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Sir Tone VFF-2508とPWC-5008をPCオーディオで試してみました♪

今回はSir Tone VFF-2508と、新たに追加購入したばかりのPWC-5008をPCオーディオ環境で使用した場合の音質について書いてみます。箱庭ピュアオーディオ管理人的にこれまでPCオーディオはサブのサブのサブ扱い。必然的にかけるコストは最も低予算且つ、基本的に他のピュアオーディオシステムからあぶれてしまった製品やアクセサリーのお下がりを組み合わせる受け皿になっていました。

sirtone for desktop pc audio with super sonico sisters

当然、電源ケーブルその他に高価なケーブルを充てがう余裕は無く、恥ずかしながらこれまで機器付属の純正電源ケーブルをほぼそのまま使っているような状況・・・。※デスク裏のクリアランスがあまり無く、太さや長さが大仰なピュアオーディオ級電源ケーブルを配線出来ないという側面も大きいです。そこで短くて細くて屈曲性が良い高音質な電源ケーブル・・・しかもなるたけ安価となると、ここ最近SNSを中心にネットで大人気、KHD電線 Sir Toneの電源ケーブルに必然的に白羽の矢が立った訳で御座いますd(^_-)

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箱庭”AUDIO STYLE”デスクトップPCオーディオの構成

現時点で管理人のデスクトップPCオーディオの構成ですが・・・

・PCトランスポート ASUS VivoMini VC65-G108Z (非音楽専用機)
・ストレージ SAMSUNG 870QVO SSD (PC内蔵サブドライブ)
・USBケーブル SUPRA USB2.0
・D/Dコンバーター Trends Audio UD-10.1 USB
・S/PDIF同軸デジタルケーブル QED Reference Digital Coaxial Audio Cable
・D/Aコンバーター Firestone Audio Spitfire 24BIT DAC
・デジタルアンプ Trends Audio Class-T Amplifier TA-10.1
・スピーカーケーブル NORDOST Wyrewizard Spellbinder
・スピーカー ELAC CINEMA 2SAT

こんな感じになっています。デスクトップPCオーディオで使っている電源タップはPCからDAC・アンプ・モニタ諸々全て7口のaudio-technica AT-NF34に繋げています。USBケーブル以外のオーディオアクセサリー関係については、基本的にピュアオーディオシステムからのお下がりから見繕うことで構成されたシステムですので・・・ベストの組み合わせを追求したと云うよりも、兎にも角にもコスパ重視でこうなっている感じです\(^o^;)/

デスクトップPC本体電源ケーブルにVFF-2508を継ぎ足してみる

箱庭AUDIO STYLEブログ製作母艦PCでもあるASUS VivoMini VC65はインレット端子がC5タイプ。俗に云う3ピンミッキーマウスタイプの着脱式電源コードなのですけれど、このC5タイプはピュアオーディオ用に高音質化された電源ケーブルが全く存在しない&DIY自作するためのネジ止め型端子すら無い為、電源ケーブルの交換でPC本体を高音質化することが大変困難になっています。一応IEC C5→C8変換アダプタやIEC C5→C14変換コネクタなるものは存在しますが、挟むと音質悪くなる&背面クリアランスが取れなくなるのでNG。。。変換コネクタについてはこちらで書いていますそこで元々PCに付属していたC5ミッキーマウス電源コードをそのまま使っていましたけれども、ここにSir Tone VFF-2508を文字通りスパイスケーブルとして追加したらどうなるか!?試してみました。

