事実が錯綜していることが多いので上記も含め参考程度に留めておいて下さい)

しかしイギリス(230〜240V)など、ヨーロッパ諸国の電圧は200V〜240Vの地域が殆どのため、英国/EU仕様の家電/オーディオ製品を日本国内で使用するためには、100V→200V〜230Vへのステップアップトランスを使うか、200V〜機器用に別途、(エアコン向けなどの)200V屋内配線から電源を取る必用があります。(注:配電盤の配線を一本入れ替えるだけでのでこの電圧変更自体は簡単です) これも日本の200V電圧(厳密には202V±20V)では、場合によってやや低電圧になりますので正常に動作するかは個々の環境で試してみないとなんとも断言しにくい部分ではあります。

200〜240Vで設計された製品は100Vでは正常に作動しませんし、200V配線を使用できる環境も日本国内では限られるため、日本の一般的な環境でヨーロッパのオーディオ機器は使用しづらい。けれど、115V前後で設計された製品は100V前後の電圧でも概ね問題無く作動しますから、とりあえずアメリカで購入した電化製品はほぼ日本でも使えることになります。厳密に云えば、電熱器やアイロンなどの家電製品の場合に温まりが微妙に弱いなどの問題はあるようですが、この程度の電圧差でオーディオ機器が動かないケースは比較的稀ではないかと思います。日本国内で正常に動作しないような場合は、使用しているコンセントの電圧が90〜95Vまで落ちてしまっているようなケースが考えられます。その様な場合には別途昇圧トランス(ステップアップトランス)等を用意して、117Vまで電圧を引き上げてあげると良いでしょう。
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ステップアップトランス(昇圧トランス)にも色々な製品がありますが、オーディオ/ビジュアル用に使用する場合、海外旅行用などでの持ち運び可能な小型で廉価な簡易昇圧トランスは使用できるW数の上限が低いため避けましょう。簡易ステップアップトランスでも消費電力の低いCD/DVDプレーヤーやプリアンプなどは動作するでしょうが、音質的に好ましくないことが多いようです。理想はオーディオ用に設計されたアイソレーショントランスですが、楽器用などであれば1〜3万円程度の比較的低価格で500W〜1000Wの容量があるトランスが手に入ります。製品によって音質に違いがあるようですが、基本的にはより大きくて重いトランスが良く、使用する機器の合計W数の倍以上の余裕を持たせるのが理想的。その上で使用されている方の音質レビューなどを参考にされると良いと思います。

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実際に使用されている癒しの音さんのエントリ→クリーン電源2/クリーン電源の効果。アイソレーショントランスには昇圧/減圧トランスに限らず100V→100V仕様の製品もあり、直接商用電源へオーディオ機器を接続するよりも音質的にも大きく改善することがあるようです。

海外の電化製品を設計電圧よりもほんの少し低い電圧で動作させることで出る弊害としては、ごく稀に(電圧が低すぎる環境で)機器の動作が不安定になる事もありますが、オーディオ機器の場合の一番の問題は、駆動力が不足して本来の音質が得られないケースがあることです。110〜120V対応のオーディオ製品を日本の100V環境で低電圧駆動した場合、インテグレーテッドアンプ(プリメインアンプ)やパワーアンプなどの増幅器では、アンプの持つ本来の力感が聴感上損なわれ、少しばかり大人しくなったように感じられることがあるようです。ピュアオーディオ機器の場合、特に不具合や動作不良がなかったとしても、音質のことを第一に考えたらせめて117Vのステップアップトランスを介在させるくらいの甲斐性はあっても良いかも知れません。・・・管理人は未だそこまでやっていなかったりですけれども(^^)ゝ

C・S・E(CSE) ST-500はオーディオ用に設計されたステップアップトランスです。オーディオグレードの出力コンセントを装備し、電源ケーブルの着脱が可能です。

ただこれもあくまで個々の環境での聴感上の相性の問題ですので、逆に音が粗かったり暴れる点が不満なシステムでは、低電圧駆動をしてみるとむしろ良い感じに音の粗さが取れる可能性もあります。CDプレーヤーについては、「デジタル臭さを抑えた繊細な音を得るためには低電圧駆動が好ましい」な〜んてどこかの評論家のぁ ゃι ぃ話も昔からからあったりしますので、問題無く動作する事を前提に、米国仕様を日本国内でそのまま使用するのも十分にありかな〜なんて思っています。それから、海外ではCambridge audio/NAD/Meridian/ARCAMなど多くの有名オーディオブランドからDVDプレーヤーが販売されています。リージョンコードを自己解決する必用はありますが、日本製品とは一味ことなる画質と音質のDVDプレーヤーが比較的低価格で入手出来るのも見逃せません。どうせなら、イギリス製のDVDプレーヤーと輸入DVDで英語を勉強するなんてのもなかなか乙で楽しいと思います♪→アニメで英会話・台詞逆輸入

