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【HDMI・DVI】PCディスプレイのスマート&最短スリム配線テクニック【DisplayPort】

【PCのスリム&スマート配線ノウハウを公開してみる】
USBハブモニタ切り替え|ディスプレイ配線|入力デバイスDisplayPort

ブログ製作母艦、ASUS VivoMini VC65-G108Zの進水にあたって、セッティングでまずSSD換装メモリ増設をほぼ同時に行ったのは前述したとおりですが、それ以外に今回見直しを図ってみたのが、マルチモニタ電源ケーブルUSBケーブルLANケーブルなどのパソコン配線系統の全面的な見直しです。PCやオーディオ用の配線ケーブルは既にたくさん所有していて、なるべく手持ちのケーブルで済ませることが出来ればと思ったのですが、実際にあり合わせで配線してみると長すぎてグチャグチャ・・・実用上はこれでも問題ありませんが、精神衛生上あんまりよろしくありません…。

DELL P1914S トリプルディスプレイ

箱ピュアのポリシーは、ピュアオーディオAV(オーディオビジュアル)も、そしてPCオーディオも、なるべく見た目が美しいケーブルを、無理の無い範囲で最短配線を心掛け、スマート且つシンプルに♪これがモットー。特にパソコン周りは地味なOAケーブルで野暮ったくなりがちですので、コネクタのデザインやケーブルの細さにこだわりたい、出来れば目立たせず、どうせ見える場所はむしろ目立つように美しく♪みたいな(^^)ゝ

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これまでのPCモニタ3台(トリプルディスプレイ)×PC2台(切り替え)の配線について

長年トリプルディスプレイをやっていて、モニタは2003年製の古いEIZO製DVI/D-Sub接続IPSモニタが3台。1台で2系統の接続が可能ですが、合計するとDVI-Iが5系統とVGA(D-Sub)が1系統。2000年代に作られた古いPCモニタのデジタル入力は大半がDVI-IやDVI-Dしかありませんでしたから、HDMIやDisplayPortが主流の新しいPCを繋げる場合には、変換ケーブルもしくは変換コネクタがそれぞれ必要になってきます。

・EIZO L685(左)
↑DVI-I(1)←DVIケーブル1m←HP d325 SF/CT
↑DVI-I(2)←DVIケーブル1m←AREAスパイダーH←USBケーブル20cm←USBハブ←USBケーブル50㎝←ASUS UL20FT
・EIZO L695(中)
↑DVI-I(1)←DVIケーブル1m←HP d325 SF/CT
↑D-sub(2)←D-subケーブル50cm←ASUS UL20FT
・EIZO L685(右)
↑DVI-I(1)←DVIケーブル1.5m←HP d325 SF/CT
↑DVI-I(2)←DVI/HDMI変換ケーブル1m←ASUS UL20FT

internalELECOM KM-A22BBKを使い、USBディスプレイアダプタ1個で2台のPCを切り替え共有する方法

これまでは上記の配線方法で2系統のPCをトリプルディスプレイに対応させ、PC2機でモニタ3台を切り替えつつ使用していました。これでもUSBディスプレイアダプタ周りが無駄に長いのですけれども、それ以外は概ね最短配線にしています。但し太さについてはPLANEXのHDMIケーブルはΦ7mm、VGA(D-Sub)やDVIケーブルはスリムタイプでもΦ5mm弱あり、デスク上で視界に入ると圧迫感がありました。

極細のDVIケーブルやD-sub(VGA)ケーブルは存在しません

従来のディスプレイケーブル配線は、DVI-Iが4本とD-sub1本、加えてASUS UL20FTで1系統のみHDMI to DVI変換ケーブルを使用して来ました。今回はDVI-I接続3系統を占有していたHP d330が退役し、新たにASUS Vivo Mini VC65のDisplayPort出力と、HDMI出力がもう1系統加わりますので、新規でHDMI to DVI変換及びDisplayPort to DVI-D変換、更に追加のUSB3.0ディスプレイアダプタが必要になり、全体としてモニタ配線系の大幅な見直しが必要になります。

internalCable MattersのHDMI←USBディスプレイアダプタで3画面にしてみたれびゅう

最短距離でスマートに配線したい!という思想に基づいて、先ずは短いDVIディスプレイケーブルを色々物色しはじめたのですが、ここでとんでもない現実にぶち当たります。いまさら旧規格のDVI-IやDVI-Dケーブルを見繕うとなると、現在では1m未満の長さが殆ど市販されていません。あってもピュアオーディオみたいなトンデモ価格設定だったり。ヤフオク!でも見当たりませんので、そもそも論として過去にそんなに作られていなかったのかも。手持ちも1mや1.5mのDVIスリムケーブルは何本かあるのですが、短いのがないという。(管理人は細くて短いケーブルマニアですから、あれば無駄に色々持っているはずなのです・・・。)

