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第14回チャイコフスキーコンクール 2011 ダニール・トリフォノフが優勝しました!

今回のチャイコフスキーコンクール、トリフォノフ君が優勝したって~!胸熱ですっ♪

1位 ダニイル・トリフォノフ Daniil Trifonov
2位 ソン・ヨルム Yeol Eum Son
3位 チョ・ソンジン Cho Seong-Jin
4位 アレクサンドル・ロマノフスキー Alexander Romanovsky
5位 アレクセイ・チェルノフ Alexei Chernov


ダニイル・トリフォノフ昨年のショパンコンクールは病床に伏せながらずっとネット中継をフォローしていて、最後は俺様wの想定通りユリアンナ・アヴデーエワが優勝したのはともかく、他の入賞者の中でも同じロシア勢で3位になったダニィル・トリフォノフ・・・通称トリフォ君は特別なオーラを放っていたのです。なんだろう、コンクール向きのテクニカルで鮮やかな演奏では無かったのですが、敢えてイタリアのFazioliを選び、2次予選でマズルカop56-1冒頭の普通ありえない千鳥足的な揺らし方、どの曲でも一貫しているロシア的な透明感と繊細で純粋な音色と優しいタッチは、その後彼がどんな評価をされようとも関係なく、個人的にフォローしていきたいと想わせる魅力的な演奏でした。出来れば音の良い小さなホールで、或いは気の利いたオーディオでじっくりと浸りたいと思わせるような、魂に染み入るピアノがそこにはありました。

⇒【TOWER RECORDS

トリフォ君は日本のネット聴衆のウケも良く、また個人的にも今回のコンクール参加者の中で最も演奏に好感を持ち、レコードデビューを待ち望んでいたりした訳で、その彼が、早速DECCAイタリアからデビューしたのには、もっとマイナーレーベルで契約すると想っていた私は少し驚きましたけれども、チャイコフスキーコンクールの結果を待つ事なく彼のCDが世界中のファンへ届けられたのは、ある意味レコードレーベルの慧眼といいますか、やはり聴衆の耳があっての事なんだろうと想います。※ちなみにこれ、昨年のショパンコンクール以前に収録されたライブ録音です♪

《レコーディング時のピアノはファツィオリF308とF278です!》
Trifonov Plays Chopin

トリフォノフの演奏は長く聴いていても疲れません。それ以上に頭の中に心地よい清涼な水が流れてくるようなそんなイメージです。直感的で結構崩した弾き方をしますので、完成度という点ではややおぼかない不安定さのある演奏になると思うのですが、むしろそれこそが魅力。音楽的才能よりも努力で獲得したメカニカルでゴシック体の演奏が上手いと勘違いされる時代が長く続きましたが、トリフォノフにしろ先に挙げたドゥ・ラ・サールにしろ、こういう演奏が要所で評価され日の目を見る事が出来ているところを見ると、まだまだクラシック音楽の世界には未来に光が差しているのかも!?と信じてみたくなりました。

考えてみるとピアニストにとってチャイコフスキーコンクール優勝というのはショパンコンクールに次ぐ肩書きな訳で、トリフォノフがその肩書きを今後背負っていくのがなんというか、世界の広がりや物理的に得る物も大きいでしょうが、色んな意味でノイズに惑わされないで欲しいなぁと願います。この音色の優しさは穢れてしまったら終わる!とすっごく心配になるタイプの音楽性ですから。願わくはトリフォ君にはずっとささやかなこのままの音色でいて欲しいと管理人は思うのであります。でも彼?意外とチャンスを取り零さないし、俗世間と折り合い付けてやっていけるタイプなのかもね~♪

追伸:ダニール・トリフォノフ君以外でも、今回予選落ちしたPhilipp Kopachevsky(フィリップ・コパチェフスキー)が実は凄かったらしい。今更ですがリサーチしないと・・・って今クライスレリアーナ聴いてますが・・・なんだこれはwwwww電波飛ばし過ぎだよ~。 個人的には変態演奏嫌いじゃ無いけどねっ!コンクールでは勝てなくてもみんなの心には1位トリフォノフ!2位コパチェフスキー!三位以下略!でいいのかも!?!?

《Last modified 2019/2/28》

※ダニール・トリフォノフのCDはこちらでも購入できます。
Yahoo!ショッピング ■HMVicon ■TOWER RECORDS

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