IEC C5ミッキーマウス・メガネ型インレット

これまでと極性が変わらないように注意して繋ぎます。電源コードの太さはASUS VivoMini VC65純正ミッキーマウス電源コードの方が太くて推定1.5SQくらいかな・・・そして被覆はかなり硬いタイプです。PC本体のアースラインについてはSir Tone VFF-2508が2Pですのでフロートされます。

internalSir Tone 電源スパイスケーブル VFF-2508 レビュー♪

一聴して聞き慣れた音よりもなんだか音量がかなり小さくなったように聴こえます。デジタルアンプとDACの通電とボリュームはそのまま、PC本体の電源をOFFにして電源ケーブルを外し、スパイスケーブルVFF-2508を間に繋いだのみなのですけれど、音の変わりようにびっくり(@_@;)。良く聴くと聴感S/Nがかなり良くなっていて、音像定位が小さくなり、ステージフロアもこれまでよりも下側に下がって聴こえます。アンプのボリュームノブを少し上げて以前と感覚的に同じくらいの音量に揃えると、歪み感が少なく解像度も上がったように聴こえます。歪み感が激減した結果としてかなり音量を上げても聴き疲れしなくなる感じです。

反面、音量そのままの状態ではかなり大人しいと云いますか、良く云えばシックで落ち着いた印象。ステージの印象がやや暗くなるので、なんかこうもう少し元気だといいな?と思わなくも無く。。。再びVFF-2508を外して元通りにしてみたところ、元のC5ミッキーマウスケーブル単体ではやはりかなり元気な音。云ってみればタフピッチ銅ケーブル特有の歪みを伴った硬めの粗い音質なのですけれど、ちっょとこの元気さは維持したままに高音質化を図れたら・・・と云う感じで、ここでのSir Tone VFF-2508の使用は見送ることに。。。

Firestone Audio Spitfire 24BIT DAC × VFF-2508

正直PC本体の時点ではスパイスケーブル大丈夫かこれ!?みたいな感じでしたけれど、気を取り直してFirestone Audio Spitfire 24BIT DACのACアダプタへ繋いでみます。このACアダプタはプラグ間隔の狭いオーディオテクニカの電源タップAT-NF47に直接挿すと両隣の空きコンセントに他の電源コードが挿さらなくなってしまうため、丁度Sir Tone VFF-2508と同様の短い一般用中継ケーブル(PHINO Neomagnus 長さ30cm 2.0SQ 被覆硬め)を繋げています。

Firestone Audio Spitfire 24BIT DAC

更にその先にノイズフィルタとしてPanasonic PLC用ノイズフィルター BL-PST15を使用。(ちな家の電源はもちろんPLCではありません)そこにFirestone Audio Spitfire 24BIT DACのACアダプタを繋げる形にしていました。

先ずはこの一般用中継電源コードの代わりにSir Tone VFF-2508を入れてみます。おお。これは良さそう。これまでの音に比べて暖かみと細やかな粒子情報が加わり、Sir Tone VFF-2508の持つキャラクターが良い意味で生きてくる印象です。歪み感も減っていますがPC本体の時とは違って元々の元気の良さは失われていません。音場はよりフラットで少しだけ襟元を正した感じになります。ただ粒子情報が増えたためにS/Nが若干犠牲になっている気がしなくも無く・・・。

次に一般用中継ケーブルを元に戻した上でSir Tone VFF-2508を今度はPLC用ノイズフィルター BL-PST15とfirestone Spitfire 24BIT DACのACアダプタ間に入れてみます。余計な接点を増やすだけで是れはメリット無いだろうと思いきや・・・んんん!?さっきよりも良いぞd(^_-)。バランスとしてはSir Tone VFF-2508を入れる前の中域が手前に張り出した音に近いのですけれど、そこから音場の透明度を増しつつ音数が増える感じです。こちらは聴感上のS/Nも問題なし。素直に汎用電源ケーブルの代わりになってくれたら良いのに・・・こうきたか(苦笑)

デジタルアンプ Trends Audio Class-T Amplifier TA-10.1 × PWC-5008

今度はデジタルアンプTrends Audio Class-T Amplifier TA-10.1。10年少し前に音質が良いと米国で話題になり、それから管理人がデスクトップオーディオで使ってきた香港製の超小型デジタルアンプ(TA-2024系)です。こちらはACアダプタが大きなスイッチングタイプで、電源ケーブルは通常の3Pタイプになるため、ここにSir Toneの公式Twitterアカウント恒例本年2月の特価販売でお取り寄せしたばかりのPWC-5008 3Cを入れてみます。ちなみにPWC-5008 3Cはかなりの柔らかケーブル。但し2mはPCオーディオ環境には長過ぎますので、ここで音質が良ければ短いタイプを追加購入するつもりだったり。失敗したら嫌でしたので送料ぶん損しますけれど、お試しで1本だけお取り寄せしました(滝汗)