DVI-Dケーブル・DVI-Dコネクタ

これがアナログVGA(D-Sub)であれば長さについてはよりどりみどりなのですけど、D-SubはD-Subで両端のフェライトコアが地味~に邪魔だったりするのですよね。。。そして、DVIケーブルにしろVGA用D-Subケーブルにしろ、スリムケーブルを謳うタイプでもΦ4.2~4.5mmもある為、見た目的にそこまで細くは無いのが問題なのです。。。

ディスプレイケーブルは敢えて極細スーパースリムHDMIケーブルでの接続がお薦め

そこでふと閃きました\(^o^)/。最近のHDMIケーブルでは、コネクタがとても小さく、極スリムケーブルで長さも数十センチ単位の短いものが市販されています。実際に取り寄せてみたところ想像以上に品質が良い。モニタ側DVI-I端子への接続にはHDMI/DVI変換コネクタを咬ませ、Φ3.2mmの超スリムで短いスーパースリムHDMIケーブルで最短配線。更に、母艦PCのDisplayPort出力にはHDMI変換プラグ(パッシブ)を咬ませることで、驚くほどスマートな配線が可能になるのに気付いてしまいましたd(^_-)。

今回はエレコムとATS directの2社を取り寄せてみたのですが、コネクタとケーブルの繋ぎ目のスリーブの長さ僅かに違うだけで、ケーブルやコネクタそのものはどうやら台湾CTi製でほぼ同じものと思われます。CTiの仕様書を読むと36AWG 極細OFC単線の束って書いてあるのですが!?・・・もしかして実は音質良かったりして・・・そのうちメインシステムで試してみよう。。

ELECOM-ATS-Cti-HDMI slim cable

ATS directはコネクタにロゴが入っているのと、丸っとバルクパッケージのぶん、単線導体に無理な折り曲げ跡が残らないのが良いですね。エレコムは細いブリスターパックに束ねて詰めているため、どうしてもケーブルに折り曲げ癖が付いてしまっています。尚、単線構造ですが極細のため屈曲性は良好です。背面のクリアランスが取れない場所等で問題無く配線出来るところもメリット。

ちなみに導体径は3.2mmで、最小化されたコネクタはスマートですが、ツルツルしているので抜き差しが多少しにくいのがほんのり弱点かも。但し見た目が良いので箱ピュア的にはむしろこれでOK。今のところ各社共にブラックのみでホワイトモデルが無いのが個人的には残念ポイント。今後もし白が発売されたら、視界に入る部分は交換したいかな~なんて♪

HDMI-DVI変換ケーブル

ついでですので、これまで標準的な太さのHDMIケーブルであるPLANEX/PQIのHDMI/DVI変換ケーブルPL-HDDV01を挿してきたASUS UL20FTの左側も、ATS directの極細HDMIケーブル+Rankie HDMI/DVI変換コネクタに交換します。↑画像の通り同じ1mでも存在の圧迫感がこれだけ違います。ノートの左側からΦ7mmの黒くてぶっといHDMIケーブルが出ていて長年うっすら不愉快だったのですけれども、これでデスクの上がスッキリしました♪

ELECOM 極スリム HDMIケーブル 極細

後日注:2021年6月、DIGIFORCEから同一製造元と思われるスリムHDMIケーブルが「ブラック/ホワイト/チャコールグレー/ネイビーブルー/オリーブグリーン」5色展開で発売されました。管理人のトリプルディスプレイ環境では、HDMIケーブルの色分けが出来ると背面の配線関係がより判りやすくなりますので、出来ればこちらに置き換えたいなと。。。ただ現状は長さが0.9mと1.8mの2種類だけみたい。。。

後日注:2020年2月にBUFFALOからブラックorホワイトカラーを選べる極細HDMIケーブルBSHD3Sシリーズが発売されました。バッファローから発売されているタイプは上記台湾CTI製とは違うようで、ケーブルの太さもELECOM/ATSは3.2mmですがBUFFALO製は3.7mm(5mタイプは4.4mm)で少し太め。カラーバリエーションはブラックの他にホワイトがあります。3.2mmのタイプで、万が一機器の相性や干渉による画像乱れ等が出てしまう場合は、こちらを試してみるのも良いかも知れません。

