ONKYO D/AコンバーターDAC-1000の実力 その1
ONKYO D/AコンバーターDAC-1000の実力 その2
箱ピュアカテゴリ:D/Aコンバーター略してDAC
箱ピュアカテゴリ:ONKYO A-1VL+C-1VL/C-S5VL/DAC-1000

ONKYO DAC-1000の問題点を敢えて挙げるとすると、変な話、それは音質が良すぎることかもです。より低価格なONKYO C-S5VLでは、BGMとして音楽を流すにも心地さを誘うし、SACDなどいつのまにか眠ってしまうほどの癒し感溢れるサウンド。それに対し、DAC-1000の音は堂々として存在感がある。だから、こう音楽が鳴り出した時に対峙してがっつりと向き合わないといけないような衝動に駆られます。
  A-1VL_DAC-1000_C-S5VL_ONKYO
気軽に余所見をさせてくれないというか、意識をスピーカーの間に向けることを強制させるだけの密度と情報量があるのです。音色の質感はA-1VLの方向性に似ているけれども、更にアキュレートでモニター的な性格を備えているのがDAC-1000の持ち味みたいです。 
AUDIOTRAK ヘッドホンアンプ DR.DAC2DX

とはいえ純粋なモニター系DACかと問われるとそうでも無く、モニター傾向の高分解能な音質8割に、明るさ、艶やかさ、暖かみなど、コンシューマーオーディオとしてのまとまりを感じさせるキャラクターを2割乗せたような音色です。純粋なプロ用機器やPCオーディオ系のDACにありがちな、ただ単に情報量だけを追求した、色気も素っ気も無いストレートサウンドではなく、極力色付けを廃する方向性の中に、ONKYO製品の持つ音作りのフィロソフィはDAC-1000にも通じている・・・そんな感じです。
         DAC-1000(S)
DAC-1000のキャラクターは入力機器の音色をDACで変質させるような極端な傾向ではありません。DAC側のキャラクターで染めることは二の次に、まず入力されたデータをワイドレンジ且つ高情報量へ拡大しようとする感じです。この辺りは良く国産ライバル機として挙げられるLUXMANのDA-200とは対極にあるようなイメージでしょうか。。。

LUXMAN ラックスマン USB対応D/Aコンバーター DA-200

即ちオンキヨーDAC-1000の場合、DAC単体である種のキャラクターを付加しつつ演出する方向性ではなく、繋げる機器の音質や録音の性格をそのまま暴露してしまう感じになります。良い物はより良く、悪い物はその悪いままルーペで拡大したようになる。手元のCDプレーヤー(トランスポートとして)5台とノートパソコン2台、HDD/DVDレコーダー1台を繋げて、同一音源で比較してみましたが、それらのデジタル入力音質の違いやクオリティをDAC-1000は驚くほどハッキリと浮き彫りにしてくれます。

ここで困ったなぁと思ったのは、地デジやBSデジタルなど、低ビットレートで圧縮丸出しのチープな音源になると、弱点をこれでもかという位暴いてくるシビアさw DVD/HDDレコーダーのDVR-DT100を光デジタル出力で繋げた場合、良く言えばシャキッと明るくパリッとした音、しかしワイドレンジが災いして台詞やボーカルではドライでサ行がキツくなります。

これが先日のエントリで紹介したような高級ブルーレイレコーダーになると違ってくるのかも知れませんが、DAC-1000はDVR-DT100の持つ元々のドライなサウンドを思いっ切り拡大してくれますので、聴いていて不快なレベルに・・・(涙) ネットラジオの低ビットレート局なんかでもそうでしょうが、低音質音源を繋ぐ場合、もっとDACが低情報量且つ、聴感F特をデフォルメしてくれるタイプにしないと、音が良すぎるのも聴き辛いよね〜という逆転現象が発生することに。。。
KEY Sound USB DAC UDA923BF

どうしてネトラジ専用USB DACなるものが出てくるのかDAC-1000の音から逆説的に納得してみたり。でもこれはある意味では嬉しい誤算?なのかな・・・。外来ノイズに対してもシビアなタイプで、PCオーディオなど処置が不十分でノイジーな音源やトランスポートからの入力では、時になんだこりゃ?という事にも。よって音と正面から向き合い、きちんと対策する気概の無い人にはあんまり使って欲しくないかもなんて・・・(滝汗)
  
  ONKYO DIRECT USBオーディオ特集
これで判ると思いますが、逆に云えば高音質音源との相性は大変良好です。それはCDでも録音状態の善し悪しがストレートに出ますし、CDのビットレートを超える高音質HD配信のような、24bit/96kHz以上の音源になると、DAC-1000は水を得た魚の如く本来の能力を発揮してくれるのです。願わくばPCやSACDからのDSDデータ入力にも対応してくれていたら・・・ですが、これはDACの性能的には十分対応できる筈ですけれど、著作権?的にまだメジャーメーカーには無理っぽいですね。一端DAC-1000での高音質HD音源や無圧縮LPCMの音に慣れてしまうと、以降mp3やAACの圧縮音源を聴けない体になってしまうかも知れません(滝汗)

音楽ジャンルとの相性ですが、ワイドレンジで響きの切れが良く曖昧にディレイしませんので、乾いた音の楽器にはめっぽう強いです。ドラムやパーカッション、ギター、ベースなどの音源では、低域から高域まで驚くようなリアリティとノリの良さを体験できます。ボーカルにも暖かみがあり、ロック、ポップス、アニソン、ジャズ等々録音時のリアリティをストレートに描写するのは得意です。そしてC-S5VLのボーカルは線のようにピンポイントで定位してきますが、DAC-1000はもう少し太く、等身大の口の大きさで定位してくる感じです。
  
相性問題があるとしたらクラシックの一部音源。基本的にDAC-1000の描写力は、中域から低域方向への情報量が多く、音像(直接音)の質感描写の細かさと密度の高さに振ってくるタイプですので、高域方向へ広がるホールトーンのソノリティは控えめなんですね。この点ではSACDプレーヤーのC-S5VLの方が美しい描写をしてくれます。クラシック音源では、コーラスや室内楽など録音によってもう少しこう、デフォルメされた甘さと響きの豊かさが欲しくなるかも知れません。総じてマイクが遠い間接音成分たっぷりの録音では相性面で中途半端な印象になるかも。
    
音に関しての主観的なポエムは概ねココまで〜♪ ONKYO D/AコンバーターDAC-1000の使い勝手についてに続く〜♪

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