遂に念願の大画面薄型テレビ、パイオニア・ピュアビジョン PDP-427HXがリビングルームに届きました。購入店は県内のコジマでしたので配送設置料は無料。焼き付いて中古としての価値がないSONY WEGAは、家電リサイクル料を払って引き取って貰いました。先ずは配達員立ち会いの下で開梱通電し、画素欠けなどの初期不良がないか目を皿のようにしてチェック。幸い問題は全くなく一安心。それにしても外観デザインの美しさと高級感は、オーディオマニアやインテリアにこだわりのある皆様に所有する喜びを与えてくれる素晴らしい仕上がりで、払った額に見合う以上のハイエンドなオーラが漂っていて思わずうっとり♪

デザイン優先のブラックの光沢枠は映り込みが気になるのでは?との心配の声もありますが、実際使用してみると判りますが、実用上気になることはあんまり無いだろうと思います。それ以上にモダンデザインの家具として、光沢枠の醸し出す存在の高級感はPioneer PureVisionにとっての外せない個性でしょう。ヨーロッパではシルバーのプラスチック筐体よりこちらのデザインの方がウケるというのも頷けます。
ピュアビジョンの中のヴァイオリニストはNicola Benedetti。
Pioneer PUREvision 42V型 地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンプラズマテレビ PDP-427HX | |
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【設置サービスと保証について】
現物を見てやはりという感じですが、プラズマテレビの設置は2人以上で行った方が無難です。まず店頭で受けた印象よりも随分大きい。PDP-427HXの本体重量は僅か29kgで、ブラウン管テレビと比べると随分軽く、プラズマテレビの中でも現在最軽量を実現していますが、構造上画面に触れるのは望ましくない&そのままでは自立しませんから、一人で持ち上げて設置しようとするとかなり無理が出てきます。大切なプラズマパネルに万が一傷を付けないためにも、通販・実店舗に拘わらず設置サービス込みで販売されているお店を選ぶ事をお薦めします。あと、部品としてのプラズマパネルが高価である以上、万が一の際の5年保証
は必ず付けておきたいところですが、PIONEERが自社で5年間安心サービス保証(有償)を設けていますので、長期保証のないお店で購入された場合は必ずこちらに加入しましょう。大画面薄型テレビは他の白物家電よりずっと高価なものですので、目先の僅かな値引きに囚われず、保証・設置リスク・運送リスク・初期不良への交換対応可否などを含め、評判の良い信頼できるお店
で購入されるか、或いはメーカー直販のパイオニアオンラインから購入されることをお薦めします。(オリジナルAVラック
やピュアビジョン専用スタンド、
ホワイトカバーキットを同時購入する場合、パイオニアオンライン
はかなりお買い得です。)
欲しいのですが値段が…(@_@;)
【専用スタンドについて】
うちの場合主に予算上の都合から、パイオニア純正の専用テーブルトップスタンドをPureVisionと同時購入しました。ちなみにPDP-507HX
及びPDP-427HX
・
PDP-427HXDは、この専用テーブルトップスタンドに乗せた状態で左右にスイーベル(首振り)可能です(Woooのスイーベルスタンド
のように自動ではありません)。動きはスムースで軽く、掃除の際や後部の配線を抜き差しする場合など、この首振り機構がなかなか便利で、色々なメンテナンスが楽に出来ます。配線いじりに関しては重くて大きいブラウン管と比べると格段に楽になったと云えるでしょう。ただ、PDK-TS25
に乗せた状態では、スタンド下部を壁面へ密着させたセッティングでも、壁面からパネル前面まで22cm弱(本体後部から11cm程度)の距離があり、後方スペースがそれなりに開いてしまい、せっかくのプラズマテレビの薄さを生かし切れないのが難点です。出来れば
専用の壁掛けユニットを使用して壁面へ取り付けるのがベストな使い方なのですが、筆者宅の場合、硬度の低い防音パネル
が後壁一面に埋め込まれていて壁掛けに必要な強度が足りず、吸音パネルをくり抜いてテレビを埋め込むか、オーディオラックに乗せるかの二者択一になってしまいます。吸音材を切り取るのは流石にリスクが高いですから、ラックに固定する方法で、出来るだけ壁面に密接したセッティングが出来れば言うこと無しですので、今後、そういった汎用部品がパイオニア
さんかAVファニチャー
メーカーさんから発売されることを望んでいます。(かな~り続く)
PDK-TS25(PDP-427HX/PDP-507HX用)
プラズマディスプレイの配線について
大画面薄型テレビの初期配線ですが、地上波アナログ受信アンテナ及び録画機器との接続については従来のテレビと特に違いはありません。BS/CSアンテナ系統も同様です。しかし、地上デジタル放送が始まり、これと従来のアナログ地上波は、それぞれ別系統に分岐しての外部アンテナ入力が必要になりますので、多くの家庭では従来に加えて新たに1系統のアンテナ線と、デジタル放送対応の分配器が必要になると思われます。
TDK BS/CSアンテナDCS-45DHV
