バイワイヤリング接続とは・・・ピュアオーディオ入門的解説
バイワイヤリングの前にシングルワイヤリングで試行錯誤してみた
QUAD L-ite2 ぱ〜と5 バイワイヤリング接続を試してみる その1


バイワイヤリング対応スピーカーターミナルにシングル接続をするセオリーとして、最も接点が少なく電気的にも問題が少ない方法は、使用するスピーカーケーブルの剥き出し芯線をそのまま延長して、上下を貫通させるのが、理屈の上ではベスト且つ最もピュアな方法になります。ジャンパー線で色付けしつつ、敢えて抵抗を増やして遊ぶこととは正反対。但しこのシンプルな接続方法にも問題はあって、線材の剥き出し部分の露出が多く、繋げた最初は良くても、以降、導体酸化等の経年劣化による音質変化、劣化の問題は自分の場合はどうしても気になります。
OFCスピーカーケーブルまた、被覆によるダンピングを失ったバラバラの多芯線をスピーカーの強烈な震動に晒している場合、それだけでも導体の共振や芯線同士のブレによる電気的な安定性など、音質に幾許かの影響を与える可能性が無いとは云えません。

スピーカーターミナルの穴がそれなりに大きく、スピーカーケーブルが被覆ごと端子穴を貫通するくらいの細いタイプでしたら、画像のように接触点の被覆だけを剥けば良いのですが、この方法が使える細いスピーカーケーブルは限られてしまいますし・・・更にQUAD L2シリーズの場合、ターミナルの端子穴がなぜか水平に貫通しているため、上から下、下から上のようにシンプルにサクッと1本のスピーカーケーブルを差し込めないという構造上の問題があったりします。
尚、ジャンパーケーブルで言うところの「※音質が良い」とは、Hi-Fi指向の文字通りの「高音質」という意味では無く、ジャンパーでなるべく音質ロスが少ない&好みの音色に色付けしてくれるって意味ですので、何も使わない事よりも理屈の上で高音質なジャンパー線があるとは思わないでくださいませ。これはスピーカーケーブルの接点に余計なハンダを加えたり、バナナプラグやYラグなどを介在させる場合でも同じ事です。(注:但し品質の良いYラグやバナナプラグの場合は、スピーカーケーブルやスピーカー端子の状況により、導電部の接触面積を増やし、コンタクトを確実にする効果はあります。また同一素材のバナナプラグとYラグでは、Yラグの方が導通接触面積が大きく、大半はネジ止めの無いシンプルな構造で、バナナプラグよりも高音質なのがセオリーです。)

巷には高級なジャンパーケーブル(ジャンパー線)なるものも一部で売られていますが、これってば、ついここ数年突然現れたイロモノ系アクセサリの類だと管理人は考えています。少なくとも2000年代初頭までは殆ど見かけませんでしたし、オーディオケーブル売り場にも無かったはず。これで音色が弄れて楽しめるのも事実ですし、パーツ相応に良識的な価格設定であれば、それはそれで変化球的な遊びとして許しちゃう緩い考えの管理人ですが、近年はなんだか異常な価格のジャンパーケーブルが巷に溢れてるのがピュアオーディオとしてはどうなのかと思っていたり。。。だってどう考えても音質的にはバイワイヤリング接続が最善な所に、敢えて音質的に不利なシングルワイヤー接続を選択する訳ですし、しかも更に余計な接点を増やしてジャンパーを迂回する。それでいくら高級なジャンパー線を作ったところで、ピュアオーディオ的には本末転倒ですよね?

そんなこんなで普通に考えれば、ジャンパーケーブルを使う場合には接続するスピーカーケーブルと同じケーブルの切れ端を流用するのが、最も色付けが少ない正常な接続方法です。ただ、端子が一体成形された高級スピーカーケーブルの場合、導体の端切れか切り売りが入手不能で、そんな場合に止む無く高級ジャンパーケーブルみたいな話になるんだとは思いますが・・・。ペアで数十万クラスのスピーカーケーブルを使うケースでも無い限り、10cmで数万円のジャンパーって色々コスト配分的におかしいとはどうしても思ってしまいますけれども。。。まぁ敢えてセオリーを外し微妙にローファイに音を変化させるのを許容しつつ、色付けを楽しむ類の戯れだと思いますので、その点を理解せずに、ジャンパーケーブルは高音質でHi-Fi (キリッ!みたいな思想を真に受けちゃいけないと思うんですよね。

ちなみにジャンパーケーブルとして使う切れ端のスピーカーケーブルは、m数百円の最廉価クラスの切れ端であっても、スピーカー付属の金属製ショートプレートよりは遥かにまともな音がします。というか、、、付属のジャンパープレートを何も考えずに無意識に使ってはいけません。この付属品を基準に考えたら高級ジャンパー線で音質が激変したと感じてしまうのは必然ですし当たり前です。なんなら行き付けのシッョプで、余ったいらないスピーカーケーブルの切れ端をお裾分けしてもらうと良いです(爆)

敢えて分かり易く喩えるなら、付属の金属製プレートの音が10点@落第だとすると、10cmで50〜100円のケーブルが80〜90点、10cm300〜1000円のケーブルで85〜95点くらいのイメージです。即ちまともなスピーカーケーブルの切れ端であれば、あとは概ね組み合わせの相性と、音質的には聴き手の好みの問題でしてよ。。。(まぁ我々ピュアオーディオマニアやカメラのレンズに拘る人というのは、この絶対値での1〜2点の差が、感覚的にはとても許せないくらいの差だったりする訳ですが(滝汗) 尚・・・この点数は敢えてレベルの違いをイメージで分かり易くするための表現であり、個々のケースで当てはめる事は本質的には間違いというか不適切ですのでご容赦の程を。)

AVアンプに太いスピーカケーブルを接続する方法
AVアンプでバイワイヤリングを実施する方法


ジャンパーケーブルと類似した話ですが、かないまるさんによるの面白い方法。Monster Cable(モンスターケーブル)XPHPの下位モデルTHX16Pについては、以前に箱ピュアでもレビューを書いています。KRYPTONのセッテンプロCI-G100はスクアラン(深海ザメの肝油)を使った油性リキッドですので、塗布後の完全除去が難しく経時劣化も含めて非可逆になってしまうのが気になるところではあったりします。

どうしても自作が無理という御仁は、少し前にも書きましたが、手作りのジャンパーケーブルをヤフオクで入手されるのもと良いと思います。1mて数百〜3K円程度の市販の定評あるスピーカーケーブルと、安価なバナナプラグやYラグ等を使って手工作した自作品を、趣味で出品されている方を良くお見かけしますので。この手の方々は大概工賃込みで逆算して考えても良心的な売値が普通です。ただ一部にはぁ ゃι ぃお店で明らかにボッタと思われる商品もありますから、そこはよくよくお気を付け下さい。特にヤフオクのオーディオ出品コーナーで目に付く、偽ブランドの中国製コピー商品を掴まされたりしないようにご注意あれ。(つづく)

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