ゴトウ総合音響・東京試聴会 その1
その2

さて、今回の試聴会のメインデモンストレーションはなんだったかというと、実はゴトウ総合音響が長年紹介してきたB&Wローテル以上に、近年店主がススメている電磁波対策アクセサリーの類のアピールだったように思います。事務所、個室の試聴室共にかなりの数のアクセサリがちりばめられていて、それらを付けたり外したりしながら音の変化を披露し、訪れていた皆さんを驚かせていました。一つ断っておきますがこの手の疑似科学系デムパ商品、まぁハッキリ言ってしまえば非常にうさんくさいです(^^;。あまりこの手のブツを真面目に取り上げると、電波呼ばわりされて叩かれそうなので内心避けたいところなのですが、オーディオやってると色々怪しげなオカルトグッズがあちこちにあり、ある程度動向を気にせざるを得ないのも事実。実際、うさんくさい詐欺商品だから効果は無い?と問われるとそうでもない。いや、ある程度聞き分ける耳のある方(ケーブルによる音質差がしっかり聞き分けられるくらいの人)で、デモを体験された方の多くは、プラシーボ効果以上の何かしらの違いを感じられると思うのですが、実際、理由は判りませんが結果として音が変化する。で、理屈は何なのよ?と後藤さんに突っ込んでも、売っている自分だって良く解らん、ただ確かに効果はあるから売っているとの事ですからそれ以上こっちも何も言えません・・・(滝汗)。

ゴトウ総合音響が扱う一連の電磁波対策アクセサリーですが、販売元はダイヤシステムズ(ググっても出てこない)。そもそもは携帯電話、パソコン等の電磁波対策健康グッズの一種として開発された商品群で、オーディオに於ける音響改善効果はその副次的な産物のようです。シートなどには特許番号○○、品質表示・脱臭及び帯電防止剤フィルターと書かれています。要するにカーボンが含まれた繊維なのでしょう。それに怪しい絵柄の丸いシールが一枚貼られています。まるでパナ○ェーブみたい(爆死) 以下、主な取り扱い商品を紹介します。

ダイヤシール・風車シール
(携帯電話・自動車等の電磁波対策・音質改善)

シンクロシート(CD/DVD音質・画質改善用)

プラズマシートG(音場改善・健康増進?)
他にスピーカー下部専用プラズマシートSPもあり。

スパイラルシールド(各種ケーブル用・自動車用)

プラズマスティック(CD/DVD/LP音質改善・健康)

ルームチューンプラズマエリアポール(室内音響改善)


spiralshield



まず最初は新製品スパイラルシールドの効果から。ROTELセパレートMARANTZ SA-15S1B&W 805Sのシステムで、同時に3ヶ所、SACDプレーヤー、アンプ、大元の電兼タップそれぞれの電源ケーブルにスパイラルシールドを巻きます。これだけで音場がすーっと広がるのが判ります。今までスピーカーの間で箱庭的に鳴っていた音から、水槽のガラスのような見えない壁が取り払われたかの様に、音場が外側に開放され、奥行き感も深くなります。音色は余り変わった感じはしませんが、高域側の歪み感が一気に無くなったのは感じられます。同席した方は低域が出るようになったと言ってました。但し、トゥイーター側の音色のスパイスが減るためか、音楽的には少し大人しくなる傾向も感じられます。外すと元通り普通の音。高域が華やかになり音場が狭くなります。ただ、音色自体は余り変わらないのでシステムの3次元立体定位的な感度が良くないとこの差は判りにくいかも知れません。12600円×3個も使ってこの程度、というのは考えようによってはちょい高い。後藤さん自身も確かに高いと仰ってました。

plasmasheetg






次は個室の方でプラズマシートGを体験。ランチョンマットくらいのサイズの黒いシートが左右のB&W 804Sとセンターラックの前に3ヶ所無造作に敷かれています。それを外すとあらびっくり♪音がスピーカーにまとわりついて、そこらの量販店のスピーカー大量陳列コーナーのような音質に(汗)。再び戻すと、ハイ上がりだった音がぐっと下方向にも安定し、中低域が豊かになり、音場がスムーズになり、音色の歪み感が減少します。音像のサーフェスは自然なタッチに輪郭感が減少し、カラーレーションが脱色されるようです。効果としてはスパイラルシールドに似ていますが、こっちの方が差が判りやすい。ここまで違うとさすがに多くのマニアに判ると思います。人工的な色付け感が無くなり例えると森の中で音楽を聴くような自然な音とでも云いましょうか。癒し系。朝、窓の外の雑木林から聞こえる鳥のさえずりの様な色合いの音。ある種人工的なコンサートホールのホールトーンからは遠ざかるかも。音楽性どうこうというイメージではありませんが、音楽表現は淡々と水が流れるようにスムーズになる感じ。尚、プラズマシートには方向性があり、前後の向きを逆さまにすると(効果はありますが)多少篭もったような中途半端な印象になります。