DVI入出力にはHDMI→DVI変換アダプタ(変換コネクタ)を使用します(条件あり)

PC或いはモニタ側にHDMI接続端子が無い場合はどうするか?その場合、DVI(DVI-I/DVI-D)出力若しくは入力端子にDVI/HDMI変換アダプタを使用します。双方向デジタル転送のパッシブ型アダプタですので製造品質に問題無ければ所詮は静止画デジタルですので画質劣化も一切無い筈です。この手のDVI-HDMI変換アダプタをHDMIケーブルの両端に取り付ける事で、元々HDMI端子を持っていないモニタとPC間でHDMIケーブルを使うことも条件次第では出来るかも知れません(要テスト)。

DVI-HDMI変換コネクタ2

HDMIをDVI-Iに変換するアダプタは、元々所有していたAREAスパイダーH付属品(中央)だけでは数が足りないため、ATS directの白色モデル(左)とRankie製(右)を追加購入しました。全て同じアダプタにしてしまうとモニタ裏の配線が判別出来なくなるので敢えて別々の変換アダプタにしています。こうやって比べるとメーカーで端子の精度が全然違う。。。

右側の白いタイプはATS DIRECTで購入したもの。Rankie製DVI-HDMI変換アダプタはAmazon.co.jpカスタマーレビューの評価が高くコネクタ精度も高そうなので選んだのですが、微妙にお高いな~とおもったら届いたものは2個入りでした(滝汗)。”2枚入れ”って商品説明の日本語が微妙にオカシイので理解できなかったYO!。HDMI→DVIアダプタは100円もしないバルク部品の中華製安物パーツも数多く出回っていますが、製造精度に難があるのか正常認識しないケースはありがちで、ここは巷のレビュー評価が高いものから選ぶのが正解かなと。

DVI⇔HDMI変換アダプタを使う際の注意点としては、

・HDMIの音声信号には非対応。
・入力機器側がHDCP(暗号化)に対応している必要があります(普通は対応しているはず)
・DVD-Iシングルリンクモードのみの対応で、アナログ映像信号を重畳するDVI-Dデュアルリンクモードには非対応※この場合はDVD-Iとしてのみ動作します。

このあたりを押さえておけば大丈夫です。

DisplayPort出力を敢えてHDMIに変換してしまいます(条件あり)

ここが今回の重要紹介ポイントの一つです。2010年以降徐々に主流化したDisplayPort出力。DisplayPortは解像度等の上限スペックが高い為、いずれ全てこれに取って代わられるとの話でしたが、結局未だに複数のモニタ接続規格が混在する中途半端な状況が2021年の今でも続いています。

実際にDisplayPortを使ってみて気になるのは、HDMIやDVIに比べ特にマルチディスプレイ接続での動作が不安定だったり、省電力モードからの復帰に手間取ったりする点。またDisplayPortケーブルの要求スペックが厳しい為に、配線しづらい太くて硬いケーブルばかりで、今回紹介した極細HDMIケーブル的なDisplayPortケーブルがこの先出てくるかは厳しそうです。こういった安定性の問題はDVIやHDMI接続ではまず起こりません。安価なビジネスPCでよりシンプルなHDMI端子が省かれがちなのは、動作云々よりもライセンス料のコスト削減が原因(DisplayPortは無償)らしいです。

internalASUS Vivo Mini VC65でトリプルディスプレイを実現する方法 その1

ASUS VivoMini VC65-G108ZのDisplayPort出力をHDMIに変換する上で問題になるのは、VivoMini VC65搭載のDisplayPort出力がシングルモードかデュアルモードのどちらか判らない点です。(シングルモードとデュアルモードの違いについての解説はこちら。)それもあってDisplayPort出力をHDMIに変換して使えるのか?ギャンブルだったのですが、価格がお手頃なMaclab.BC-DPH05BK DisplayPort→HDMI変換プラグ(パッシブタイプ)をお取り寄せして試したところ、問題無く変換出来ました。と云うかDisplayPortケーブルでPCとモニタを直接繋げるよりむしろ動作が安定しています・・・。

