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ネットワークオーディオプレーヤーに注目してみる3 PIONEER N-50 / N-50A / N-30 / N-30AE

【ネットワークオーディオプレーヤーに注目してみる】
序章ONKYO|Pioneer|DENON定義

internalCategory:ネットワークオーディオ/FMチューナー
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internalCategoryカテゴリ:PIONEER/プラズマテレビとDVDプレーヤー

価格と内容のバランスを考えると、ONKYO T-4070よりも、PIONEER N-50の方が個人的には手が届きやすいかな~なんて考えたりもしてます。Pioneer N-50 (後継モデルはN-50A) ってネットワークチューナーとして以外にも単体DACとしても使えそう。

元々パイオニア製品が好きでプラズマディスプレイ/DVD・HDDレコーダー/DVDプレーヤー/ユニバーサルプレーヤー/CDレコーダー等々を使ってきた経緯もありますし、SACDプレーヤー選びでも書きましたが、パイオニアは、コストダウンで軽薄短小化しつつあるオーディオ不況の中で、比較的安いモデルであってもパーツ品質や筐体構造に今でもこだわりを感じさせるメーカーです。

PIONEER N-50はデジアナ分離のEIコアトランス2基にリジッドアンダーベース構造で重量7.3kg。N-30が5kg 。ライバル機のONKYO T-4070は5.8kg。どっちを買うかは中身の回路を見てからじゃないと決められませんけれども、既にN-50の方は内部が小さい画像ながら公開されてます。

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見た感じツイントランスやデジアナ分離は良いとして、回路的にはMARANTZ NA7004や同クラス(7~10万)のCDプレーヤーを想起する感じの構成かな。ちょいアナログ段が価格なりかも・・・。但し32bit/192kHz対応ですので英WolfsonのWM8741をLRツインで使用していたSACDプレーヤーのPD-D9MK2とは違い、どうやらAKMの最新型チデバイス”Audio 4 Pro”を積んでいると推測。 DENONの新型DCD-1500SEと似たようなクオリティと構成になるのかな。この旭化成チップ、既存のDACチップの次元を超えて相当音が良くなってるらしいですので一台欲しいな~なんて。

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それと32bitDACチップの性能を引き出す為に、Hi-bit32/Hi-Sampling Audio Processingと呼ばれる新機能を搭載しています。擬似的に32bit相当の情報量を創出するアルゴリズムですから、DENONの新しいAdvanced AL32 Processingのパイオニアバージョンみたいな感じでしょうか。on/offできるのだろうか・・・。更にN-50の場合、圧縮音源に対してレガートリンクコンバージョンと似たような「オートサウンドレトリバー」と呼ばれるデジタルオーディオプロセッシング処理を行い、欠落情報の疑似補完をするみたいです。その他、同社AVアンプのフラッグシップSC-LX83の機関技術が色々とフィードバックされてそうな感じです。

ONKYO T-4070との違いとして、N-50はUSB-DACとしても使用可能です。(USBメモリ/DAP読み取り用のUSBポートのみでは無く、リアにアイソクロナスのUSBデジタル音声入力がある。) 更にDAC-1000でお馴染みのアシンクロナス伝送に対応。

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但し、T-4070で装備しているデジタルAES/EBUバランス入力が無いのが個人的には痛いかな。N-50のDACとしてのデジタル入力は光/同軸/USBの3系統。T-4070は光/同軸/AES・EBU(XLR)の3系統に対応ですので、組み合わせる機器によって選択肢が変わりそう。

それから、今回のPIONEER機はN-30含めFM/AMチューナーを内蔵していません。アナログチューナーが必要な方は現時点ではONKYO T-4070かDENON DNP-720SEのどちらかになります。PIONEERの場合、インターネットラジオにはvTunerで対応。従来型チューナーとしてはONKYO機の方がより踏み込んでいる印象があります。

音作りはSACDプレーヤーの傾向を踏襲してくるとしたら、ONKYO T-4070とは毛色が大分違う、響きと柔らかさを表現する大人っぽい感じになるのかも。こればっかりは聴いてみないと何とも云えませんけれど・・・。

Pioneer n-30ae

下位モデルのPIONEER N-30 (後継機はN-30AE)は、DENON DNP-720SEと競合するエントリークラスの価格設定ですけれども、訴求力が若干弱いかな。。。上位のN-50は単体DAC/USB-DACとしても活用できますが、N-30にはDNP-720SE同様、S/PDIFの外部デジタル入力がありません。二重低板リジットアンダーベス構造も省かれ、トランスもたぶん一基。スペックは24bit/192kHzでHi-bit32/Hi-Sampling Audio Processingには非対応ですから、SACDプレーヤーの下位モデルPD-D6MK2みたいにバーブラウンのチップかウォルフソン辺りでしょうか。安いといっても定価5万ですから、汎用性と将来的な拡張性の両面から単体DACとして使えないのはかなり痛いと思います。・・・ここは皆様、敢えてN-50 / N-50Aを購入されるのがお得ではと…。

現状ちょっとな~と思ったのは無線LANについて。管理人の環境では実用上無線LAN必須(PC系統とオーディオ系統は電気的に完全分離したい~)なのですが、PIONEER機の場合デフォルトで無線LANに対応している点はありがたいのですが、別売の無線LANアダプター「AS-WL300」のお値段がなかなかどうして。Bluetoothアダプタの「AS-BT200」もとぅ~えくすぺんしぶ。この辺りは無線LANを最初から積んで尚廉価なDENON DNP-720SEは使い手の都合をよく考えてるなぁと思います。

まぁBluetoothなんてAirPlayがあれば正直使わないですし、無線LANについては前のエントリでも紹介した汎用のLAN端子用無線子機 メディアコンバーターを使えば良いのかもですが、パイオニア純正の方が音質や相性面での信頼性は高そうですので悩みどころ。それはともかくPIONEER N-50/N-30では他にiPodTouch・iPhone・iPadでのAirPlayとリモートコントロールに対応(リモコンappはAndroid端末にも対応)。あと前面のフルカラー液晶ディスプレイでは再生ファイルのデータとアルバムアート・・・画像の表示が可能です。これって今まで無かったですよね!

Pioneer ネットワークオーディオプレーヤー N-50
PIONEER N-50 N-30 フロントディスプレイ

前述したONKYOT-4070とN-50のどちらが買いか?これはもう当然、皆様聴いてみて音が好みの方です♪ 似たようなコンセプトと外観ながら、DACとしては全く違うデバイスと最新技術を投入した両機種ですので、かなり毛色が違うんじゃ無いかな~と予想。ちなみにN-30の英国小売り価格は£349。N-50が£499。こちらも今のレートでは日本と同じような水準になりそうです。

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