
ヘンデル:水上の音楽 | |
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指揮者のサー・ジョン・エリオット・ガーディナー。以前に英国のB&Wのコマーシャルに出てまして、なんでもMATRIX802S3を使われているとか!?現在はNautilusなのかしら?同じく指揮者の故ヘルベルト・フォン・カラヤンが自宅やグラモフォンでのレコーディングモニターにB&Wの初代Matrix801以降を使用していたことは有名ですが、ロシアの指揮者ワレリー・ゲルギエフのインタビュー番組を以前に観たときも、マリインスキー劇場のオフィスか何かだと思いますが後ろにノーチラスが置いてありました。


旧マトリックスシリーズは現行のノーチラスシリーズと比べると全域に軽快なナチュラルさと穏やかさがあり、トゥイーターが歪んで五月蝿いと感じさせるようなことはあまり無かったのですが、Nautilusへモデルチェンジされ一気に現代的な高い解像度とスピード感を獲得した結果、厳格なモニタースピーカーとして接続される機器や録音の誤魔化しが一切許されない厳しさも同時に兼ね備えてしまった印象があります。そんなB&W 800シリーズのアキュレートなシビアさを目の前にすると、私などは身の丈に合わないと感じてどうしても尻込みしてしまうのですけれども、やはり普段クラシック音楽を中心に聴いているオーディオファイルとして、B&Wの上級モニタースピーカーをリスニングルームに持ち込む事へ常にある種の憧れを感じずにはいられません。
管理人の場合、ここ数年店頭試聴時には

B&Wのサウンドは、正にモニタースピーカーの名に相応しい歪みのないアキュレートな広い音場とそこに浮かぶ正確でシャープな音像、強烈な解像感を伴うセンシティブでクールな高域とフラットな周波数特性など、他メーカーのスピーカーとは次元の異なる圧倒的な情報量が特徴です。反面これだけの情報量と引き換えに使いこなしの難しさも第一級。ノーチラス・ツイーターの応答性の良さが災いし、生半可なクオリティのアンプやケーブルを繋げて音出しをした場合には、高域方向の神経質さが耳につきとても長時間聴いていられない類のキツく耳に痛い音になってしまう状況にしばしば出会います。かといって分解能の低く高域方向が丸まった甘い音色のオーディオ機器との組み合わせではノーチラスが持つ本来の高解像度を基調とした高性能な持ち味を十分発揮することは出来ません。ノーチラスをそれらしく鳴らすためには、全帯域に於いてハイスピードで情報量が多く色付けを廃しながらも一切の歪み感を感じさせない質の高いアンプ・SACDプレーヤー・スピーカーケーブル・クリーンな電源システムなど、ブランドに惑わされないトータルでの優れたリスニング環境を揃えることが必須になります。
B&W800シリーズは、ハイエンドオーディオの世界でも、再生芸術・・・生より艶っぽい個性的な音色を備えた危うい魅力のスピーカーにカスタムメイドの真空管アンプを繋げて、怪しいブランドのビンテージ?ケーブルを繋げ、出てくる音は非現実的だけれども夢のような魅惑の音空間〜♪的な方向性とは思考回路が全く正反対にある、モニタースピーカーとしてあるべき現実を直視することを大前提としたスピーカーだと云えると思います。

モニタースピーカとしてのB&W製品は文句なしに素晴らしいです。現在の選択肢の中ではほぼ間違いなく究極と云えます。ポリグラム系列など多くのレコーディングスタジオでリファレンスモニターとして使用され、オーディオメーカーの開発用スピーカーとしても現在最も標準的であろう存在。生演奏を知る音楽ファンで、オーディオマニアックな魑魅魍魎の世界には興味が無く、最もハイクオリティで正確な音質、そして家具としても優れた質感を備えた一級品をお金に糸目を付けずに一流のシステムをしっかりと組まれる。或いは音楽モニターとして業界人が仕事用に最善のシステムを組みたい。こういったニーズの場合にはB&W Nautilus 800シリーズ以外の選択肢は敢えて考え無い方が正解かも知れません。

しかし、これが予算に限りがある皆様となると話は別になりそうです。先にも書いたように、
とはいえ、2005年よりダイヤモンドトゥイーター搭載などノーチラスシリーズの内容がマイナーチェンジでほぼ一新されました。このモデルチェンジをきっかけに従来の高域方向の神経質さが解消されていればこれ以上の選択肢は他に無いだろうと思います。新型の

B&Wの製造面での拘りについてjazzaudiofanさんのブログに耳寄り情報があります。私も英国よりDVDを取り寄せてしまいました。
※2007年追記:B&Wでは2005年末より中間価格帯ラインナップとして
※2009年追記:B&W CMシリーズにCM5及びCM9、CMシリーズ全機種にピアノフィニッシュんが追加されました。 《2009/05リンク本文修正》
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ダイアモンドを使ったモデル、使わないモデルにかかわらず非常にナチュラルな方向に変化しています。
マイナーチェンジなのであまり話題にはなっていませんが、かなり高い評価を得るモデルになるでしょうね。