1)SACDプレーヤーに思いを馳せる・・・2011 Autumn
2)遂にSACDプレーヤーが届いた@ONKYO C-S5VL
3)ONKYO C-S5VLの中身をいきなり大公開〜♪
4)ONKYO C-S5VL音質レビューその1 SACD編

         C-S5VL_SACD
SACDばかりに気を取られていましたが、オンキヨーC-S5VLのCD再生音には驚きました。価格を考えると非常に良いです。むしろSACD以上に良いというか、全くSACDの性能に遠慮していません。普段SACD再生機とCD再生機を別々に用意出来る人は一部のオーディオマニアに限られるでしょうから、実用上大半がCD再生に使用されることを鑑みれば、多くの人にとってC-S5VLは大変現実的な選択になり得ると思います。
【注:CD再生についてはテスト時にPCM FILTER 3を使用しています】

通常のCDをC-S5VLで再生した印象を、例によってポエム全開で述べさせていただきますw SACDに比べCDは更にクリアでサーフェスが滑らか。音像の骨格は線が細く切れ味良くハイスピード、適度なメリハリがあり輝き感のある音色もなかなか多彩。響きの滞空感も十分。空間がより後方に広がるSACDよりも各音像の抜けが良くなります。ヴァイオリンなど高音楽器では、SACDと比してしばしば歪みが気になる事があるものの、オーディオ再生的なリアリティは高く、活き活きとした音。下位フォーマットの方がクリアというと矛盾して聞こえるかも知れませんが、SACDと比べて情報量が少ない分、音場空間が整理されてより見通しが良くなるんです。これは例えばDACのアップサンプリング等でもそう。
         DAC-1000(S)
プレーンな音色でフラット基調のSACDと比べると、音場は軽くデフォルメされていて、レンズで云うところの樽型歪曲収差を感じます(注:これは特にPCM FILTER 3、5で顕著)収差とかのたまう前に箱ピュアのデジカメ画像の歪曲収差をなんとかしろって話ですが・・・w CASIO EXILIM EX-Z750の後継機を鋭意募集中ですので、お薦めがあったら教えてね♪

SACD Hybrid盤の場合でも、SACDレイヤーの素直でパースペクティブな音場も素晴らしいですが、CDレイヤーのメリハリと積極的な音楽性も捨てがたい。きめ細かやかな音質よりも、音楽のダイナミクスを積極に楽しみたい時には、むしろSACDよりCDレイヤーが良い場合が多々があると云いますか、C-5SVLのCD再生音からは良い意味でそこはかとない活力を貰えます♪

低域方向もSACDよりも更に明瞭で振幅が潰れずリアリティがありますが、他機と比較した場合のバランスとしてはやや高域の質感重視のサウンド。音像はスリムでニュアンス豊か。定位感と音場感は音像が小さくシャープで広がり感は程々。全体としてC-S5VLはフレッシュでクリーンな音質が身上です。よってこれといった弱点もありませんが、ディティールについてはやや食い付きが足りない所があるかも。なんだろう?どんなCDでも心地よく破綻無く鳴らせる≒より濃厚で深い領域に踏み込む前に、敢えて踏みとどまっているような印象で、バランス重視の音作りです。

ONKYO C-1VL

以前にエントリを書いた上位モデルのONKYO C-1VLと比較した場合、繊細感とストイックなディティールの描写力という面では正直敵いません。そこにはどうしてもクラスの差があります。しかし、C-S5VLの方が沢山のCDを忌憚なく楽しく聴くのにはむしろ向いているとも云えます。比べるとC-1VLのキャラクターはとっつきにくい上方の着物美人でしょうか♪
《注:あくまでイメージ画・・・妄想電波ですw》

管理人の場合、CEC TL5100Z/TL51Z(工事中)CREEK CLASSIC CD/Evolution CDなど普段 10〜20万円台のCDプレーヤーを複数所有していますので、C-S5VLはあくまでSACD再生の専用機であって、CDはどうせ駄目だろうとタカをくくってましたが、CDプレーヤーとしての出来が予想よりずっと良いので、システムの組み合わせを色々と考え直す羽目に。