日本の電圧100Vは世界的にも類を見ない低電圧で、主要国でも最も低い電圧を使用していますが、これが実はピュアオーディオ的にはあまり芳しくないらしいです。ことオーディオ機器の音質については、同じ製品であってもより高い電圧、周波数も50ヘルツよりは60ヘルツの方がより高音質を得られることの方が多いと云われています。ハイエンドなオーディオマニアの皆さんの中には、ブレーカー配電盤の工事をして仮定用電源と分けたピュアオーディオ専用の電源系統を用意し、200V/〜60Hz電源でヨーロッパ製の現地仕様のオーディオ機器を使う。アメリカ製品は200Vから117Vへステップダウンして使用するなどの対策で、音質のために徹底的な電源対策をされる方もいらっしゃいます。

日本の電源の商用電源周波数は東日本50Hz/西日本60Hz。電子レンジや扇風機、洗濯機などモーターを使用する一部家電製品には使用地域が50Hz/60Hzそれぞれで限られる製品が一部に存在しますが、オーディオ機器の場合、レコードプレーヤーを除けばあまり気にする必用はないと思います。アナログターンテーブルは海外製品も国内と同じ理由で交流周波数に合わせてプーリーの変更等が必用です。交流周波数は欧州/英国が50ヘルツ、北米は60ヘルツなのですが、以前、輸入代理店の方のお話で、50Hzで設計されたとある欧州製アンプが100V仕様にしたにも関わらず日本の60Hz地域で発振してしまい、後から仕様変更が必用になった云々という話を聞いたことがあります。私は50Hz地域で暮らしている事もあり今までそういった経験はありませんが、時には不具合が出るかも知れない!?ということは頭の片隅に置いておいた方が良いかも知れません。とはいえ、一般的に音質面では50ヘルツよりも60ヘルツの方が望ましいようです。

C・S・E(CSE) RK-100アイソレーションレギュレーターは100Wと低出力ですが、117Vへのステップアップ機能に加えて50/60Hzの交流周波数切り替え機能を搭載しています。但し出力の低さがボトルネックになっているのか、音質的には同様の機能を搭載し、接続機器全てをカバーできる大容量の上位モデルTX-2000XN/TX-3000XNの方が概ね評判が良いみたいです。

ちなみに、ACアダプターで直流動作するタイプの機器の場合、大抵ACアダプタそのものが100〜240Vの入力をカバーしています(注:ACアダプタに記載されています)ので、大抵は世界中何処でも使用可能です。その他のオーディオケーブル類や電源を必用としないアクセサリー、一般的なスピーカー類(アンプ内蔵でACアダプタを使わないアクティブスピーカーは除く)、電源ケーブルについては、世界中どこであれ電圧や交流周波数の仕様を気にする必用は基本的に全くありません。

ボルテージセレクター(電圧切り替え可能)ちなみにCREEK EVO-CD世界中には一つの国で110Vと220Vを併用するなど、同一国内に電圧が異なる地域が存在する国も多く、海外のオーディオ機器には電圧切り替えスイッチを備えているものも一部に存在します。なぜか日本向け仕様になると切り替えスイッチが消えていたりするのですが、こういった製品の場合、製品の販売先がたとえ200V地域であっても、110V側へ切り替えて日本で使用することが出来ますので、電圧切り替えスイッチをリアパネルに備えている機器を発見できれば、現地価格で入手する選択肢が色々と広がります。

最後に安全性について。120V仕様の製品を100Vで使用したり、230Vの製品を200Vで使うなどの多少の低電圧駆動については、電圧不足で動作が不安定になる可能性は別にして特に安全上の問題はないと思います。ただその逆、100Vで設計された機器を120Vで駆動したり、200Vのコンセントへ差したりする事は、設計範囲を超える発熱や発火、機器の故障などの原因になりますので大変危険です。100Vのオーディオ機器を117ボルトで高電圧駆動すると音が良くなる・・・とか実際あったり無かったりする訳ですが、そこは一つ抑えて、万が一のことを考えて絶対にやらないで下さいませ♪

◆ピュアオーディオ製品"個人輸入"の薦め♪その3・・・支払い方法と英語に続く。

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