試聴室のルームチューンプラズマエリアポールを後藤さんが一ヶ所だけ倒してみる。これだけで音場感が悪化。んー、なんなのでしょうね??? 見た目はアルミかなにかの棒の先端にダイヤシールが貼ってあるだけ?なのですが、当然タダの棒ではないそうです。神木のマッピンゴ(沢山使うとコンサートホールみたいな音になる)とは効果の方向性がかなり違いますが、こちらもやはり音場が自然になり、音場が静かになり、部屋の狭さからくる混濁感や響きの重さ、閉塞感を解決する方法に働く感じです。目を瞑って自然な音に浸りたいときにはうってつけでしょう。だけどお値段見たらびっくり、ちょー高いです(笑)

plasmastick








最後は事務所に戻ってシンクロシートとプラズマスティックの体験。シンクロシートはCD/DVD/SACDなどのソフトを、30秒ほどシートに乗せておくだけで音質が改善するというシロモノ。なんとなくAcoustic Reviveマイナスイオン発生器RIO-5iconに似ています。プラズマスティックは何というか金属のちっこい棒で、これでCD盤の外周、内周をぐるっとなぞったり、機器及びスピーカーの表面を軽くなぞる(^^;だけで効果があるという物。広告を見ると健康増進効果?もあるらしい。ますます妖しさ大爆発♪とりあえず、最初は持参したフジ子ヘミング/ショパン・ピアノコンチェルトのCDをシンクロシートに載せてから再生。デッカ録音特有の立ち上がりが鋭いキラキラした音のディスクですが、そのキラキラ感(歪み感?)が減少し、音場が深く豊かになって聞こえます。聴感f特がフラットからピラミッドバランスになる感じ。オーケストラの音数も増え、見通しも良くなりましたが、ピアノ自体は艶とキラキラ感が後退してちょっと重く暗くなるような印象。そこでプラズマスティックの登場。後藤さんが取り出したCDの外周と内周を適当にちょろっとなぞる。ついでにローテルのCDP及びアンプのトップパネル、B&W 805Sのノーチラストゥイーター回りも軽くなぞる。その再生音は先程の音に滑らかさと艶やかさが加わり、右手方向がひらひらと軽やかに音が舞うようになります。んー、これは面白いかも!片方でも十分な効果ですが、両方合わせると更にバランスが良くなるような感じです。
このCD、帰りにカーオーディオでも再生してみたのですが、歪み感が激減していて、ついいつもよりボリュームを上げてしまう。クラシックソースの場合普段はボリューム位置30位で聴いているのですが、34迄上げても全く煩くなりません。高域と立ち上がりを誇張したデッカ録音のキャラクターが減少して、埋もれていたフジ子さんさんの持つ独特のタッチの丸みが素直に出てくるようになります。

総評として、後藤さんの提唱するこれらの電磁波対策アクセサリは聴感上何らかの効果があるように思います。ただ、価格が適正なのかは商品が商品だけになんとも判断のしようがないのと、音の変化の方向性が、オーディオ的な意味での再現性を練られたものというよりは、Hi-Fi的な輪郭感、ワイドレンジ感、空間の色気や立体再現性を廃した、より自然な方向性、低歪みでスムースな傾向に向かうものであり、行き着く先が自然で地味であるが故に、オーディオ的なインパクトやはったりの効かない音になっているとも云えます。再生音楽にヒーリング、癒しや安らぎを求める人向きで、積極的にステージを演出し、音を聴かせよう、リスナーを振り向かせよう!というアクティブな方向とは真逆かも知れません。以前に後藤さんか提唱していた音楽性の高いヨーロピアンサウンドとは、がらりと違う方向性に変わってしまっているのですが、これはこれで、オーディオ機器を長年販売して色々経験してきたプロの行き着いた結論なのだろうと思います。昔紹介して貰ったブランドやアクセサリの話を降ると、黒歴史的に「あの頃はそれが良いと思っていた、間違ってました、ごめん♪」みたいに半分冗談で仰るのですが、これはちょっと寂しいかなぁ(^^; 現在の音の方向性が当時と異なるからといって、過去こゴトウ総合音響が販売してきた多くの"音楽性溢れる"ヨーロッパ・アメリカ製品の価値が下がったのかと言われると、私はそうは思いません。それらは製造が終わり中古機器として出回る中でも未だにその輝きを失っていませんし、私個人的には今でもそういった欧州音楽文化の薫り漂うヨーロピアンサウンドのベクトルを追い求めていますので(^^)

ということで、今回の試聴レポートはこんな感じです。ゴトウ総合音響では今後も東京のローテル事務所での試聴会を予定しているそうですので、ROTELやB&Wショップチューン、そしてこれら電磁波対策アクセサリの真偽にご興味がおありの方は参加されると良いと思います。また、名古屋近郊、近県にお住まいの方は是非後藤総合音響さんに足を運んでみてください。ハイエンドオーディオショップにありがちなお高く止まったところは全くなく、尾張のあきんど(笑)って感じの庶民的で気さくな方ですので、初心者の方でも引け目を感じずに色々楽しくアドバイスを受けられると思います。

その4 番外編 B&W CM1試聴レポート
■その5 ゴトウ総合音響の電磁波対策アクセサリ、人柱購入してみました(爆) へ続く予定〜。

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