C-S5VLの表面的な「音質」面だけを切り取れば、価格の割に出来が良いよね〜位の評価になるのかも知れませんが、それ以前に音楽再生機として優秀。C-S5VLを手にした人の多くは、沢山音楽を聴こうという気に無意識にさせられるはず。音作りに独善的な脚色が無く、特に高音質盤をプレーヤー側の個性でデフォルメせずストレートに再生してくれる点は、個性的な音質の製品ばかり追求したがる私にはかなり新鮮でした。
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そして凄いな〜と思ったのは、CDの音質がSACDに全く遠慮していないところ。どれとは云えませんが、他社のSACDプレーヤーには、あからさまにCD側の音質には手を抜いて、SACDフォーマットの優位性を誇張しているモデルがあったりします。C-S5VLにはそれがない。だからSACD-Hybrid盤を再生すると、困ったことにCDレイヤーの音質がSACDより聴感上良く聞こえる逆転ディスクにしばしば遭遇することにも。
CEC TL51XR ベルトドライブCDプレーヤー

また、管理人がSACDプレーヤー導入した場合に一番に危惧していたのが、SACDプレーヤーのSACD再生音が、どう聴いてもメインで使用しているCEC TL5100ZのCDレイヤー再生音より劣ってしまう状況です。こうなるとSACDプレーヤーを導入した意味が殆ど無いし、実際PIONEER DV-585Aではまるっきりそんな感じで煮ても焼いてもどうにもならなかったのです。しかし、C-S5VLであれば、良く録音されたSACDであれば、TL5100ZでのCDレイヤー再生音を、SACDフォーマットの優位性を生かして超えることが出来ます。特に高域方向へ伸びるSACD独特の情報量の多さと爽やかな抜け心地は、どんな高級CDプレーヤーを持ってしても再現できない部分。これをC-S5VLはしっかり再生してくれるので、SACDフォーマットの優位性をしっかり担保してくれているという安心感があります。
マッキントッシュ・リファレンス・ディスク/ジャズ・ヴォーカル編~弘田三枝子/Jazzing Mico

あと、今回のリスニングテストでは主にクラシックのSACD/CDを使いましたが、このプレーヤー、クラシックのみならず、ロック・ポップスでもいけます。アニソンもばっちりw ボーカルが超ピンポイントで定位しますので、むしろクラシックよりも実は合うかもな〜なんて言ってみたり。10〜20万の低予算で箱庭的オーディオシステムを組む場合、CD/SACDプレーヤーにはとりあえずC-S5VLを押さえ、アンプとスピーカーにより予算をかける方が幸せになれると思います♪
        
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ONKYO C-S5VLは所謂オーディオマニアよりもむしろ音楽愛好家、そして特に予算のない若い人・・・学生さんにこそ敢えて使って欲しいモデルかもです。この価格で据え置き型のCDプレーヤーらしい巷の中途半端なPCオーディオPS3レベルでは、そう簡単に超えられない正統派の音がしますので、ピュアオーディオにそれほど詳しくない皆様に、このプレーヤーでまず音楽性の意味を知って欲しい。C-S5VLはハイエンドオーディオにありがちな過剰演出無しに、しかし活き活きと音楽が鳴りますから。

今のトレンドになっているPCオーディオを極めるにしても、こういう音を羅針盤として持っていると、圧縮音源を基準にしたDAPや半端なPCトランスポートの音楽性欠けた音、空間情報の欠落、所謂「死んだ音」が、如何に「音楽」にとって足枷になっているのか、理屈では無く感覚的に理解できるようになると思います。そして身近に良いお手本があれば、自分が使う携帯音楽プレーヤーの取捨選択や、PCオーディオの高音質化アプローチでも、自ずと理想的な方向性が見えてくると思うのです。
ONKYO CD/SACDプレーヤーC-S5VL

あっそうだ♪ 子供を上質な音楽で情操教育したい家庭にも出来の良いSACDプレーヤーを1台是非如何でしょうか?超高域が聞こえてる内にこれで子供達を洗脳しましょう(笑)きっと上等な耳の持ち主になる筈です♪な〜んてね(*^-^*)

次回は、
ONKYO C-S5VLをA-1VLと合わせてみました。
C-S5VLのウィークポイント?と使いこなし♪についてです。

【C-S5VLのその他のユーザーレビューはこちら】
ONKYO DIRECT 購入者レビュー
Amazon.co.jp カスタマーレビュー


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