詳しくはASUS VivoMini VC65でトリプルディスプレイを実現する方法 その1にも書きましたが、VivoMini VC65のDisplayPort出力はカタログスペック上はDisplayPort1.2aで++表記の無いDisplayPort出力になるのですけれど、実際にはTMDS信号が重畳されており、パッシブ型変換アダプタ経由でHDMI/DVI共に映像出力可能です。試してみたら事実上のデュアルモード仕様でしたので、これたぶん似たような他の多くのPCでもこうなって感じです(もちろんやってみないと判らないので自己責任です)。

《ハードの初期設定でいきなり使ったりしなければ、その後は問題無く認識してます》

当初、VivoMini VC65のDisplayPort出力をDVI変換するため、↑のパッシブ型DisplayPort→DVI変換コネクタもお取り寄せしていたのですが、繋ぐDVIケーブルそのものがスリムタイプでもΦ4.5mmと十分太い。更に変換コネクタ20cm+DVI-Iケーブル1mで、合計1.2mの無駄に長いケーブルが、至近距離にあるPC真横のモニタに刺さるという間抜けな状態になってしまい、配線環境の改善美化にはなっていないという・・・。

VivoMini VC65_supersonico

50cmでも足りるのにちょっと憂鬱…。機能的にこれで済ますことはもちろん可能ですが、そこは箱ピュア美学が許しませぬ。今回はMaclab.BC-DPH05BKを使ってDisplayPort to HDMI変換での最短結線が可能になりましたので、結局、せっかく購入したDisplayPort to DVI変換コネクタBC-DPD2BKはお蔵入りして貰うことに相成りました。(モノは良いのでそれなりに使いどころはありそう。)

DisplayPort to HDMI to DVI変換ケーブル

DisplayPort to HDMI変換アダプタにスーパースリムHDMIケーブルを繋げ、終端で更にHDMI/DVI変換アダプタを咬ませる3段階変換の荒技ですけれども、これで問題無くDisplayPort to DVIパッシブ変換でのデジタル表示に無事成功しています。ご覧の通り左側のスーパースリムHDMI 70cm+両端変換コネクタと、右のDVIスリムケーブル1m+変換コネクタ20cmを比較すると、パソコン&モニタ背面/デスク裏の配線がこれ程まで簡素化されます。一般的な太さ×長さの配線とはこれだけの質量差があるのですね\(^o^)/。

~まとめ~

で、色々再検討してケーブルと変換コネクタを新調した結果、母艦をASUS VivoMini VC65に更新した2017年の時点で、トリプルディスプレイの接続ケーブルについて最終的に↓こんな感じになりました。

・EIZO L685(右) DVI-I(1)
↑ HDMI/DVI変換アダプタ←極細HDMIケーブル1m←ASUS UL20FT
↑ DVI-I(2) ← HDMI/DVI変換アダプタ ← 極細HDMIケーブル70cm ← ASUS Vivo Mini VC65
・EIZO L695(中)
↑D-sub(1) ← スリムD-subケーブル50cm ← ASUS UL20FT
↑DVI-I(2) ← HDMI/DVI変換アダプタ ← 極細HDMIケーブル70cm ← DisplayPort/HDMI変換アダプタ ← ASUS VivoMini VC65
・EIZO L685(左)
↑DVI-I(1) スリムDVIケーブル1m←AREAスパイダーH極細USB2.0ケーブル50cm←ASUS UL20FT
↑DVI-I(2) ← HDMI/DVI変換アダプタ ← 極細HDMIケーブル1.5m ← Cable Matters 4K UHD Display Adapter ← ASUS VivoMini VC65

これでΦ5mm~Φ7mmの各種信号ラインとキャブタイヤケーブルがΦ3mm~Φ4mmに極細化され、マルチディスプレイとワークデスク裏の空間がかなりスッキリしました。欲を云えば極細で短いHDMI/DVI変換ケーブルやDisplayPort/DVI変換ケーブルが存在すれば、変換端子の必要が無くなりより安全且つスマートなのですけれど、調べてみても今のところそういった製品は存在しません。そもそも論として極細配線にこだわるために変換アダプタを多用することが果たしてスマートか???という疑念は若干無きにしもも非ずですけれど、そこはまぁ実際の画像で判断していただければ幸いでございます(^^)ゝ。ちなみにまだこれは道半ば・・・。次はマウス/キーボード/テンキーなどの入力デバイスと、PCオーディオの要となるUSBケーブル、LANケーブル、電源ケーブルの見直しと高音質化に向けて色々試行錯誤してみます。

internalミニPCを導入したのでPC配線の美しさに拘ってみる 入力デバイス編に続く。

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