また、CS放送のスカイパーフェクTVについては、e2スカパー(旧スカパー110の名称変更)が内蔵されていますが、既存のアナログスカパー外部チューナーをお持ちの方は、今のところ契約変更をなさらないことをお薦めします(理由は後日掲載します)。
PS3やDVDレコーダー等の外部録画機器をプラズマテレビに接続する場合、もちろん従来のS端子iconやD端子icon等のアナログ接続及び、RCAケーブルiconによるLR音声入力が可能ですが、ピュアビジョンの場合、ハイビジョンをそのままデジタル転送可能なHDMI接続端子が2系統装備されていますので、接続するDVDプレーヤーやHDDレコーダー等にHDMI端子が装備されている場合、迷わずHDMI オーディオ・ビデオケーブルを使われることをお薦めします。HDMIケーブルは現時点ではやや高価ですが、デジタル転送で画質/音質の劣化が無く、従来コードが3本必要だった映像と音声の両方を、一本で全てデジタル転送出来、配線を簡単且つシンプルにする事が可能な点など、今後のAV機器に於いて間違いなく主流となる規格だと云えるでしょう。
アンテナ線は現時点でアナログ/地上デジタル/BS・CSデジタルの3系統が必要です。アナログ地上波と地デジは送り元が一緒ですから、機器内部で分波すればケーブルは本来一系統で済む気がするのですが、現在はテレビもレコーダーも何故か別々に外部入力するのが主流のようです。また、テレビ側にアンテナ端子のスルー出力は装備されていませんので、録画機器を前段に挟み、ピュアビジョンが各アンテナ配線の最後端になるよう、短いアンテナケーブルや分配器等が必要になると思われますので、これから新しくハイビジョンテレビ等を購入される場合、配線を良く考えて事前に準備しましょう。というのも私の場合、地上デジタルとアナログ放送へそれぞれ別にアンテナ入力が必要なことを知らず、設置時になって1系統足りなくなってしまい、見かねたコジマの設置業者さんが気を利かせて、アンテナ線を1系統分無料でサービスしてくれたのでした♪
PAD CRYCMAG-SSD2
電源入力は3PのACインレットです。オーディオ用の高級電源ケーブルを使うことで、もしかすると画質や音質の改善が可能かも?知れません。うちの場合PADのクライオ壁コンセントから、映像機器はピュアオーディオとは別系統でaudio-technica製ノイズフィルター付きACタップに接続しました。
audio-technica AT-NF517
さて、ピュアビジョンPDP-427HXの設置についての話題はここまで。次回からは巷で囁かれている問題点、画質・音質・焼き付き?・使い勝手などを絡めながら、それらについて一つ一つ詳細に検証していきたいと思います。(つづく)
コメント一覧 (4件)
お久しぶりです!Mattaです。最近またオーディオ熱がきてます。
PDPレビュー読ませていただきました。僕もPDP派で一通り製品をチェックしましたが、受けた印象はまったく同感です。Pioneerの画質にはかなり惹かれるものがありました。
Pioneerはシェアがかなり低いことが心配ですが、すくなくとも将来僕が購入する時まではこの路線で(少し高くても)ハイクオリティーな製品を作って欲しいと思いますw
Mattaさんお久しぶりです~♪
相互リンクの皆さんに再開の挨拶回りをしなきゃ等と思ってはいるのですが、今のところ過去記事の改行・誤字・リンク切れ修正などで手一杯というか、サイトが一通り整理されて奇麗になったら、新規のリンク先探しも含めてぼちぼち回ってみようかしらと。mattaさんの記事は少し前にatollがパッとしなかった~云々を読みました。 アトール良ければここでも紹介したいんですが、実機を聴いてないのでした。(昨年は殆どオーディオ屋さんめぐりをしていない)
パイオニアは厳しいですねぇ。常日頃から感じるのですが、一般市場で売れるかどうかに「品質」は全く関係ないようですね~。液晶もプラズマもメーカー別シェアと品質が逆さま。宣伝イメージと多数派が正義、これにつきます…。 パイオニアは店頭で宣伝力無いですから、微力ではありますが、クオリティ優先の辺境逸般サイトの皆さんが草の根的にネットの片隅で口コミ布教するしかないのかな?なんて思ってます。
あと、パイの品質は独自性の高い技術力もありますが、何と言っても今画作りしている中のエンジニアさんのセンスの良さでしょう。どんなに技術があってもセンスが悪ければどうにもなりませんが、PureVisionは画作りの巧さ、映像芸術への理解の深さで他社を圧倒してます。このマイスターさんがいる限りはモデルチェンジしてもマニアにとっての孤高のモニタであり続けるでしょう。
なるほど。絵作りの部分はチューニングによるところが大きいのでしょうね。LDから映像にこだわってるパイオニアのノウハウなんだろうな、と想像します。
プラズマパネル自体は今回のモデルから買収したNECプラズマディスプレイのものになり、それで従来PIONEERは43型だったのが、元NECのラインの都合で42型にサイズダウンしたみたい。蛍光体も変更され、昨年モデルからすると完全に新開発に近い物になってます。PIONEERとNECの技術の良いところを掛け合わせた第一世代になるのかな?旧モデルと比べると随分と奇麗になったと思います。