Trends Audio Class-T Amplifier TA-10.1

ここも元々はACアダプタの先に汎用の3P電源ケーブルを使用していました。理由はデスク裏のクリアランススペースが少なく、音が良くなるのが判っていても屈曲性の悪い高級電源ケーブルの配線が難しいからです。で、Sir Tone PWC-5008を入れた結果ですが・・・

Sir Tone PWC-5008

良くなりました!\(*^o^*)/。うん、感覚的にこれはVFF-2508よりもずっと本格的に音質が底上げされつつ良くなっている印象。Sir Toneらしいキメが細かく繊細で、情報量が多く余計な脚色感の少ない音色です。歪み感が少なく、音がほぐれてしなやか且つほんのりマットでナチュラルな肌触り。暖かみがあり音楽性も上がります。以前まだスパイスケーブルVFF-2508しか知らなかった時には、PWC-11008(完成品)の音質を流石にイメージすることが出来ませんでした。けれどもPWC-5008については、PWC-11008の弟モデルである事をイメージ可能な近い傾向の音色と音質的特徴を持っていると云えます。あくまで下位互換ではあるのですけれど、PWC-5008であれば十分にピュアオーディオグレードのクオリティだと胸を張ってお薦め出来そうな感じです。

internalSir Tone PWC-11008 電源ケーブルレビュー!これはお薦め♪ ★★★★★

Sir Tone PWC-5008はピュアオーディオの単体電源ケーブルとして見るとやや地味目の音色傾向ではありますが、そこはまぁ数千円の電源ケーブルですので、これだけの音が出せるのでしたら御の字でしょう。更なる音質向上のためには、切り売りのSir Tone PWC-5008 3CかPWC-5008 2Cを購入して高級電源プラグでDIYするのがかなり良さそう。これでPWC-11008とはまた少し違った意味での高音質を狙うのも十分にアリだと思います。

また、スパイスケーブルの上位モデルとして同じ導体で作られている5008 2C (50cm)もありますが、こうなると既存のVFF-2508スパイスケーブルは全てこちらに置き換えたくなってしまったぞ・・・\(^o^;)/

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SUNSHINE SAC REFERENCE1.8 vs Sir Tone PWC-5008

メーカー双方が嫌がりそうなやってはいけない比較試聴キタコレ…。。SAC REFERENCE1.8もSir Tone PWC-5008に負けず劣らずの柔らかぐにゃケーブル。そういや勿体なくてPCオーディオでのテストはしたことが無かったのですけれど、Sir Tone PWC-5008の結果に気を良くして、このままSAC REFERENCE1.8と比較したらどうなるだろうと・・・。

SUNSHINE SAC REFERENCE1.8 & Sir Tone PWC-500

という事で音出し・・・。うおぅ、これもなかなか悪くない・・・。パッと聞いて直ぐに違う点は、Sir Tone PWC-5008が暖色系。活き活きとウォームで音楽性が高く、歪み感の少さときめ細やかな表現が得意。対してSAC REFERENCE1.8は寒色系。ややマット調のPWC-5008よりも高域に輝きが乗り、透明感とS/Nに優れ、キリリとしたクールで辛口の描写が特徴になります。どちらを選ばれるかは全く以て好みの世界と云うか、あくまでシステムとの相性次第になるとは思いますけれど、迷われている場合には両方とも如何でしょうか?・・・…。

internalSUNSHINE SAC REFERENCE 1.8 電源ケーブルをレビューしてみる【前編】

internalSUNSHINE SAC REFERENCE 1.8 電源ケーブルをレビューしてみる【後編】

どちらも見た目は良く似た2SQの柔らかいモールドニッケルメッキブラグのケーブルです。それもあってどうしてもこの手のバルクケーブルに共通する予定調和感と云いますか、高級電源プラグを奢った上位製品のように一皮剥けた違いが出にくい部分はあるのですけれど、今回の条件では僅差でSir Tone PWC-5008に軍配かな。ステージの大きさと音楽的に血の通った感じは、スピーカー間横幅50cm箱庭サイズのデスクトップでもやはり魅力的でした♪。

