◆本日の一枚
展覧会の絵&子供のアルバム
展覧会の絵&子供のアルバムフェルツマン(ウラディミール) ムソルグスキー チャイコフスキー

カメラータ・トウキョウ 2004-12-15
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おすすめ平均 star
star絵の具をたたきつけるような展覧会の絵

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内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
CBSから移籍した先のミュージック・マスターズがクラシックから撤退すると同時に、日本の音楽ファンの前から姿を消したフェルツマン。3年前ようやくメキシコurtextで復活したが、肝心の音盤はやたら手に入りにくかった。だからこうして国内盤として広く流通するのは喜ばしいことだ。鋭敏な詩的感性をさらに一段磨き込んだこの神秘思想家の現在は、まずオマケじみたチャイコの、しかし比類なき演奏でお確かめいただきたい。変幻自在の音色魔術、意味深長なピアニシモと軽やかに飛ぶスタッカート、霊感に満ちた馥郁たるカンタービレが生み出す生彩に富む表現に心奪われること請け合いだ。「展覧会」では、ソ連最後のヴィルトゥオーゾと謳われた鉄壁の技巧が冴え渡るが、わけてもこの曲に頻出する無数の和音を混濁させずに鳴らし切るトーン・コントロールは傑出している。過剰な意味の負荷を避け、クリアな音響を愚直なまでに追求したこの演奏は、凄味ある豪快さはもちろん、繊細過敏な美しさでも一頭地を抜く出来映えだ。 (川田朔也) --- 2005年01月号


キエフの大門先日のエントリで購入予告したロシアのピアニスト、ウラディーミル・フェルツマンのムソルグスキー展覧会の絵が届きました♪ 早速再生してみたところ、まずは冒頭のプロムナードのテンポの速さにびっくり!しかし、ただ速いだけでなく大変音楽的な歌い方でもあり、ぐぐっと引き込まれるキャッチーな演奏です。その後も音楽的な歌い回しと飽きさせないリズミカルな演奏が続き、締めのキエフの大門では敢えてフォルテではなくメゾピアノで入り、レガートで演奏され徐々に音量を上げてドラマティックに盛り上がっていく演出。生で聴いたらコレは楽しそうですね♪ ジルベルシュテイン盤の古典的、ロシア正統的な演奏に対し、こちらは男性的なスケールとたっぷりの歌心を織り交ぜた、アバンギャルドな展覧会の絵に仕上がっています。

展覧会の絵 ウィーン原典版(運指:ヴラディーミル・アシュケナージ)

録音はクリアでオーディオマニアが喜びそうな?現代的でハイスピードなサウンド。アナログ的でウォームで厚みと丸みのある中〜低域と、極めて立ち上がりの速いクリアでキラキラとした中〜高域の組み合わせ。解像度が高くEVO-CDA-1VLImage11サブシステムAでは情報量が飽和気味ですが、アンプのスピードのお陰で高音質感が際立ちます。音質よりもヨーロピアンテイストの暖かみにを重視しているサブシステムB(公開予定)ではイマイチ。メインシステムでは高音質を通り越してむしろレコーディングで使用されたスタインウェイピアノや録音会場の音質(全体にあまり音色が良くないw)の粗がきこえてしまいつつも、血の通った演奏の面白さにそんな欠点が吹き飛んでしまうような印象。展覧会の絵のダイナミクスとフェルツマンの歌心を表現できるのはやはり表現の深いメインシステムの方になります。

これ、録音が2002年5月のメキシコでレコーディングスタッフもメキシコ人。以前あちらのマイナーベルでリリースされていた録音のようです。この音質を聴く限り、日本でカメラータ東京から発売されるにあたり何かしらリマスター?されているような気がするのですが、、、勿論、メキシコ盤のCDを持っていないので何とも言えないのですが、この音質はあっち産ではありえなそうな高音質感とサウンドバランス(笑) 帯にK2レーザーカッティングと書いてありますが、これは高品位なプレスマスターを作る技術ですが、それ以前にJVCビクターレーベルの20bitK2系の音になってる気がします。

チャイコフスキー/子供のアルバム(標準版 ピアノ楽譜)

カップリング曲の子供のためのアルバムは、チャイコフスキーが作曲した子供向けの小曲集で、ピアノを習うロシアの子供達にとって必修となる曲集。ブルグミュラー25の練習曲 Op.100みたいな非音楽的幼稚曲集(・・・私恨んでますともw)と違い、極めて音楽的に不備なく洗練された小曲集です。この曲集がプロのピアニストによって演奏されCD収録されること自体がかなり珍しいことですが、フェルツマンは十分にリサイタルでの演奏に耐えうる深い音楽性を湛えた非常に音楽的起伏と歌心にとんだ演奏が為されています。
シューマン/こどものためのアルバム 作品68(パウル・バドゥラ=スコダ監修)

チャイコフスキーの子供のためのアルバムはシューマンのユーゲントアルバム(こどものためのアルバム)に触発されて書かれた物らしいですが、言われてみると確かにそんな感じも。。。。(といいつつ、調べるまで知らなかった。) 強いて云えばシューマンのはロリコンっぽくて、チャイコフスキーのはショタコンっぽい雰囲気(死) フェルツマンは自由な抑揚表現と豊かな音楽性を持ってとってもこの小品集を可愛らしく、時にコケティッシュに演奏されていますが、上手いんですけどこれは大人目線の音楽解釈。
ショパン:夜想曲全集
ショパン:夜想曲全集フェルツマン(ウラディミール) ショパン

おすすめ平均
stars幻想的夜想曲集

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敢えて苦言を呈するならば・・・才能が溢れすぎていること(笑) こどものアルバムはもっと、こう、才能の赴くがままに音楽を表現しようとするよりも、チャイコフスキーの旋律をそのまま素直なタッチで、清々とした雰囲気で少年合唱団のソプラノのように、バレエを志す小さな子供達のように演奏した方が、本来の曲の持つ素朴さやシンプルな美しさが際立つように思います。とは云えそれではプロの演奏家のレコーディングとして学習用小曲集の域を出ないつまらないものになりかねませんので、なかなか難しいところではありますが。。。昔ラジオで聴いた演奏で、リューボフ・エドリーナというロシア人女流ピアニストが演奏する「子供のアルバム」が非常によかったのですが・・・残念ながら検索しても出てきませんでした。もし再び録音に出会う機会があったら是非とも確保したいところです。

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