~まとめ~

以前にこちらでも書きましたが、見た目が機器付属品と変わらない・・・加えて「ピュアオーディオグレード」として売られているオーディオ各社の電源ケーブルの中でも、価格的にPWC-5008は一番安価な部類です。とは云え、この手のケーブルの中で音質的に一番劣っているとかそう云うことは全く無く、キャラクターの違いや機器との相性で選んで全く問題無いと思います。そもそもOEM供給元であり、一般オーディオ流通に乗せていないからこそ安価に出来るお得な製造元プライスですから、価格が上がると音質が良くなって聞こえる人以外であれば、なんだこのコスパ!と驚かれるはず。

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特に電源ケーブルにかける予算が直ぐに捻出出来ないケースや、そもそも今回の管理人のようにシステム改善の優先順位の低い箇所で、機器付属の電源ケーブルをそのまま使っているケースなどでは、とりあえずSir Tone PWC-5008に置き換えておくだけでも確実にボトムアップになると思います。また既にスパイスケーブルVFF-2508を使われていいて、その効果にある程度納得or更なる向上を目指したい場合にも、スパイスケーブル 5008 2Cにグレードアップされる方が出音に余裕が生まれてより幸せになれそうな予感がします。

今回はデスクトップPCオーディオ限定で色々やってみましたけれど、久々に弄った事もあってか幾つか課題も見えてきました。長さの問題がありますので、このままモールドプラグのSir Tone PWC-5008をデスクトップのデジタルアンプへ使い続ける訳ではありません。ここは出来ればPWC-11008 3Cなどのより上位の電源ケーブルを最短距離にして奢った方が更に良さそうな感じです。※テスト中は電源配線を外に出して比較していますが、普段通りデスク裏に各配線をぐるぐるに詰め込むと、ノンシールドという事もあって音質上好ましくありませんので。

また、スパイスケーブルVFF-2508についてはPC本体ではあまり相性が良くなく、DAC側で好結果を得ることが出来ました。これについての推論ですが、VFF-2508の導体が1.25SQと細い為に、動作負荷時には連続変動で25-35wが流れるPC本体ではデメリットが目立ち、実測3W程度のFirestone Audio SpitFire 24bit DACや、定格7WのFMチューナーPHILIPS FT930、実測7WのデジタルアンプROTEL RDA-06ではあまり目立たなかったのかも知れません。これについては常時300W以上も流れるプラズマディスプレイの画質で輝度落ちを感じることからも、あまり消費電力の大きな機材には向かないように感じます。※つまり消費電力が大きな機器では素直に5008導体2.5SQのスパイスケーブルをお薦めしておきたいと思いますd(^_-)

今後の方向性としては、スパイスケーブルVFF-2508を使っている箇所についてはアップグレード的に追々スパイスケーブル5008 2C (50cm)へリプレイスしてみようかなと。あとはまぁ、電源タップのオーディオテクニカ AT-NF34をいつまで使い続けるの?って自分でも思うのですけれど、机の裏の狭いスペースに入る上に、3Pが7口もある(一応)高音質な電源タップって案外見つからないものなのです。これをバラしてケーブル部分をSir Tone PWC-5008 2C辺りに交換してみるのもありかな~なんて、色々考えるのが楽しい今日この頃、7口もいらない方の場合にはSir Toneの電源ケーブルタップもありますのでそちらも面白そう♪。とりあえず今回はここまでですが、PWC-5008のきちんとした単体レビューについてはこの後メインシステム等々で比較テストをする予定です。

categoryCategory:Sir Tone (サートーン) KHD電線
categoryCategory:電源ケーブル・電源アクセサリー

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